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仏教史・真宗史総合研究班

【近現代アジアにおける仏教の所在と社会的役割】

基礎研究部門
仏教史・真宗史総合研究班
The Location and Social Role of the Buddhists in Modern Asia
2020年度~2023年度(延長)

研究代表者

中西 直樹(文学部教授)

共同研究者

岩田 真美(文学部准教授)
内手 弘太(文学部講師)
近藤俊太郎(本願寺史料研究所研究員)
菊川 一道(筑紫女学園大学非常勤講師)

研究種別

共同研究

概要

国民の半数近くが無宗教と回答する現代の日本で、仏教は残る約4割が信仰する宗教で多数派を占める。しかしこの多数派の意味は、国民の半数以上から9割が仏教徒と自認する東南アジアやスリランカの南伝パーリ(上座)仏教文化圏とでは大きく異なる。日本で仏教は研究対象として専門化する一方で、一般人の生活からは乖離し、その実態は研究者や寺族、マインドフルネスを求める人々へと分節化している。本研究は、宗門系大学にあってこうした状況を展望することが困難な仏教の現実への見方を刷新すべく、異なる専門や地域から日本をふくむアジアの近現代の仏教の位置づけとその多様な諸相を開示し、それぞれの国家や地域での仏教の社会にたいする有用性という意味での役割を俯瞰し、グローバルな視野で近未来の仏教の実践的意義を浮き彫りにするものである。