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Research Center for World Buddhist Cultures

世界仏教文化研究センター

活動内容

【開催報告】龍谷大学380周年記念シンポジウム「仏教・イスラーム・キリスト教の交流に向けて―比較宗教の視座から―」

開催日時
2020年2月7日(金)10:00-17:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌301教室
講演者

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本シンポジウムは龍谷大学380周年を記念し、仏教を軸に、イスラーム、キリスト教という世界宗教を比較して交流の手がかりを探る試みでした。午前の部では、嵩満也氏(龍谷大学国際学部教授)が開会の辞で、浄土真宗を母体とする龍谷大学の他宗教との交流の試みについて説明した後、鎌田繁氏(東京大学名誉教授)が、仏教とイスラームのインドにおける出会いの歴史に触れ、浄土真宗との帰命、偶像崇拝禁止などの類似点を指摘する基調講演を行いました。次いで、デニス廣田氏(龍谷大学文学部名誉教授)の講演では、中世ドイツの神秘家エックハルトと親鸞思想の比較がなされ、両者の間に、超越した真実、その流出的次元といった点で共通性が見られる一方、信仰の目指す方向性として前者は神性への回帰、後者は浄土から現世へと逆の面があることが指摘されました。続く嵩氏のコメントでは、こうした相違点も踏まえて、比較宗教の方法として排他的包括主義から他宗教も受け入れる宗教多元主義的視座が必要となる点が論じられました。

 

午後の部では、鶴岡賀雄氏(東京大学名誉教授)が、中世カタルーニャ(スペイン)のキリスト教哲学者・ライムンドゥス・ルルスの生涯と事績を、同人の絵伝を交えて解説し、ムスリムをカトリックに改宗させるため布教には失敗したものの「ルルスの術」という独自の方法を編み出し、ユダヤ・キリスト教・イスラームを論じた著書ではその優劣を明示しないなど、比較宗教の視野から再評価に値する旨を論じました。続く野元晋氏(慶應義塾大学教授)のコメントでは、イスラームにおける「ルルスの術」のような宗教外の「知」としてのギリシア哲学の影響と、中世イランのイスラーム神秘思想家・スフラワルディーによる哲学を援用した普遍的「照明の学」の提唱などが論じられました。

 

次いで、佐野東生氏(龍谷大学国際学部教授)は、2019年12月のトルコ調査を踏まえ、中世トルコのイスラーム神秘主義者・ルーミーの生涯と『精神的マスナヴィー』などの著作を通じて、ルーミーがイエスを「神の息吹」を備える聖人として高く評価し、キリスト教徒と親密に交流した模様を解説しました。続く平野貴大氏(東京大学博士研究員)の講演では、同じくトルコ調査に基づき、ルーミーを祖とするメヴレヴィー教団のセマーと呼ばれる体を旋回させ神との一体化をはかるズィクル(神への祈り)など、イスラームのズィクルについてシーア派を視野に入れて論じられました。最後に井上善幸氏(龍谷大学法学部教授)の講演では、ズィクルとも比較される仏教の念仏について、「機法一体」を旨としつつ、浄土真宗では阿弥陀仏と衆生は区別される旨の解説がなされました。以上の講演を通じ、諸宗教が相違を前提としながら共通点も見出していくことが21世紀の世界で交流・対話のきっかけとなる認識が共有されました。

 

鎌田繁氏(東京大学名誉教授)

 

デニス廣田氏(龍谷大学名誉教授)

 

嵩満也氏(龍谷大学教授)

 

鶴岡賀雄氏(東京大学名誉教授)

 

野元晋氏(慶應義塾大学教授)

 

佐野東生氏(龍谷大学教授)

 

平野貴大氏(東京大学博士研究員)

 

井上善幸氏(龍谷大学教授)

 

 

会場の様子

 

 

 

 

 


 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
龍谷大学国際社会文化研究所
ポスター
チラシ「仏教・イスラーム・キリスト教の交流に向けて―比較宗教の視座から―」

【開催報告】日中韓国際シンポジウム「東アジア仏教思想史の構築―凝然・明恵と華厳思想―」

開催日時
2019年12月14日(土)9:30~17:00、12月15日(日)9:30~12:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌302教室
講演者

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本シンポジウム「東アジア仏教思想史の構築―凝然・明恵と華厳思想―」は、東国大学校仏教文化研究院HK研究団、中国人民大学仏教興宗教学理論研究所、中央民族大学哲学興宗教学学院、龍谷大学世界仏教文化研究センターの4機関の共催により開催された。2017年度よりすでに前三機関によって「東アジア仏教思想史の構築」をテーマとする研究集会が2回に亘り開催されてきた。今回はその連携に本学世界仏教文化研究センターが参画しての開催となった。

 

近年、日本仏教研究の重要な視座の一つとして、東アジア諸地域との相互交渉が注目されている。特に中国、朝鮮半島に花開いた仏教思想・儀礼・文化は、主として古代・中世通じて日本との相互交流によって新たな思想を生み出すに至った。したがって、その実態解明には日中韓の仏教研究者らの協働による総合的な検討を要する。

 

シンポジウムでは、こうした観点から東アジア仏教を代表する思想家のなかより、鎌倉時代の凝然と明恵を取り上げた。凝然は中世東大寺を代表する僧侶であり、その著述は近世以降の日本仏教研究の綱格とされてきた。近年では凝然の膨大な著述のなかに引用された散逸文献の調査も進展しつつある。他方、明恵は華厳と密教を修学するとともに、その思想には新羅・高麗の華厳思想や宋代仏教の影響が見られるなど、東アジア仏教の思想的交流を検討するうえで極めて重要な僧の一人である。こうした点を踏まえ、日中韓の華厳学研究者を中心に凝然・明恵の思想とその意義について多角的に検討した。

 

 

 

シンポジウム登壇者および主催者

 

 

 

 ※詳細な報告は下記PDFよりご覧いただけます。

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
共催
(韓国)東国大学校仏教文化研究院HK研究団
(中国)中国人民大学仏教與宗教学理論研究所
(中国)中央人民大学哲学與宗教学学院

