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Research Center for World Buddhist Cultures

世界仏教文化研究センター

活動内容

【協力事業】2020年3月7日(土)宗教倫理学会公開講演会「誤れる良心の寛容論」

開催日時
2020年3月7日(土)13:00~15:00(12:30開場)
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス清和館3階
講演者

森本 あんり 氏(国際基督教大学教授)

 

 

龍谷大学世界仏教文化研究センター
協力事業のご案内

 

2020年3月7日(土)宗教倫理学会公開講演会「誤れる良心の寛容論」

宗教倫理学会公開講演会
「誤れる良心の寛容論」
2020年3月7日(土)13:00~15:00(12:30開場)
龍谷大学大宮キャンパス清和館3階
講師:森本 あんり 氏(国際基督教大学教授)

 

宗教倫理学会HP
http://jare.jp/activity/category/openlec/index.html

 

ポスター
宗教倫理学会公開講演会 「誤れる良心の寛容論」

【開催報告】2019年12月11日(水)著書出版記念講演会「日・印仏教交流と仏教の近代化」

開催日時
2019年12月11日(水)17:00~19:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

Richard Jaffe氏(デューク大学教授)

 

2019年12月11日、デューク大学教授のRichard Jaffe氏による講演会「日・印仏教交流と仏教の近代化」を開催した。本講演会は、Jaffe氏の新著Seeking Sakyamuni: South Asia in the Formation of Modern Japanese Buddhism (The University of Chicago Press, 2019) の出版を記念して、当センターとアジア仏教文化研究センターが企画したものである。講演では、19世紀末から20世紀初頭にかけて、南方アジアが日本仏教との重要な接触域として、どう発展し、また日本との経済的交渉が、日本人の巡礼や仏教聖地における学びをどのように育んだかを中心に論じられた。以下、講演の概要である。

 

日本近代仏教史研究において、西洋世界との交流に関する研究が一定数存在するのに対して、アジアとの交流を題材とする研究は相対的に少ない。明治以降、多くの日本人僧侶がアジア諸国を旅した。この頃、日本では諸外国との貿易が盛んであり、それを可能にしたのが海運の発達である。定期船の存在は、僧侶の海外渡航も後押しした。インドやセイロン、シャムなど、仏教のルーツを求めた彼らの足跡は、遺された多くの旅行記などから知ることが出来る。

 

では、彼らの南方アジア歴訪の目的とは何だったのか。一つは仏跡に対する純粋な憧れである。そして、もう一つは大乗非仏説論を反証すべく、インドにおいて大乗仏教の正統性を発掘することだった。それはまさに、“釈尊を探す(Seeking Sakyamuni)”旅だったといえる。

 

実際、彼らの渡航先における関わり方は様々だった。例えば、北畠道龍のように、ヨーロッパ滞在を経てインドに1ヶ月ほど立ち寄っただけの場合もあった。他方、釈興然のように、スリランカの上座部寺院に長期間滞在して修行に励んだ者もいた。何れにしても、南方仏教(上座部仏教)との出会いは、単に個々人の体験に止まらなかった。帰国の際、多くの僧侶が釈尊像や経典、仏教美術などを持ち帰った。それは宗派色の強い当時の日本仏教に新たな息吹をもたらした。“釈尊正風の仏教伝来”は、保守的な僧侶らとの間に軋轢を生むなど、必ずしも万人に歓迎された訳ではない。しかし、仏教者のアジアとの交流によって、日本人は釈尊を再発見し、超宗派の連帯が促された。さらに、通称「モダン寺」と呼ばれる浄土真宗本願寺派神戸別院や、真宗信徒生命保険株式会社本館(現:伝道院)のような近代的建造物の建築もまた、南方仏教との出会いの産物と言っていいものである。こうした仏教的物質文化に触れた人々は、間接的に南方アジアに触れ、近代化された仏教へと誘われることとなった。

 

20世紀に入ると、南方アジア歴訪者の中から、山上曹源や木村龍寛、増田慈良のように、インドのコルカタ大学で講師を務める僧侶も誕生する。一方、スリランカ人僧侶が日本に滞在するなど、日本と南方仏教との交流は、新たな展開を見せるようになる。しかし、日本人がなぜ現地の大学で教鞭を執ることになったのか、彼らがインドにどのような影響を及ぼしたのかなど、不明な点は少なくない。これらについては今後、現地の資料や物質文化の調査によって詳らかにしていく必要がある。

 

Jaffe氏は上記内容に加え、タイより贈られた仏舎利をめぐる日本国内の動向や、パーリ語文献の翻訳出版などにも言及し、多様な観点から南方アジアと日本仏教の交流実態について論じた。質疑応答では、南方仏教側が日本人僧侶を通して大乗仏教をどのように捉えたのかについて質問があった。これに対してJaffe氏は、釈興然の例をとりあげつつ、当時、セイロンでは「東方仏教」「南方仏教」という理解はあったものの、大乗仏教に対する認知度は低かった実態を紹介した。その上で、釈興然の存在が、むしろ大乗仏教の実態を知る最初の契機になったと応答した。その後も多くの参加者と活発な議論が交わされた。

 

※都合により、司会は当センター博士研究員の菊川一道に変更となりました。

 

司会の菊川一道(当センター博士研究員)

 

Richard Jaffe氏(デューク大学)

 

会場の様子

 

会場の様子

 


 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
著書出版記念講演会「日・印仏教交流と仏教の近代化」

【開催報告】2019年10月4日(金)2018年度 沼田智秀仏教書籍優秀賞 受賞講演会を開催しました

開催日時
2019年10月4日(金)15:00-16:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

沼田智秀仏教書籍優秀賞は、特に西欧における仏教研究の発展を支援するために、2009年に設立された。毎年、英語で執筆された仏教学術書の中から優秀な作品が選定されている。2018年度は、『A Yogācāra Buddhist Theory of Metaphor』 (オックスフォード大学出版、2018年)を上梓したRoy Tzohar氏(テルアビブ大学准教授)が受賞した。