【2019年7月13日】研究会のご案内 2019年度 第1回RINDAS国際会議

開催日時
2019年7月13日(土)13:30-17:30
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス 西黌2階 大会議室
講演者

South Asian Buddhist Movements in recent years
(近年の南アジア仏教徒たちの運動について)

 

[大宮キャンパス・アクセス]
京都市下京区七条大宮(京都駅から徒歩約15分)
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_omiya.html
[大宮キャンパス・施設地図]
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html
(会場は、上記リンク地図内⑥番の建物になります。
地図は、右方向が北になっておりますので、ご注意ください。)

 

報告:

1. Textual Education of Nuns: Ascending Theravada and anagārikas in Contemporary Nepal
工藤さくら (東北大学)

[発表要旨]
This paper considers how the actions of anagārikā in Nepal exert influence on local people’s literacy and lifestyle rituals.
Literary education of women through reading and writing is closely related to which female ascetics or anagārikās (‘homeless-ness’) acquire the textual education by reading Buddhist texts in nunneries. Anagārikās of Theravada Buddhism in Nepal encourage women’s education by means of literacy yet through such literature, they also emphasize personal moral growth.
Theravada was introduced into Nepal in modern times. The monastic tradition of Buddhism in Nepal collapsed when the married clergy were gradually embraced by society during the 11-12th centuries. During a 20th century resurgence of modernized Buddhism, celibate and monastic forms of practice were reintroduced via India and Sri Lanka. Although this modernized form of Buddhism is known as Theravada in Nepal, such a classification may not completely ascribe to traditional view of the term. The years approaching 1990 bore witness to a turning point. Nepalese Theravada grew significantly alongside a democratic agenda promoting Buddhism’s symbolism of equality for ethnic cultures and languages, and through this, also freedom of religion. Since the first Theravada nunnery was built in Kathmandu in 1964, its monastics began teaching courses on pariyatti sikṣā (education about Tipiṭaka) not only for other nuns, but lay women in the Newar society.

 

2. An overview of Modern Buddhist Movements in India
Dr. Mrigendra Pratap (Savitribai Phule Pune Univrsity)

[発表要旨]
The background of modern Buddhist movements in India begins with the revival of Buddhism in the middle of the 19th century. The rediscovery of Buddhism in India started with an effort of archaeologists, linguists, academics, and Buddhist leaders. Thereafter, at least four different forms of modern Buddhism emerged in the mid-twentieth century in India.
This includes: (i) Dr. B. R. Ambedkar’s Navayāna “Modern Vehicle” (ii) Urgyen Sangharakshita’s Triyāna “Threefold Vehicle” i.e., Triratna Buddhist Order (iii) S. N. Goenka’s Vipassana Movement and (iv) His Holiness the 14th Dalai Lama’s Universal Buddhism. This talk will give an overview of these four modern Buddhist movements and it will be covered in three parts:
(a) The background of modern Buddhist movements in India.
(b) The life and works of these four Buddhist leaders in Indian context.
(c) The impact of these movements on Indian society.

コメンテータ
Prof. Sudan Shakya (種智院大学)
TBA

 

使用言語:英語

 

どなたでもご自由にご参加いただけます。

 

問い合わせ先:

井田克征(IDA Katsuyuki)
E-mail: ida@ad.ryukoku.ac.jp

(資料等準備の関係上、ご参加される方は事前にご一報いただければ幸いです。)

 

主催
龍谷大学南アジア研究センター(RINDAS)
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
20190713第1回RINDAS国際シンポジウムチラシ

【1月18日~19日】国際シンポジウム「日本仏教の展開とその造形」(International symposium “Medieval Japanese Buddhist Practices and Their Visual Art Expressions”)が開催されました。

開催日時
2019年1月18~19日
開催場所
ハーバード大学ライシャワー日本研究所
講演者

 

ハーバード大学ライシャワー日本研究所と龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)の共催で、国際シンポジウム「日本仏教の展開とその造形」(International symposium “Medieval Japanese Buddhist Practices and Their Visual Art Expressions”)が、ハーバード大学ライシャワー日本研究所で開催されました。

 

龍谷大学アジア仏教文化研究センターおよび世界仏教文化研究センターからは、楠淳證氏(BARCセンター長、龍谷大学文学部教授)、藤丸要氏(BARC研究員、龍谷大学文学部教授)、道元徹心氏(BARC研究員、龍谷大学理工学部教授)が発表者として、亀山隆彦氏(世界仏教文化研究センターRA)が通訳として参加しました。

 

本シンポジウムには、楠、藤丸、道元の三氏を含む国内外の計一七名の研究者が参集し、以下の五組のパネルを編成しました。

 

第1パネル「聖徳太子信仰とその造形」(Prince Shōtoku Worship and Its Artistic Traditions)
第2パネル「ハーバード美術館セジウィック家蔵聖徳太子二才像とその周辺」(Harvard Museum Sedgewick Shōtoku Taishi at Age Two and Its Surroundings)
第3パネル「南都北嶺の仏教」(Buddhism of Nara Buddhist Temples, Buddhism of Mount Hiei and Surrounding Tendai Temples)
第4パネル「日本密教の展開とその造形」(Development of Medieval Japanese Esoteric Buddhism and Its Art)
第5パネル「密教と浄土教の交渉」(Interaction between Esoteric Buddhism and Pure Land Buddhism)

 

これらパネルを通じて、日本仏教の歴史、思想、文化について、研究分野を超えた活発な議論が交わされました。

 

シンポジウムの様子

 

 

 

 

主催
ハーバード大学ライシャワー日本研究所、龍谷大学アジア仏教文化研究センター

【2019年2月23日】 龍谷大学創立380年記念プレイベント 国際シンポジウム「西域桃源―大谷探検隊から見たクチャの仏教文化―」

開催日時
2019年2月23日(土)10:00~18:00
開催場所
龍谷大学大宮学舎清和館3階ホール
講演者

西域桃源(表)