 

2019年10月4日(金)、受賞を記念し、当センターではTzohar氏を招聘して「What Metaphors Mean and Do within Buddhist Philosophical Texts? A Yogacārā Perspective」と題した記念講演会を開催した。会では、特に初期唯識の哲学書の中に現れるメタファー(uapacāra)に焦点を置き、それが何を意味し、どのような意図のもとで使用されているのかについて考察された。

 

まず、Tzohar氏は「バーヒーカ人は牛だ」という表現を分析し、唯識の視点を説明された。バーヒーカ人が牛と喩えられるのは、屈強だが愚鈍であるという偏見からきている。ここで実際に語られているのは「人間」であり、「牛」ではない。つまり、人を牛と呼ぶことがメタファーたりえるのは、第一義的な対象物(人間)が類似の異なる対象(牛)でないときに限られる。Tzohar氏は、この不在性が唯識におけるメタファーを理解するために重要だと指摘する。その上で、唯識においては、不在性が全ての言語表現を特徴づけるものとみなされていると論じた。

 

6世紀の僧・安慧は註釈書の中で、メタファーは実際の物事についてではなく、意識の転変に関連して生まれ出るものだと主張した。自己や物事はすべて分別により作りだされており、実際は想像上のものでしかなく、究極的には存在しないのである。

 

またTzohar氏は、「全ての言葉は比喩的である」という安慧の主張に注目。これは、言葉は対象そのものではなく、対象が意識の転変の中に顕現するプロセスを語っていることを意味する。そして、言葉が因果関係の理解と結びついている点、その理解は発言者によって異なるという点に留意しなければならないと指摘した。凡人、高僧、仏菩薩では理解のレベルが違うため、物事を認識する能力や表現する正確さにも差があり、言葉のレベルが変わってくるのである。これは、全ての教えは手段でしかなく、それゆえ一様に世俗的で、実在性がないとする中観派と一線を画す主張である。この主張によって唯識派は、世俗の言葉によって真理を示すことはできないとしながらも、自らの哲学議論の有効性を正当化したのである。

 

さらにTzohar氏は、唯識の言語理解の重要性の一つとして、様々なレベルの者の対話を可能にした点を挙げた。上述のように、唯識では、教義は様々なレベルの者の言葉によって表現され、その正確さは発信者の認識レベルと深く関わっている。そのため唯識では、菩薩が非概念的な経験をすることと菩薩が六道世界の中で世俗的な言葉を使うことについての両立が可能となる。非概念的に本質を理解している者の使用する言語は、凡人の使用する言語とは異なり、より効果的に本質を語ることができる。このような唯識の思想に基づけば、悟りを開いた者と衆生が世界を共有することが可能となる。Tzohar氏は、この点が唯識における言語理解の中で最も重要な事項だと述べ、講演を締めくくった。

 

コメンテーターの桂紹隆氏(龍谷大学名誉教授・仏教伝道協会理事長)は、Tzhohar氏が不可知な真理の言語表現をめぐってメタファーに着目したことは過去にない斬新な視点であったと評価した。ただし、本来は「実在しないものが言語によって実在するかのように表現されること」を意味するuapacāraを、Tzohar氏が「メタファー」と翻訳したことには再考の必要があると指摘した。講演会ではその後もメタファーをめぐって活発な議論が交わされた。

 

講師のRoy Tzohar氏

 

コメンテーターの桂紹隆氏

 

 

司会の嵩満也氏(龍谷大学教授)

 

 

青木晴美(仏教伝道協会 常務理事)

 

 

会場の様子

 

 

 

 

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 

 

講 題: What Metaphors Mean and Do within Buddhist Philosophical Texts?: A Yogācāra Perspective
(仏教哲学書の中で比喩は何を意味し、どう働くのか?―唯識の視点から考える)

講演者: Roy Tzohar博士(テルアビブ大学 准教授)

 

コメンテーター:桂 紹隆(龍谷大学 名誉教授)

司 会:嵩 満也(龍谷大学 国際学部 教授)

 

※本講演会は一般公開、事前登録不要です。

※講演は英語で行われます。

 

【チラシ】(クリックで拡大)

 

【地図】(クリックで拡大)

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
公益財団法人仏教伝道協会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
【沼田賞2018】Roy Tzohar氏

【2019年7月30日】講演会「大谷光瑞師がつなぐ トルコと龍谷大学」

開催日時
2019年7月30日(火)13:00~14:30
開催場所
龍谷ミュージアム
講演者

当センター西域総合研究班長の三谷真澄氏(国際学部教授)が登壇予定の講演会が開催されます。※参加には申込みが必要です。詳細は下記にてご確認ください。

 

 

 

龍谷大学創立380周年記念 国際学部特別企画
大谷光瑞師がつなぐ トルコと龍谷大学 講演会

 

日 時: 2019年7月30日(火) 13:00~14:30
場 所: 龍谷ミュージアムアクセス
費 用: 無料(但し龍谷ミュージアム観覧の場合は別途必要です)

講 師: ヤマンラール水野 美奈子 氏
    (京都国立近代美術館展示(トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」 監修、龍谷大学国際文化学部元教授)

三谷 真澄
(龍谷大学創立380周年記念書籍編集委員会編集委員、龍谷大学国際学部長)

コーディネーター:内田 孝 氏
(京都新聞総合研究所長)

申込方法:下記リンク・QRコードよりお申込みください(限定35名)
https://www.ryukoku.ac.jp/form_wl/

 

問い合わせ:龍谷大学国際学部教務課 075-645-5645

主催
龍谷大学国際学部/ 龍谷大学国際文化学会
後援
京都新聞
ポスター
大谷光瑞師がつなぐ トルコと龍谷大学 講演会

【2019年6月19日(水)】学術講演会〈沼田研究奨学金2019年度受賞者〉

開催日時
2019年6月19日(水)13:15~14:45
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