西域桃源【裏】

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【開催報告】

2019年2月23日(土)、龍谷大学創立380年記念プレイベント国際シンポジウム「西域桃源―大谷探検隊から見たクチャの仏教文化―」が開催された。

大谷光瑞遷化70年であった2018年8月には、シルクロードにおける写本の伝播・歴史・仏教・文芸に関する国際シンポジウム「写本時代のシルクロード」、同年10月には、人間・大谷光瑞に迫るシンポジウム「大谷光瑞師の構想と居住空間」が開催されている。今回は、龍谷ミュージアム初代館長の宮治昭氏と、大谷探検隊コレクションを多く所蔵している韓国・国立中央博物館の研究員の金惠瑗氏をはじめ、国内外のクチャの研究者たちが参集し、最新の研究発表が行われた。そして、大谷探検隊が重視したクチャに関して、非常に多角的な議論が展開された。

 

宮治昭氏

金惠瑗氏

曽我麻佐子氏

慶昭蓉氏

檜山智美氏

 

 

 

 

萩原裕敏氏

江南和幸氏

登壇者記念撮影

 

 

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<プログラム>

 

 

10:00 開会

挨拶:三谷真澄(西域総合研究班長・古典籍デジタルアーカイブ研究センター長)

 

 

10:05 趣旨説明:橘堂晃一(世界仏教文化研究センター研究員)

 

 

<基調・特別講演>

 

  • 10:10~11:00 基調講演:「クチャのキジル石窟美術について―バーミヤーン石窟美術との比較を通して―」宮治昭(龍谷大学名誉教授・世界仏教文化研究センター研究員)

 

  • 11:05~11:55 特別講演:「韓国国立中央博物館蔵大谷コレクションの新研究」(英語、通訳あり)“New Research on the Otani Collection in the National Museum of Korea” キム・ヘウォン 金惠瑗(国立中央博物館研究員)

 

<ポスター発表>

  • 12:50~13:20 「モーションデータを用いた舎利容器のARコンテンツ」曽我麻佐子(龍谷大学理工学部准教授・古典籍デジタルアーカイブ研究センター兼任研究員)

 

<学術講演 大谷探検隊とクチャの仏教遺跡>

  • 13:30~14:30 「クチャ地域における第一次大谷探検隊の活動 ―キジル石窟を中心に―」慶昭蓉(世界仏教文化研究センター研究員)

 

  • 14:35~15:20 「仏教芸術からみたクチャの在家信者と仏教の関わり」檜山智美(京都大学白眉センター特定助教・龍谷大学世界仏教文化研究センター研究員)

 

<学術講演 出土文献が語るクチャの仏教文化>

  • 15:30~16:15 「クチャ地域に伝えられた有部の仏典」荻原裕敏(京都大学白眉センター特定准教授・龍谷大学世界仏教文化研究センター研究員)

 

  • 16:20~17:05 「大谷コレクション古文書用紙分析が明かす中央アジア諸民族の文化的発展の足跡」江南和幸(龍谷大学名誉教授・古典籍デジタルアーカイブ研究センター研究フェロー)

 

<質疑応答>

  • 17:20~17:50 司会:橘堂晃一
  • 17:50 閉会挨拶:入澤崇(龍谷大学長・文学部教授)

 

総合司会:橘堂晃一

 

※ 当日、会場後方にてポスター発表(曽我)、舎利容器(複製)、大谷探検隊撮影写真スライドショーをご覧いただきます。

※ 演題、講師、講演内容、講演の時間は予告なく一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。

 

お問合せ:龍谷大学世界仏教文化研究センター共同研究室

Tel:075-343-3812 内線:5832

E-mail:rcwbc@ad.ryukoku.ac.jp

主催
世界仏教文化研究センター(西域総合研究班)・古典籍デジタルアーカイブ研究センター
ポスター
龍谷大学創立380年記念プレイベント 国際シンポジウム

【2018年8月22日(水)】国際シンポジウム「写本時代のシルクロード」

開催日時
2018年8月22日(水)9:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

概要

龍谷大学と中国・旅順博物館(館長・王振芬氏)は、いずれも大谷探検隊に関するコレクションを所蔵する機関であり、1992年以来進めてきた研究交流を基に、昨年6月に恒久的な学術友好協定を締結した。また現在、北京大学の榮新江教授をはじめとする共同研究者の間でも、中央アジア出土資料を基にした研究が進められつつある。今回は、日本と中国の著名研究者、若手研究者が一堂に会し、シルクロードにおける写本の伝播・歴史・仏教・文芸に関する最新研究の発表を行った。当日は、多くの聴講者が来場し、質疑応答も活発に行われた。そのような点からも、改めてシルクロード研究に対する一般の方々の関心の高さを実感するシンポジウムでもあった。

 

会場の様子

 

王振芬氏(旅順博物館館長)

 

榮新江氏(北京大学教授)

 

発表の様子

 

発表の様子

 

講演録

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〈第1部〉シルクロード・写本・伝播

 

榮新江(北京大学教授)

写本の路としてのシルクロード 

唐代における「過所」という通行証の発行・審査等の関連史料をはじめとして、求法僧による巡礼記録や詩文、ソグド語・ヘブライ語・漢文等で記された手紙などを含めて、シルクロードで出土した様々な写本資料を説明し、唐代の行政管理を中心として、シルクロードをめぐる歴史・文化に関する研究成果を紹介した。

 

王振芬(旅順博物館館長)

大谷文庫の流伝情況に関する新発見

大谷光瑞師に由来する「大谷文庫」について、これまでは、散逸したもの以外、すべてが中国大連図書館に所蔵されていると考えられていたが、実は、旅順博物館と旅順図書館にも所蔵がある。王氏は、「大谷文庫」の内容・形態などを記した初期情報を紹介した上で、当時の史資料を踏まえ、諸関連機関の現存資料中の疑似品に対し、蔵書印を含む内容・形態の比較対照を行い、「大谷文庫」の実情と流伝経緯を明らかにした。

 

朱玉麒(北京大学教授)