2019年6月19日(水)、龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)と同大学アジア仏教文化研究センター(BARC)が主催、龍谷学会が共催の形で、沼田研究奨学金2019年度受賞者2名――ミャンマーのSan Tun博士(ダンマドゥータ・チェーキンダ大学仏教哲学科教授、ダゴン大学哲学科教授・同科長)と中国の孟秋麗(阿音娜)博士(中国蔵学研究中心副研究員)による学術講演会が開催されました。

San Tun博士は「Philosophy of Self and Other in Myanmar Theravada Buddhist Culture(ミャンマー上座仏教文化における自己と他者の哲学)」、孟秋麗(阿音娜)博士は「満州語・モンゴル語档案(公文書記録)の中の北京雍和宮」というテーマで講演されました。 

 

<San Tun博士&孟 秋麗(阿音娜)博士>    <会場の様子>

       

 

 

 

※詳細につきましては、後日ご報告いたします。

 

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学術講演会 〈沼田研究奨学金2019年度受賞者〉 

講演1 Philosophy of Self and Other in Myanmar Theravada Buddhist Culture 

〈ミャンマー上座仏教文化における自己と他者の哲学〉

Dr.  San Tun(ミャンマー ダンマドゥータ・チェーキンダ大学仏教哲学科 教授、 ダゴン大学哲学科 教授・同科長 )

 

講演2 満蒙文档案中的北京雍和宮

〈満州語・モンゴル語档案(公文書記録)の中の北京雍和宮〉

Dr.  孟 秋 麗(Ayanna阿音娜)(中国蔵学研究中心 歴史研究所 副研究員)

 

 

開会挨拶・司会  若原   雄昭

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 古典籍・大蔵経総合研究班長)

 

開催日時     2019年06月19日(水)13:15~14:45

 

開催場所     龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

※一般来聴歓迎。お気軽にお越しください。

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
共催
龍谷学会
ポスター
学術講演会〈沼田研究奨学金2019年度受賞者〉ポスター(要旨付)

【2019年5月28日】学術講演会 Mid-century Transnational Japanese American Buddhism

開催日時
2019年5月28日(火)17:00-19:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】 学術講演会   

Mid-century Transnational Japanese American Buddhism

(20世紀中庸の越境する日系アメリカ仏教)

講 師   Scott A. Mitchell

     (Institute of Buddhist Studies、米国仏教大学院 教授)

※Scott A. Mitchell氏について

http://www.shin-ibs.edu/academics/faculty/scott-a-mitchell/

 

コメンテーター 本多 彩(兵庫大学 准教授)

 

 

学術協定の記念撮影

 

 

講演者のScott A. Mitchell氏

 

 

コメンテーターの本多彩氏

 

2019年5月28日、米国仏教大学院(IBS、Institute of Buddhist Studies)と当センターの学術協定を記念して、講演会「Mid-century Transnational Japanese American Buddhism」(20世紀中庸の越境する日系アメリカ仏教)が開催された。

講師を務めたIBS教授のScott A. Mitchell氏は、浄土真宗本願寺派のバークレー仏教会(カリフォルニア州)が所蔵する仏教青年会の機関誌Berkeley Bussei(1939-1956)を手がかりに、日系二世のアイデンティティや仏教の問題等について論じた。

Mitchell氏によれば、米国生まれの日系二世たちは、戦前には人種差別や反日感情の煽りのなかで、戦後には「日本」と「アメリカ」、そして「仏教」という三つの要素のなかで揺れ動きつつ、アイデンティティを確立していったという。戦後、仏教青年会の日系二世たちは、自身を日本とアメリカの架け橋と捉え、日本仏教をアメリカに伝えることで、人生をより豊かにできると考えた。その際、とくに重要な役割を担ったのが、日本へ留学した日系人であった。彼ら越境者たちが日本の歴史や文化、仏教に関する情報をBerkeley Busseiに定期的に提供し、読者は親の祖国「日本」と、受け継がれてきた「仏教」への理解と想像を深めた。ただし、「仏教」について彼らが抱いた関心は、信仰問題よりも、むしろ仏教を紐帯としたコミュニティが提供する社会的側面に向けられていた。事実、Berkeley Busseiにはスポーツや芸能、パーティ情報の他、大学ゴシップ情報などが掲載されており、こうした面に日系人の「アメリカ」的側面を見出すことが出来る。

従来、アメリカ仏教は西洋知識人の仏教理解などとの関連で論じられ、また、そうした研究の多くが「戦前」を中心に取り上げきた。Mitchell氏はそれらの先行研究を参照しつつも、知識層とは異なる、戦後の日系アメリカ仏教の諸相をローカルな領域から再検討することで、アメリカにおける仏教近代化の新たな側面に着目した。

講演を受けて、兵庫大学准教授の本多彩氏がコメントを行った。本多氏は、日本へ留学した日系人の中に、龍谷大学などで学んだ開教使志望者がいた点に着目し、彼らが果たした役割等について発表者およびフロアの参加者とともに議論した。

アメリカにはバークレー仏教会以外にも、多数の寺院が存在し、そこにはBerkeley Busseiと同様の資料が残されていると考えられる。今後、資料調査とそれらに基づく事例研究の蓄積によって、アメリカ仏教研究を進める必要があることを参加者と共有し、講演会は終了した。

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)
ポスター
2019.5.28 Scott Mitchell先生 学術講演会

【2019年5月22日(水)】学術講演会「A Window into Sino-Tibetan Pure Land Practices at Duhuang」が開催されました

開催日時
2019年5月22日(水)13:15~14:45
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

2019522()、龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)とアジア仏教文化研究センター(BARC)、龍谷学会の共催で、Johnathan Silk氏(オランダ・ライデン大学教授)による学術講演会「A Window into Sino-Tibetan Pure Land Practices at Dunhuang」が開催され、国内外の研究者や学生、一般参加者らが共に学びを深めた。