トゥルファン文書中の北館厨牒の流伝及び初期研究史

「北館厨牒」または「北館文書」と呼ばれている唐代文書の出土や日本流伝の経緯などをめぐって、関連する史料と早期研究をまとめた上で、新たな発見を提示した。当文書は現在36点の断片が発見されており、龍谷大学・東京都台東区立書道博物館・千葉県国立歴史民俗博物館の三箇所に分蔵されている。龍谷大学の所蔵分は第二次大谷探検隊によって直接に日本に将来したのだが、後二者の所蔵分はもともと清朝の官員のコレクションであった。しかし、諸経緯で日本に伝来され、転々としたのである。朱氏は更に、現在の研究にも大きな影響を与えている初期研究者の、王樹枬・段永恩・中村不折・金祖同などの業績も紹介した。

 

 

 

〈第2部〉シルクロード・写本・歴史

 

孟憲實(中国人民大学教授)

敦煌・トゥルファン出土の「王言」について

「王言」というのは中国古代の最高統治者による最高指令であり、書式まで厳しく管理されている。法律規定の「格式きゃくしき」に従っていないものは認められないだけでなく、書式の変更・改竄はもとより、脱落・誤字などの書写ミスに対する刑罰もある。また、「王言」は基本的に臨時性の政令だが、長期化され「格後勅」に改められたケースもある。

 

劉子凡(中国社会科学院副研究員)

シルクロードにおける弓月城と弓月道

劉氏は、唐代において、西域に存在していた弓月城と弓月道について、先行研究を踏まえ、シルクロード出土の写本史料の分析を行い、弓月城の政治・経済・軍事等の面における重要位置を論じた。特に、胡族商人曹炎延の失踪事件の事情聴取記録を手掛かりにして、弓月城の具体的な位置とその時代的変遷について推論した。

 

 

 

 

〈第3部〉シルクロード・写本・仏教

 

三谷真澄(龍谷大学教授)

中央アジア出土漢字仏典断片目録について

三谷氏は、世界諸関連機構に分蔵されている中央アジア出土の漢字仏典断片について、その目録を作成し直す研究活動の目的・経緯および現段階の最新成果の『大谷隊ドイツ隊収集漢字仏典断片目録』(龍谷大学世界仏教文化研究センター、仏教文化研究所「西域文化研究会」、古典籍デジタルアーカイブ研究センター、非売品)を紹介した。特に時代判定基準の修正と諸機構所蔵史料の整理番号の再編成は今後の共同研究に対して、役割が重要であろう。

 

宋成春(旅順博物館学芸員)

旅順博物館所蔵仏典断片に関する調査と分析

宋氏は、旅順博物館における、紙本史料に対する物理的・化学的調査方法を紹介した上で、旅順博物館所蔵の仏典断片の調査結果を例として、紙質調査(使用原料、製紙法などの判明)が史料分析、特に時代判定における補佐的役割を果たすことを述べた。

 

史睿(北京大学古代史研究センター副センター長)

シルクロード出土写経の書体による年代判定の研究

史氏は、空海の関連著書と、世界中に現存している、人が筆で書写する場面が描かれた絵等の資料を通して、各時代に使われていた筆の形や筆の持ち方などが書体に与える影響を論じた。その上で、シルクロード出土の写経の書体による年代判定をめぐる研究成果を紹介した。発表では、特に、旅順博物館所蔵の写経断片と碑文等が実例として紹介された。

 

〈第4部〉シルクロード・写本・文芸

 

游自勇(首都師範大学教授)

シルクロードにおける『百怪圖』

游氏は、『百怪圖』という散逸した中国古代の妖怪志をめぐって、シルクロード出土の『白澤精怪圖』『百怪圖』断片や占いに関する記述、日本に伝来した白澤図像などとを関連させ、『百怪圖』の悪妖怪退治マニュアルとしての性格と文化交流に対する重要性を指摘した。

 

段真子(中国人民大学学芸員)

中国国家図書館蔵写本『八相變』三点の関係について

段氏は、中国国家図書館に所蔵されている『八相變』写本三点について、文言の違いや相違箇所の書体の比較・分析を行った。特に、『敦煌變文集』『敦煌變文校注』の底本であるBD3024は、校合用甲巻BD8191と乙巻BD4040に先行し、乙巻は甲巻より先であった。

 

岸田悠里(龍谷大学文学研究科仏教学専攻研究生、博士後期課程修了)

敦煌莫高窟と「仏母下天」

岸田氏は、敦煌文献中の『仏母経』・「仏母讃」写本に見える「仏母下天」話と莫高窟にある関連壁画を考察した。さらに、当該壁画のある石窟においては、かつて『仏母経』または「仏母讃」を用いた仏教儀礼が行われていた可能性が極めて高いと指摘した。 

 

 

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国際シンポジウム

写本時代のシルクロード

 

2018年8月22日(水)9:00~18:00

龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 ※ 通訳あり 申込不要 ※

 

 プ ロ グ ラ ム

〈開 会 式〉 (9:00~9:30)

趣旨説明 三谷 真澄(龍谷大学 国際学部長、世界仏教文化研究センター西域総合研究班長)

学長挨拶 入澤  崇(龍谷大学 学長)

 

〈第 1 部〉シルクロード・写本・伝播 (9:30~11:00)

発 表 1  榮 新江(北京大学 教授)

写本の路としてのシルクロード

発 表 2  王 振芬 (旅順博物館 館長)

大谷文庫の流伝情況に関する新発見

発 表 3  朱 玉麒(北京大学 教授)

トゥルファン文書中の北館厨牒の流伝及び初期研究史

 

〈第 2 部〉シルクロード・写本・歴史 (11:10~12:10)

発 表 1  孟 憲實(中国人民大学 教授)

敦煌・トゥルファン出土の「王言」について

発 表 2  劉 子凡(中国社会科学院 副研究員)

シルクロードにおける弓月城と弓月道

 

 〈第 3 部〉シルクロード・写本・仏教 (13:00~14:30)

発 表 1  三谷 真澄(龍谷大学 教授)

中央アジア出土漢字仏典断片目録について

発 表 2  宋 成春(旅順博物館 学芸員)

旅順博物館所蔵仏典断片に関する調査と分析

発 表 3  史  睿(北京大学 古代史研究センター副センター長)

シルクロード出土写経の書体による年代判定の研究

 

〈第 4 部〉シルクロード・写本・文芸 (14:40~16:10)

発 表 1  游 自勇(首都師範大学 教授)

シルクロードにおける『百怪圖』

発 表 2  段 真子(中国人民大学 学芸員)

中国国家図書館蔵写本『八相變』三点の関係について

発 表 3  岸田 悠里(龍谷大学 文学研究科仏教学専攻研究生、博士後期課程修了)

敦煌莫高窟と「仏母下天」

〈質疑応答〉   (16:30~17:30)

〈閉  会  式〉   (17:30~18:00)

センター長挨拶 久松 英二(龍谷大学 国際学部教授、世界仏教文化研究センター長 )

閉 会 挨 拶 三谷 真澄(龍谷大学 国際学部長、世界仏教文化研究センター西域総合研究班長 )

❖    ❖    ❖    ❖    ❖    ❖    ❖    ❖

〔司 会〕

三谷 真澄(龍谷大学 国際学部長、世界仏教文化研究センター西域総合研究班長 )

〔通 訳〕

李 曼寧(龍谷大学 世界仏教文化研究センター嘱託研究員、同センターRA)

魏  藝(龍谷大学 アジア仏教文化研究センターRA、同大学文学研究科仏教学専攻博士後期課程)

韋  傑(龍谷大学 国際文化学研究科国際文化学専攻博士後期課程)

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)西域総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「大谷光瑞師」班
ポスター
国際シンポジウム「写本時代のシルクロード」ポスターPDF

名古屋大学CHT公開シンポジウム「中世禅への新視角―『中世禅籍叢刊』が開く世界」

開催日時
2018年7月7日(土)10:00-17:50
開催場所
名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスルーム
講演者

龍谷大学世界仏教文化研究センターと学術交流に関する包括協定を締結しています名古屋大学大学院人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(CHT)におきまして、下記のシンポジウムが開催されます。

 

名古屋大学大学院人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター公開シンポジウム

「中世禅への新視角―『中世禅籍叢刊』が開く世界」

プログラム

10:00-10:10  趣旨説明 末木文美士

 

10:10-11:25  パネル1 「能忍・栄西とその周辺」

パネリスト: 古瀬珠水和田有希子米田真理子

11:35-12:50  パネル2 「聖一派の展開と癡兀大慧」

パネリスト: 加藤みち子亀山隆彦菊地大樹

13:30-15:10  パネル3 「中国仏教の受容と日本禅」

パネリスト: 高柳さつき柳幹康高橋秀栄石井修道

15:20-17:00  パネル4 「中世仏教の広がり」

パネリスト: 常磐井慈裕原田正俊三好俊徳伊藤聡

 

17:00-17:15  総括コメント 阿部泰郎

17:15-17:50  総合討論

 

 

主催
名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(CHT)
ポスター
中世禅への新視角―『中世禅籍叢刊』が開く世界

【2018年5月13日】平成30年度 国際シンポジウム「日本仏教と論義」

開催日時
2018年5月13日10:30~16:45
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス東黌3階302講義室
講演者

当日の会場の様子

ジャン=ノエル・ロベール氏

 

2018年5月13日(日)、東黌302講義室において、龍谷大学世界仏教文化研究センター、同アジア仏教文化研究センター、名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(CHT)主催の国際シンポジウム「日本仏教と論義」が開催された。2018年1月には、世界仏教文化研究センターとCHTは、学術交流に関する包括協定を結んでいる。今回は、協定締結後初の両センター共同での国際シンポジウムとなった。
当日は、コレージュ・ド・フランス教授のジャン=ノエル・ロベール氏によって「宗教思想の原形としての論議」と題した基調講演が行われた。その後、本学文学部の楠淳證教授、東京大学大学院の蓑輪顕量教授、大正大学の苫米地誠一元教授が講演を行った。さらに阿部泰郎CHTセンター長をコーディネーターにむかえ、今後の「論義」研究の可能性について、日本のみならず、チベットや中国など世界的な視野からディスカッションがなされた。


 

開会挨拶 入澤崇(龍谷大学学長)

 阿部泰郎(名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター長)

 

趣旨説明   楠淳證(龍谷大学アジア仏教文化研究センター長)

 

 

基調講演

10:45-11:45 ジャン=ノエル・ロベール (コレージュ・ド・フランス教授)

「宗教思想の原型としての論義」

 

講演

13:00-13:40  楠淳證 (龍谷大学文学部教授)

「法相論義と仏道―仏性義の展開と一闡提の会通―」

 

13:45-14:25   蓑輪顕量(東京大学大学院人文社会系研究科教授)

「『法勝寺御八講問答記』に見る戒律論義」

 

14:30-15:10   苫米地誠一(元大正大学教授)

「論義の歴史と真言宗」

 

15:40-16:40  パネル・ディスカッション

コーディネーター:阿部泰郎(名古屋大学文学部教授) 

パネリスト:ジャン=ノエル・ロベール楠淳證蓑輪顕量苫米地誠一

 

 

閉会挨拶 久松英二(世界仏教文化研究センター長、龍谷大学国際学部教授)

司会         野呂靖(龍谷大学文学部准教授)

 

 

※講演はすべて日本語で行われます。

 

 

開催場所

龍谷大学大宮キャンパス東黌3階302講義室(京都市下京区七条通大宮東入大工町125番地1)

所在地

 

交通アクセス

JR東海道本線・近鉄京都線「京都」駅下車、北西へ徒歩約10分(市バス約3分)

京阪本線「七条」駅下車、西へ徒歩約20分

阪急京都本線「大宮」駅下車、南へ徒歩約20分(市バス約5分)

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター/龍谷大学アジア仏教文化研究センター/名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター
ポスター
「日本仏教と論義」ポスター

《参加費無料・定員先着100名》

お申し込み方法

web フォームまたは電話で4月25日(水)までにお申し込みください。

お申し込みフォーム

● お電話でのお申し込みは、075-343-3812 (龍谷大学世界仏教文化研究センター)まで。受付時間は平日の10:00~17:00 (土日祝は休み)。

二国間交流事業シンポジウム「日印交流における仏教」【共催】

開催日時
12月23日(土) 11:00-18:45
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス西黌2階大会議室
講演者

11:00-12:10 公開講演会(日本語)

小島裕子(Kojima, Yasuko, 国際仏教学大学院大学)「大仏を開眼した菩提僊那(ボーディ・セーナ)―日本文化の中に構築された「インド」―」

Bodhi Sena, the Priest to Consecrate the Great Buddha: Imagined ‘India’ in the History of Japanese Culture.