 

<Johnathan Silk博士>      <会場の様子>

 

 Silk氏は、敦煌写本中に見られるチベット文字表記の実例を取り上げ、テキストの内容把握と併せて言語学的・書誌学的分析を加えることで、中国浄土教的な信仰や実践がどのようにチベット語圏へ受容されたかについて紹介した。

 

(1) チベット語と漢文併記の仏典リスト

 フランス国立図書館所蔵の敦煌写本Pt 1257は、敦煌寺院所蔵の仏典を記録したものであると考えられ、チベット語と漢文を対照させる形で仏教経典名が記されている。そして、当該写本には、チベット語名のみで、対応する漢文名が書かれていないものも散見されることから、チベット語で仏典名が記された後に、漢文が付け加えられたことがわかる。Silk氏は、この写本テキストは翻訳する際に辞書代わりに使われたものであろうと推測した。

 

(2) 漢文蔵訳仏典

 大英図書館所蔵の敦煌写本IOL Tib J 724は一見チベット訳仏典に見えるが、「阿弥陀仏」を記述する際には古代中国語発音の音写「a mye da phur」が採用されている。Silk氏はこの発見を手掛かりとして、当該写本の中国語訳を試みた結果、その内容が窺基撰『阿彌陀經通賛疏』と一致することを明らかにした。そして、当該テキストは仏典のチベット訳であるものの、「阿弥陀仏」という語がわざわざ中国語の発音で記されたことに対し、Silk氏は、このテキストは実際には勤行時に唱えられたものであろうと推測し、この中国語発音での念仏は敦煌におけるチベット語での中国風仏教実践の一つであろうと指摘した。

 Silk氏はさらに、敦煌に存在したと考えられる漢文蔵訳経典をリスト化して提示した(同氏が『創価大学国際仏教高等研究所年報』平成30年度、第22号に掲載した論文に詳細収録)。漢文テキストからチベット訳を作る理由について、当時、対象経典のサンスクリット語テキストが入手できなかった、またはサンスクリット語テキストからのチベット訳が開始されていなかったなどの可能性が言及された。さらに、Silk氏はリストアップされた経典のなかに、菩提流支編『大宝積経』所収の漢訳経典から蔵訳したものが多数存在することに着目し、漢地で広く広がらなかった漢訳伝本が敦煌に伝えられ、チベット語に訳されたことは意味深いと指摘した。

 

  (3) 『阿弥陀経』漢文テキストのチベット文字転写

 大英図書館所蔵のIOL Tib J 14051410は、『阿弥陀経』漢文テキストのチベット文字による転写である。Silk氏は、当該テキストが、漢字を読めない人が中国語の発音で『阿弥陀経』を読誦するためのものであったことを指摘した。

 

 (4) 集団的写経実践

 フランス国立図書館蔵チベット文字敦煌写本Pt 564Pt 557Pt 563Pt 562Pt 561Pt 556Pt 96は、寸法や筆跡などが異なるにもかかわらず、内容は継続していて、一群として一つの書物を形作るものであると考えられる。当該写本群には、抜け落ちた箇所を書き加えた部分や、赤線を引いてある部分などがあり、抄写本であることがわかる。Silk氏は、これらの写本は元々一連のものであり、複数の写経者が各々の紙と筆を使用して制作した集団的写経実践の産物であろうと指摘した。

 

 以上、敦煌写本中の主にチベット文字で書写された仏教経論テキストの諸相を通して、810世紀頃の敦煌において、チベット語教育を受けた人々が、東側の仏教、すなわち中国仏教の影響を受けつつ、浄土的な信仰や実践を行っていたという一面が浮き彫りとなった。Silk氏の文献調査によって、敦煌写本にはいわゆる浄土的な信仰の側面が反映されていることが解明された。

 

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学術講演会   

 

A Window into Sino-Tibetan Pure Land Practices at Duhuang

(敦煌における中国・浄土教研究のために)

 

Jonathan Silk(オランダ・ライデン大学 教授)

 


 

 

開会挨拶・司会  若 原   雄 昭

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 古典籍・大蔵経総合研究班長)

 

 

開催日時     2019年05月22日(水)13:15~14:45

開催場所     龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

※一般来聴歓迎。お気軽にお越しください。

 

 

 

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)、アジア仏教文化研究センター(BARC)
共催
龍谷学会
ポスター
学術講演会「A Window into Sino-Tibetan Pure Land Practices at Duhuang」

【2019年2月15日】 学術講演会 「熊野を「場」とする阿弥陀信仰」

開催日時
2019年02月15日(金) 17:30~19:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌202教室
講演者

Markus Rüsch

熊野を「場」とする阿弥陀信仰

-そのアスペクトと教義の位置-

 

※ 日本語で行われます。気軽にお越しください。

 

問合先:龍谷大学大宮学舎西黌3階 能美研究室 (内線) 5309

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)基礎研究部門特定公募研究「大瀛『横超直道金剛錍』の研究」(代表: 殿内 恒)
ポスター
学術講演会「熊野を「場」とする阿弥陀信仰-そのアスペクトと教義の位置-」

【2019年2月14日】 学術講演会「近代天皇の聖性と神仏」

開催日時
2019年2月14日(木)15:00~16:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

末木文美士氏

 

会場の様子

 

2019年2月14日(木)、末木文美士氏(国際日本文化研究センター名誉教授)によって「近代天皇の聖性と神仏」と題する講演が行われた。

末木氏は、まず、維新戦争時の風刺絵『当世三筋のたのしみ』を示した。そこには天璋院や和宮、徳川慶喜などが面白おかしく描かれており、明治天皇は子どもに扮し「をぢさんはやくあすこへつれてつておくれよ」と述べている。ここからは当時の庶民たちが、徳川家や皇族、そして天皇に対してどのような感情を抱いていたかがよく分かる。一方、明治時代以降の「御真影」は、天皇の威厳と聖性を広く人々に知らしめす役割を果たしたと言える。

次に末木氏は、前近代を「大伝統」、明治~第2次世界大戦までを「中伝統」、第2次世界大戦後を「小伝統」、20世紀以後を「脱近代」と区分し、それぞれに見られる基本構造を説明した。

「大伝統」の構造の特徴は、神仏と王権が緊張関係を保ち、その間に文化や生活が成り立っている点にある。王権の中でも「将軍―執権」⇔「院―帝―摂政」というように構造は重層化している。「小伝統」の構造の特徴は「顕」なる(表向き・対外的側面である)近代的言説(立憲国家)―儒教(教育勅語)⇔「冥」なる(裏向き・対内的側面である)神道(皇室)―仏教(臣民)という風にヒエラルキー的な点にある。そして、この構造の中にも「ホンネ」と「タテマエ」という重層構造が見られる。

「大伝統」において天皇は、王法と仏法そして国家的祭事を担う存在であった。また聖典に基づいた正しい礼(有職故実)を行い公家集団の中核としての存在でもあった。

明治~第二次世界大戦までである「中伝統」では、祭政一致の下、『太政官布告』で「神武創業ノ始」に戻ると述べる一方、そまでとは異なる全く新しい伝統が作られていった。柱とされたのは『大日本帝国憲法』『教育勅語』『皇室典範』『民法』の四つであった。この「伝統」の中で、一元化された体制と家父長的国家体制が整備されることになる。

『大日本帝国憲法』において、天皇は「万世一系」(第1条)とされている。『大日本帝国憲法』の解釈書である『憲法義解』では「瑞穂の国は、是れ、吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるへき地(くに)なり。宣(よろ)しく爾(いまし)皇孫(すめみま)就(ゆ)きて治(しら)せ)」(天壌無窮の詔勅)という『日本書紀』の記述を天皇の「万世一系」の典拠としている。そして『憲法義解』には「欽仰(きんぎょう)すべくして干犯すべからず」「法律は君主を責問するの力を有せず」とあり、これらを『大日本帝国憲法』における天皇の「神聖不可侵」(第3条)を捕捉している。憲法の第1条と第3条をよく見てみると、前者では天皇は統治責任があることがわかるが、後者では、一切の責任を問われないとも解釈できる。末木氏は、このような「万世一系」から「神聖不可侵」へは、飛躍があるのではないかと指摘する。

『大日本帝国憲法』「上諭」の「朕祖宗ノ遺烈ヲ承ケ萬世一系ノ帝位ヲ踐ミ朕カ親愛スル所ノ臣民ハ卽チ朕カ祖宗ノ惠撫慈養シタマヒシ所ノ臣民ナルヲ念ヒ其ノ康福ヲ增進シ其ノ懿德良能ヲ發達セシメムコトヲ願ヒ又其ノ翼贊ニ依リ與ニ俱ニ國家ノ進運ヲ扶持セムコトヲ望ミ……」からは、天皇が臣民に対して惠撫慈養を行う一方、臣民の翼賛も推奨していることを知ることができる。

果たして明治国家は宗教国家であろうか――。島薗進は「憲法は国家神道的な枠組の中で発布されるもの」とするが、そもそもまずここで問われるべきは近代の「国体」の重層的構造、つまり「顕」としての近代的言説と「冥」としての神道などとの関係である。また島薗は、国家的神話・儀礼の体系を前提としているが、それを「国家神道」という単純な枠組で捉えてよいのかと、末木氏は疑問を呈する。そもそも「国家神道」という概念に対してはさまざまな問題がある。広義の「国家神道」と狭義の「国家神道」に関して、研究者の立場による対立があり、また「国家神道」は否定されるべきものという前提がある。そして、この前提となっているのが西洋近代的宗教概念であるが、このことには問題はないのだろうか。

明治以降、「万世一系」による「神聖不可侵」は、国体の核心とされ、天皇は(対外的には)立憲君主つまり政治的支配者として君臨し、臣民との惠撫慈養・翼賛関係を持ち、さらに家父長的国家の父(あるいは母)としての役割を果した。また、国家的祖先祭祀者としての役目も担うという多面性が見られる。「国家神道」は、いわば新しい神道として整備された面がある。まず天照大神を至上神とする神々の体系化と皇室の祖先神のもとに序列化が行われたことが挙げられる。次に別格官弊社として湊川神社や東京招魂社などが建てられた。そして宮中祭祀が整備され、祭祀者としての天皇の役割が大きくなり、さらに「近代」への適合のために非呪術化、道徳化がなされた。

「中伝統」において、神道と仏教との関係はどのようなものだったのか。例えば、明治時代に行われた神仏分離であるが、これは本当に仏教界の意に反して神道側や明治政府によって強引に行われた事柄だったのだろうか。末木氏は、もともと神社と寺院のある程度の区別は進行しており、仏教側による協力も見られたと述べた。事実、興福寺などは自主的な転換を行っていたのである。

末木氏は最後に、今後の課題として、「大伝統」の重層構造が「中伝統」の一元構造に変化したのかを考えていく必要があると述べた。そのためには、江戸中期以後のナショナリズムの進展、つまり開明主義と攘夷主義という二つの方向と、将軍権力の理論的弱さから生じた尊王主義をもう一度考える必要があることを示唆した。

 

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末木文美士氏 (国際日本文化研究センター名誉教授)

 

龍谷大学世界仏教文化研究センター共同研究プロジェクト「仏教と聖地に関する総合的研究-聖なる表象とは何か-」(研究代表者:楠 淳證 教授)主催の学術講演会を、下記の通り実施いたします。

「近代天皇の聖性と神仏」

 