〔要旨〕天平時代、はるか天竺より来朝したボーディ・セーナ(菩提僊那)。菩提僧正の名が後世にのこされたのは、東大寺の毘盧遮那仏(大仏)に入魂する開眼供養の導師を勤めたことによる。仏教発祥の地、インドと東漸の果ての地、日本。両国をむすぶ菩提僧正の事蹟の多くは今も歴史のなかに眠るが、それは東アジアの仏教文化を見据えたわが国の伝承資料の中で語りつがれ、温められてきた。その軌跡をたどり、日印の仏教文化交流の幕開きともなる機縁を跡づけてみたい。


 

小島 裕子(こじま・やすこ): 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専門は仏教文献資料学・法会儀礼。国際仏教学大学院大学兼任講師。金剛院仏教文化研究所主任研究員。


 

13:00-18:45 Academic Session(研究報告・英語)

  • 13:00-13:25     Minowa, Kenryo(蓑輪顕量・東京大学)Longing for India: Japanese Buddhist and India
  • 13:25-13:50     Dake, Mitsuya(嵩満也・龍谷大学)Japanese Buddhists Views of India Seen in the Magazine Bukkyokaigaijijo (1888-1893)
  • 13:50-14:15     Okuyama, Naoji (奥山直司・高野山大学)Japanese Buddhists in Recovery Movement of the Bodh Gaya Temple After 1891: The role of  Shaku Kōzen and the Shingon Sect
  • 14:15-14:40     Tomas Newhall(トマス・ニューホール・東京大学)From “bongaku” 梵学 to “indo tetsugaku” 印度哲学: The Development of Indology at Japanese Universities

Break

  • 14:50-15:15     Nohnin, Masaaki (能仁正顕・龍谷大学)Otani Kozui and India: Seeking the Origin of the Eastward Spread of Buddhism
  • 15:15-15:40     Ranjana Mukhopadhyaya(ランジャナ・ムコパディヤーヤ・デリー大学)Proselytizing in the “Western Paradise”: India in the making of Fujii Nichidatsu and Nipponzan Myohoji
  • 15:40-16:05     Okamoto Yoshiko(岡本佳子・国際基督教大学アジア文化研究所)A Dream of an Asian Religious Conference: Japan-India Cultural Interaction behind the Journey of Okakura Kakuzo, Oda Tokuno and Hori Shitoku to India
  • 16:05-16:30     Bessho, Yusuke(別所裕介・駒澤大学)Buddhist Heritages Development Assistance as Present-day India-Japan Friendship: By Comparison to JICA, APECF and FPMT

Break

  • 16:40-17:05     Sato Ryojyun(佐藤良純・大正大学)Indian Deities of Buddhism and Hinduism in Japan
  • 17:05-17:30     Funahashi, Kenta(舟橋健太・龍谷大学)Development of Buddhist Conversion Movements in Contemporary India: The View from Local and Global
  • 17:30-17:55     Togawa, Masahiko (外川昌彦・東京外国語大学)Living with Gandhi: Fujii Gurji and India-Japan Relations in the 1930s

Break

  • 18:05-18:45     General Discussion
主催
東京外国語大学AA研・日本学術振興会二国間交流事業(JSPS-ICHR)
共催
龍谷大学・南アジア研究センター(RINDAS)/世界仏教文化研究センター(RCWBC)/アジア仏教文化研究センター(BARC)、東京外大AA研・基幹人類学班、Samutthan Foundation, New Delhi
ポスター
シンポジウム「日印関係と仏教」12月23日

・公開講演会は日本語で行い、聴講無料、事前申し込み不要です。どなたでもご自由に参加ください。

・午後の研究報告は、主に英語で行います。

連絡先  外川昌彦(fakir@aa.tufs.ac.jp

2017年12月2日(土)龍谷大学世界仏教文化研究センター国際シンポジウム「チベットの宗教文化と梵文写本研究」開催

開催日時
2017年12月2日(土)9:30~16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌253教室
講演者

●最終版A4チラシ_ページ_1●最終版A4チラシ_ページ_2

 

  • 申し込み不要、 参加費無料、 一般来聴歓迎
  • 使用言語:日本語、中国語

 

プログラム

<開会・趣旨説明>

能仁正顕(龍谷大学教授・世界仏教文化研究センター長)

<挨拶>

入澤崇(龍谷大学学長)

 

<発表>

午前の部:チベットの宗教文化 9:30~12:15

  • 岡本健資(龍谷大学准教授):多田等観請来「釈迦牟尼世尊絵伝」に描かれる「ムクターラターの物語」
  • 岩尾一史(龍谷大学准教授):古代チベット支配下の敦煌とチベットの仏教
  • 万德卡爾(ワンデカル)(中国蔵学研究中心・社会経済研究所副研究員):チベット族の牧民地区にある”bsang”祭り儀式について
  • 孟秋麗(中国蔵学研究中心・歴史研究所副研究員):清代における雍和 の金瓶抽籤について
  • 馮智(中国蔵学研究中心・歴史研究所副所長):五世パンチェンラマ伝の翻訳とその資料価値について
  • 質疑応答・ディスカッション:武内紹人(神戸市外国語大学名誉教授)

 