「近代天皇の聖性と神仏」

講演者:末木文美士氏 (国際日本文化研究センター名誉教授)

 

・本講演会は一般公開、事前登録不要です。

・講演は日本語で行われます。

 

地図(西黌2階大会議室)

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター共同研究プロジェクト「仏教と聖地に関する総合的研究-聖なる表象とは何か-」(研究代表者:楠 淳證 教授)
ポスター
「近代天皇の聖性と神仏」ポスター

【2019年1月29日】 学術講演会「中世神話としての『諸神本懐集』」

開催日時
2019年1月29日(火) 16:45~18:15
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

〔開催報告〕

吉田唯氏

 

中世の『日本書紀』註釈や、両部・山王・吉田神道に関する神話や教説から成る歴史概念が、「中世神話」である。本講演は、この中世神話の視点から存覚(1290-1373)『諸神本懐集』を検討し、真宗史ではなく、日本思想史の中に同書を位置付ける試みといえる。具体的には、『諸神本懐集』を中心とする真宗聖教の中で、「神祇」がどのように捉えられたか、アマテラスとスサノオの扱いを中心に考察がなされた。

第一に、本講演は以下の章から成る。

1.「国譲り神話の比較」(『諸神本懐集』と『神本地之事』)

2. 日天子・月天子について

3.『諸神本懐集』内のアマテラス像

4.  室町期までの祖師イメージ

まとめ

5. 真名本『諸神本懐集』との比較

仮名本にのみ見られる記事

真名本にのみ見られる記事

 

以下、各章の概要を述べる。

 

  1. 「国譲り神話の比較」(『諸神本懐集』と『神本地之事』)

本章では、『諸神本懐集』と『神本地之事』それぞれの「国譲り神話」の記事を比較し、二書の関係性について再考が試みられた。

先行研究では、『諸神本懐集』は『神本地之事』の抄出としばしば主張される、しかし、二書の「国譲り神話」を比較すると、内容と叙述の形式の両面で相違が目立ち、したがって、『神本地之事』を『諸神本懐集』の底本とはいいがたい。付言すると、二書の差異は、アマテラスとスサノオの性格描写にも確認できる。

 

  1. 日天子・月天子について

本章では、存覚『諸神本懐集』に明らかにされる日天子・月天子の性質について考察が試みられた。

第一に、『諸神本懐集』の中には、次のような諸尊・諸神間の対応関係が示される。

①日神=アマテラス=日天子=観音=日本国の主=宝応声菩薩、

②月神=スサノオ=月天子=勢至=日本国の神の親=宝吉祥菩薩、

それによると、日天子は一方でアマテラス、他方で宝応声菩薩に相応すると説かれる。月天子は一方でスサノオ、他方で宝吉祥菩薩に相応すると説かれる。また『諸神本懐集』では、宝応声と宝吉祥の二菩薩は、阿弥陀の使いとされる。

以上の主張をまとめると、日天子と月天子は、アマテラスとスサノオの二神を阿弥陀仏に結び付け、浄土真宗の教えの中に取り込む媒介の役目を果たしたと考えられる。

 

  1. 『諸神本懐集』内のアマテラス像

本章では、『諸神本懐集』の「国譲り神話」記事に表されるアマテラス像を検討し、同神の性格について考察が試みられた。

『諸神本懐集』「国譲り神話」では、天岩戸にこもるアマテラスを「聊か幼児性を残すカミ」として描く一方で、そこからでた同神を「日本国の主」と評価する。このようなアマテラス=「日本国の主」という教説の背後には、天皇の存在が想定されていると思われるが、さらにその歴史的な背景として、親鸞の先祖、藤原氏(中臣氏)の先祖であるアメノコヤネが、かつてアマテラス=「日本国の主」に仕えたことがあり、一連の教説を通じて「神明を軽んじる」真宗イメージの払しょくをはかったとも推測される。

 

  1. 室町期までの祖師イメージ

本章では、室町時代までの祖師イメージということで、『恵信尼書状』や『法然伝記』の記述を取り上げ、真宗の祖師像について考察が試みられた。

結論からいえば、これら文献内の祖師の記述は、ある点で『諸神本懐集』と対照をなす。すなわち、前者では、親鸞や法然といった祖師と阿弥陀、観音、勢至の同体が説かれるが、アマテラス、スサノオといった神への言及は確認できない。逆に『諸神本懐集』では、上記三尊と神の同体を説くが、神と祖師の同体は説かない。換言すれば、神々は、『諸神本懐集』の中でこそ菩薩との同体を許されたが、その外では、それほど大きな影響力を持つことはなかった。

 

まとめ

まとめると、『諸神本懐集』を通じて、アマテラス、スサノオの二神、それら神への信仰は、真宗に導入された。無論、そこには他宗からの影響があったと考えられるが、ここで注意すべきは、神々自身の影響力も、あくまで限定的なものであったということである。すなわち、神々が、祖師や本尊阿弥陀と関係する、それらと同体視されることはなかった。その点に、真宗の神祇観の特質が確認できる。

 

  1. 真名本『諸神本懐集』との比較

本章では、先ず真名本『諸神本懐集』の書誌情報、先行研究の評価を確認し、引き続き、現存の仮名本と真名本の相違について紹介された。

 

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吉田唯(近畿大学非常勤講師、高野山大学密教文化研究所研究員)

 

中世神話としての『諸神本懐集』

 

司会:杉岡孝紀(龍谷大学農学部教授 世界仏教文化研究センター 親鸞浄土教総合研究班班長)

 

※一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

問合先:龍谷大学白亜館3階共同研究室 075-343-3812 内線) 5832

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター親鸞浄土教総合研究班 真宗善本典籍研究プロジェクト『諸神本懐集』の研究班(代表:杉岡孝紀)
ポスター
中世神話としての『諸神本懐集』

【2019年2月7日】 第4回沼田智秀仏教書籍優秀賞受賞記念講演会

開催日時
2019年2月7日(木)15:00~16:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

 