午後の部:梵文写本と仏教思想 13:20~16:30

  • 鄭堆(ダムドゥル)(中国蔵学研究中心・センター長):『宝雲経』について
  • 高穎(中国蔵学研究中心・宗教研究所助理研究員):『菩提道次第広論』における菩提心観について
  • 間中充(龍谷大学大学院研究生):『大乗荘厳経論』ゴル寺旧蔵貝葉について
  • 李学竹(中国蔵学研究中心・研究員):CTRCに所蔵のCatuhstotravivaranaとその他の梵文写本について
  • スダン・シャキャ(種智院大学准教授):ネパール現存のデーヴァナーガリー文字音写のチベット語写本についての一考察
  • 加納和雄(駒澤大学講師):梵文で伝存するアバヤーカラグプタの著作
  • 質疑応答・ディスカッション:桂紹隆(龍谷大学研究フェロー・広島大学名誉教授)
  • 閉会の挨拶:若原雄昭(龍谷大学教授)

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター、仏教文化研究所 常設研究「仏教写本の総合的研究」班、共同研究「日本におけるチベット仏教文化の研究」班
共催
中国蔵学研究中心、龍谷学会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
龍谷大学世界仏教文化研究センター国際シンポジウム「チベットの宗教文化と梵文写本研究」

開催趣旨

龍谷大学と中国蔵学研究中心は、2011年に学術交流の促進に関する協定を結び、チベットおよび仏教の研究に関して相互の交流を重ね、今回が第3回目になります。

チベットに伝わる梵文写本の研究は現在どのような状況にあるのでしょうか。また歴史や宗教・文化の研究はどうでしょうか。2016年には、龍谷大学が研究に協力をしてきた『五百頌般若経』梵文写本の校訂テキストが、中国蔵学研究中心とオーストリア科学アカデミーにより出版されました。これを機会に、日本と中国のチベット学の現状を総合的に把握し、研究者の意見交換を通して、今後の国際的な研究のあり方について検討します。

国際シンポジウム「チベットの宗教文化と梵文写本研究」

ワンデカル氏(中国蔵学中心)
ダムドゥル氏(中国蔵学中心センター長)

◆発表の様子

発表の様子

◆ディスカッション

ディスカッション

【国際シンポジウム開催】9/17(日) 仏教をめぐる日本とタイ

開催日時
2017年9月17日(日)9:00〜17:00(開場8:30)
開催場所
龍谷大学 大宮学舎清和館3階ホール
講演者

第一部 講演(タイ)

プラ・マハースティ(マハーチュラーロンコーン大学仏教研究所)

「タイ仏教の変遷と国内外の連携活動」

 

プラ・チャヤナンタームニー(マハーチュラーロンコーン大学ナーン支部)

「北タイ貝葉本にみる僧侶の社会的役割」

 

ピニット・ラーパターナノン(チュラーロンコーン大学社会調査研究所)

セーリー・ウッパタム(スリン県元開発僧・NPO主宰)

プラクルー・ポーティウィラクン(東北タイ開発サンガネットワーク)

「東北タイの「開発僧」――現在・過去・地域ネットワーク」

 

 

第二部 講演(日本)

鍋島直樹(龍谷大学)

「臨床宗教師の役割と実践」

 

大澤広嗣(文化庁)

「1940年代の日タイ関係と日本人仏教者」

 

林行夫(龍谷大学)

「日本仏家がみたタイ仏教」

 

神田英昭(高野山真言宗僧侶)

「タイと日本の仏教は対話できるか?」

 

第三部 討論会

ディスカッサント

小島敬裕(津田塾大学)

村上忠良(大阪大学)

 

ファシリテーター

林行夫(龍谷大学)

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター
後援
タイ王国大阪総領事館、日本タイクラブ、毎日新聞社京都支局、京都新聞
ポスター
日タイ_シンポジウム

仏教をめぐる日本とタイ~修好130年の国と人の交流に未来を探る~

Buddhist Interaction for 130 years between Japan and Thailand: Toward a Further Development of Human Relations

2017年は、1887年に日本とタイが修好宣言に調印して130年目にあたる。これを記念して、仏教をめぐる日タイ交流の歴史について認識を深め、将来の研究や文化交流の課題を双方向的に検討する国際シンポジウムを開催する。タイからは仏教教育と研究、実践と開発事業に携わる僧侶および在俗の識者、活動家を招聘し、日本のタイ仏教を中心とする研究者、実践者と意見交換するとともに、両国の多元的な仏教と社会の諸相について相互理解を深める。

 

参加費:無料 要事前申込(氏名と連絡先を記載のうえ、メールかファックスにて申込)

メール:    rcwbc-uketsuke@ad.ryukoku.ac.jp

ファックス:  075-708-5611

 

◎ 一般来聴歓迎

◎ 同時通訳

2016年11月18日(金) 国際シンポジウム「中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ―その現状と課題―」

開催日時
日時:2016年11月18日(金)13:00-17:40(開場12:30)
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

総合司会:三谷真澄(龍谷大学国際学部教授)

13:00-13:10 開会の辞 赤松徹眞(龍谷大学学長)
13:10-13:15 開催趣旨説明 入澤 崇(龍谷大学西域文化研究会代表、龍谷大学文学部長)

【基調講演】

  • 13:15-14:15「中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ〜その現状と課題」スーザン・ホィットフィールド(大英図書館国際敦煌プロジェクト・ディレクター)
    ※通訳:亀山隆彦(龍谷大学世界仏教文化研究センターRA)
  • 14:20-15:05「大谷文書紙質の科学分析が明かす敦煌・中央アジア文書の今一つの意味」江南和幸(龍谷大学名誉教授)

【学術発表】

  • 15:15-15:35「文献資料のデジタルアーカイブの意義〜大谷探検隊とドイツトルファン隊の文字資料調査の立場から」三谷真澄(龍谷大学国際学部教授)
  • 15:40-16:10 「西域仏教美術のデジタルアーカイブ~クチャの仏教壁画の事例から」檜山智美(日本学術振興会特別研究員、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
  • 16:15-16:45「大谷探検隊収集の植物標本のデジタルアーカイブと復元」窓場真太朗(龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター研究員)・倉石沙織(龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター研究員)・岡田至弘(龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター長、理工学部教授)

【質疑応答】

  • 17:00-17:30 質疑応答
    ファシリテーター:橘堂晃一(龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
    コメンテーター:ペーター・ツィーメ(ベルリンブランデンブルク州立科学アカデミー・トルファン研究所元所長)・岡田至弘入澤 崇

 

  • 17:30-17:40 閉会の辞 能仁正顕(龍谷大学世界仏教文化研究センター長、文学部教授)
主催
龍谷大学 仏教文化研究所「西域文化研究会」、龍谷大学 古典籍デジタルアーカイブ研究センター、龍谷大学 世界仏教文化研究センター アジア仏教文化研究センター
ポスター
国際シンポジウム「中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ―その現状と課題―」

趣意書

1994年、大英図書館(British Library, BL)を中心に、国際協力を通した敦煌遺物の保護を目的として「国際敦煌プロジェクト(International Dunhuang Project, IDP)」が設立された。BLを拠点とする国際的な協力の下、10万点以上の敦煌やトルファンなどシルクロードの遺跡から発掘された断片、絵画、テキスト、そして遺物の画像や情報をインターネット上で自由に閲覧することができるようになった。
20世紀初頭、ヘディン(スウェーデン)、スタイン(イギリス)、ル・コック、グリュンヴェーデル(以上ドイツ)、ペリオ(フランス)、ペトロフスキー、オルデンブルク、コズロフ(以上ロシア)、大谷光瑞(日本)らが指揮した探検隊によって多くの出土品が持ち出され、世界の機関に分蔵されている。IDPは、イギリス・ドイツ・ロシア・中国・韓国・日本に拠点が設けられており、大谷コレクションを保管研究する本学は2004年度より、日本における唯一の拠点(IDP JAPAN)となっている。
2004年3月22日に、中央アジア資料のデジタル化の共同プロジェクトに関する協定書の調印が行われ、2004年6月から2009年6月までの5年間、本学では所蔵する古典籍をデジタル化して保存し、さらにこれらを管理するデジタルライブラリを構築する事業を推進した。この共同プロジェクトは、本学「古典籍デジタルアーカイブ研究センター」を中心として、本学所蔵の中央アジア出土資料(大谷コレクション)のデジタルアーカイブとWEB公開を実現してきた(2016年7月23日現在17,364点)。
2010年7月、BLと本学との間で、中央アジア資料に係る目録作成とデジタル化を目的とした「中央アジア資料デジタル化に係る共同プロジェクト」についての覚書を締結した。この覚書は、本学図書館や仏教総合博物館「龍谷ミュージアム」(2011年4月開設)との連携も視野に入れ、龍谷大学とBL双方の研究活動における連携体制を一層発展・強化させていくことを目的としたものであった。締結を機に、2010年からさらに5年間、IDP JAPANとしての契約が継続されることとなった。 この覚書の締結にあわせ、BLから、IDPプロジェクトの責任者であるSusan Whitfield氏が来日し、IDP国際研究シンポジウムが開催された。
本シンポジウムは、それに続くもので、中央アジア出土資料のデジタルアーカイブの過去・現在・未来を検証・展望するとともに、これまで構築してきたIDPと本学の関係やデジタルアーカイブ研究の将来像について考える。仏教学・歴史学・言語学・考古学・文献学・民俗学・美術史学・情報学など、文理融合的・学際的研究の先駆けとして果たしてきた役割と今後の研究の方向性を探りたい。
1639年に龍谷大学が創立し、1753年に大英博物館が設立した。その200年後の1953年に、大谷コレクションの総合的研究のために龍谷大学「西域文化研究会」が発足し、2010年に「アジア仏教文化研究センター」(2015年度より第二期)、2015年に「世界仏教文化研究センター・西域総合研究班」がスタートした。本シンポジウムは、これら研究機関の共催事業として、開催するものである。

中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ講演録

スーザン・ホイットフィールド氏
江南和幸氏

2016年12月10日(日) 第7回 宗教と環境シンポジウム「環境への永久の願いと仏教」

開催日時
2016年12月10日(日)13:00~17:30
開催場所
龍谷大学深草キャンパス和顔館B201教室
講演者

【プログラム】

12:00 開場

13:00 開会:ご挨拶 RSE代表・竹村牧男(東洋大学学長)、開催校代表:赤松徹真(龍谷大学学長)

13:10 基調講演 松居竜五(龍谷大学国際学部教授)「マンダラと生態系―南方熊楠の仏教理解と環境思想―」

14:00 龍谷大学の環境対応の紹介:事例発表 メガソーラー建設/KES導入

14:40 パネル発表:①嵩満也(龍谷大学国際学部教授)「エコロジー、共生思想そして仏教」、②玉井鉄宗(龍谷大学農学部助教)「大谷光瑞と立体農法」、③竹村牧男(東洋大学大学院文学研究科教授)

16:00 パネル討論:モデレーター 杉岡孝紀(龍谷大学農学部教授)、閉会の辞 RSE副代表

17:15 閉会

※資料代 1,000円

 

主催
宗教・研究者エコイニシアティブ(RSE)
後援
龍谷大学
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
第7回宗教と環境シンポジウム

「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念シンポジウム」

開催日時
2015年10月20日(火) 09:30-17:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 東黌1階 103教室
講演者

講演者
・宗浩師 (東国大学校佛教大学院・佛教大学長)
・馬場久幸氏 (佛教大学非常勤講師)
・藤能成氏 (龍谷大学文学部教授)
・赤羽奈津子氏 (龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
・姜文善氏 (東国大学校佛教大学教授)
・出羽孝行氏 (龍谷大学文学部准教授)
・金浩星氏 (東国大学校佛教大学教授)
コメンテーター
・龍溪章雄氏 (龍谷大学文学部教授)
・藤原正信氏 (龍谷大学文学部教授)

>>講演者の詳しいプロフィール・講演要旨

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念シンポジウム」