ジャクリーン・ストーン博士

会場の様子

 

「沼田智秀仏教書籍優秀賞」は、特に西欧における仏教研究のさらなる発展を支援するために、2009年に設立された賞である。毎年審査委員会が開催され、公正な審議の上、英語で執筆された仏教学術書籍の中から優秀な書籍が選定されている。2017年度の受賞者は、Right Thoughts at the Last Moment: Buddhism and Deathbed Practices in Early Medieval Japan.(『臨終正念―中世初期の仏教と臨終の実践―』)を上梓したジャクリーン・I・ストーン博士(プリンストン大学宗教学部教授)に決定した。ストーン博士のメインの研究領域は中世日本の仏教である。また法華経、特に天台、日蓮宗の教義とともにそれらの現代における再定義についても研究を続けている。

2019年2月7日(木)、ストーン博士が「最後の念仏の力によって―平安・中世に見る臨終行儀―」と題して、受賞記念講演を行った。講演の中で、ストーン博士は仏教における臨終行儀とはいかなるものかについて解説し、日本においてこの儀礼がどのように伝播したかについて述べた。そして、善知識がこの儀礼で果たした役割についても言及した。

The Toshihide Nowata Book Award in Buddhism was established in 2009 in order to support the further development of the Buddhist studies especially in the Western world. The eining entry for rhe best academic Buddhist title of the year is selected by an independent committee. The awardee for fiscal year 2017 was Dr. Jacqueline I. Stone, Professor,Department of Religion, Princeton University, and her Right Thoughts at the Last Moment: Buddhism and Deathbed Practices in Early Medieval Japan. Dr. Stone’s chief research area is medieval Japanese Buddhism. And also, She is ongoing research the traditions of the Lotus Sūtra, particularly Tendai and Nichiren Buddhism, as well as their modern redefinitions.

On February 7, 2019, Dr. Stone held the special lecture whose title was “By the Power of One’s Last Nenbutsu: Deathbed Practices in Early Medieval Japan.” In her lecture, Dr. Stone explained what the deathbed practices 臨終行儀 in Buddhism is, and she mentioned how this practices progagated to many people in Japan. And also, Dr. Stone dealed with the role that Kalyāṇa-mittatā 善知識 played in this practice.

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ジャクリーン・I・ストーン博士 (プリンストン大学宗教学部教授)

沼田智秀仏教書籍優秀賞受賞記念講演会

 

Right Thoughts at the Last Moment: Buddhism and Deathbed Practices in Early Medieval Japan (『臨終正念―中世初期の仏教と臨終の実践―』) で、2017年度沼田智秀仏教書優秀賞を受賞された、ジャクリーン・ストーン博士による講演会を下記の通り実施いたします。

 

「最後の念仏の力によって―平安・中世に見る臨終行儀―」

 

講演者:ジャクリーン・I・ストーン博士 (プリンストン大学宗教学部教授)

司会:嵩満也 (龍谷大学国際学部教授)

 

・本講演会は一般公開、事前登録不要です。

・講演は日本語で行われます。

 

【地図】(クリックで拡大)

 

 

お問い合わせ:075-343-3812

rcwbc.office@gmail.com

共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター、公益財団法人仏教伝道教会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
第4回沼田智秀仏教書籍優秀賞受賞記念講演会

【2018年10月24日(水)】 学術講演会「冒険と明治日本」

開催日時
2018年10月24日(水) 13:15~14:45
開催場所
龍谷大学 深草学舎 顕真館
講演者

「冒険と明治日本」


講師:高本康子 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員

 

司会:松崎憲道 龍谷大学宗教部

 

開催日時:2018年10月24日(水) 13:15~14:45

 

開催場所:龍谷大学 深草学舎 顕真館

 

問合先:龍谷大学大宮学舎 能仁研究室 内線5324

 

※一般来聴歓迎。

主催
龍谷大学 宗教部
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)
基礎研究部門特定公募研究(共同)プロジェクト 研究代表:岡本健資
ポスター
「冒険と明治日本」

【2018年11月22日(木)】 学術講演会「近世後期の京都文壇—妙法院宮真仁法親王とその周辺—」

開催日時
2018年11月22日(木) 15:00~16:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 北黌204
講演者

 

 

「近世後期の京都文壇―妙法院宮真仁法親王とその周辺―」

講師:飯倉洋一 (大阪大学教授)

 

司会:安井重雄 (龍谷大学文学部教授 世界仏教文化研究センター古典籍資料研究プロジェクト研究代表者)

 

日時:2018年11月22日(木) 15:00~16:30

 

場所:龍谷大学 大宮学舎 北黌204

 

※一般来聴歓迎。お気軽にお越し下さい。

 

問合せ:龍谷大学白亜館3階共同研究室

Tel:075-343-3812 内線:5832

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飯倉洋一氏

【講演会記録】

大阪大学教授、飯倉洋一氏による近世の京都の文化をめぐる講演。これまで注目されることの少なかった妙法院宮真仁法親王(1768-1805)とその周辺に焦点をあて、近世後期の京都文壇がどのようなものであったか議論された。

妙法院宮真仁法親王は、江戸時代の中~後期に京都東山の妙法院門跡をつとめた人物である。1768年、閑院宮典仁親王の第五子として生まれ、1769年に2歳で妙法院を継承する。1778年に後桃園天皇の養子となり、1786年、19歳で天台座主に任命される。その後、1795年に天台座主職を辞し、1805年、38歳の若さで没した

他方、真仁法親王は書画と詩歌に優れ、「地下」(じげ)の文化人・知識人とも積極的に交わったと伝えられる。本学術講演会では、真仁法親王の日記をはじめとする各種資料に記される文人または画師との交流の様子、関係性に焦点をあて、親王の周囲に形成された「サロン」、同時代の京都文壇の実態解明が試みられた。

 

講演に際し、飯倉氏より配布された資料の章立ては、下記の通りである。

 

Ⅰ 妙法院宮真仁法親王

Ⅱ 真仁法親王とそのサロン

Ⅲ 御直日記・妙法院日次記にみる文人・画師との交流

Ⅳ 蘆庵・秋成・宣長と妙法院宮

Ⅴ 『絵本太閤記』と妙法院宮官人

 

講演は、以上の章立てに沿って進行した。各章の詳しい内容は、次に述べる通りである。

先ず「Ⅰ 妙法院宮真仁法親王」において、東山天皇から妙法院宮真仁法親王に至る系図と、桃園天皇、後桃園天皇、光格天皇等、江戸中・後期に生きた天皇の激動の人生を紹介した後、真仁法親王の生涯、上記天皇との関係、「地下」の芸文家と盛んに交流した事実とその背景について概説が試みられた。

次に「Ⅱ 真仁法親王とそのサロン」で、真仁法親王が周囲からどのように理解されたか、身分を問わず優れた文化人や知識人と好んで交流した真仁法親王という、巷間に流布するイメージに関して検討が試みられた。

具体的には、①小山田与清『松屋筆記』文化十一年刊、②村田春海『織錦舎随筆』、③中島棕隠『錦西随筆』、④小沢蘆庵『六帖詠草拾遺』春、⑤本間游清『みみと川』といった資料に掲載される真仁法親王と様々な芸文家の交流に関する記述が論じられた。

続いて「Ⅲ 御直日記・妙法院日次記にみる文人・画師との交流」では、妙法院の当事者の記録に基づき、真仁法親王と様々な文人・画家の交流について解説がなされた。

具体的には、真仁法親王が20歳であった時の日記『御直日記』、および京都妙法院門跡の坊官の日次記『妙法院日次記』の内容を手がかりに、真仁法親王と円山応挙、小澤芦庵、伊藤若冲等の交流の様子が紹介された。

「Ⅳ 蘆庵・秋成・宣長と妙法院宮」では、京都に居を構えた文化人・知識人の中でも、歌人の小沢蘆庵、同じく歌人で国学者の上田秋成、本居宣長の三者に注目し、真仁法親王との交流がいかなるものであったか、様々なエピソードについて論じられた。

最後に「Ⅴ 『絵本太閤記』と妙法院宮官人」では、岡田玉山画、武内確斎著『絵本太閤記』の成立における妙法院宮関係者の役割について論じられた。

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)古典籍・大蔵経総合研究班 古典籍資料研究プロジェクト
ポスター
「近世後期の京都文壇—妙法院宮真仁法親王とその周辺—」

【2018年10月1日(月)】 学術講演会 「覚如上人と存覚上人の神祇観」

開催日時
2018年10月1日(月)16:45~18:15
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

【開催報告】

2018年10月1日(月)、林智康氏(龍谷大学名誉教授)による講演「覚如上人と存覚上人の神祇観」が行われた。講演では主に、覚如上人・存覚上人と親鸞聖人との神祇観の違い(乖離)について解説がなされた。

林氏は、覚如上人(1270~1351年)には、明らかに本地垂迹説の考え方が見られると述べる。覚如上人の言説からは、名神大社への崇敬の容認、さらには神仏習合的宗教性を基盤とした社会体制との接近や妥協が見られるという。

一方、存覚上人(1290~1373年)には、『諸神本懐集』『六要鈔』において、権社に崇敬することを勧め、実社に崇敬することを禁止するという「権社―神祇崇敬」「実社―神祇不拝」の立場をとっていることが見て取れるという。また日本を「神国」とする表現も見られる。

親鸞聖人の思想には、覚如上人・存覚上人のような本地垂迹説や神国思想のようなものは見られない。勿論、親鸞聖人においても、日本の神をどのように捉えるかは一つの問題としてあったと思われるが、日本の神の名を直接出すことはなかった。

林氏は、黒田俊雄氏の言説を引きながら、専修念仏は本地垂迹説や神国思想と基本的に相反したものであるにも関わらず、両者を統合しようとする限り、必然的に専修念仏の一向専修(専念)の純粋性が失われてくるのではないかと述べる。そして、そこには親鸞聖人が述べた真仮偽の三重判による論理は見られず、外教邪偽に対する考え方も妥協的になるのだと言う(当日配布レジュメ「真宗における神祇観―覚如・存覚・蓮如を中心として―」『存覚教学の研究』2015年参照)。

 

林智康氏

当日の会場の様子

覚如上人と存覚上人の神祇観

講演者:林智康(龍谷大学名誉教授)

 

司会:杉岡孝紀(龍谷大学農学部教授、世界仏教文化研究センター親鸞浄土教総合研究班班長)

 

※一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

お問合せ:龍谷大学白亜館3階共同研究室 075-343-3812 内線:5832

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)親鸞浄土教総合研究班
共催
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)教行信証班
ポスター
学術講演会 「覚如上人と存覚上人の神祇観」

【2018年7月16日】学術講演会「韓国における日本浄土教の研究動向」

開催日時
2018年7月16日(月) 16:45~18:15
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

金浩星氏

【開催報告】

2018年7月16日(月)、学術講演会『韓国における日本浄土教の研究動向』が開催された。はじめに、発表者の金浩星氏(韓国 東国大学校佛教大学佛教学部教授)によって、18~19世紀の韓国では「三門修行」として禅や華厳とともに念仏も行われていたが、現在は説法の内容等も禅が中心となり「念仏信仰」「浄土信仰」は忘却されつつあることが紹介された。また韓国の学界において現在、浄土思想の専門的研究者はほとんどいないということが付け加えられた。

そのような中、金氏は現在、浄土世界を信じられない現代人を説得する論理を、親鸞と一遍に見出し、考察を行っているという(『近年韓国に紹介されている日本の浄土仏教』南山宗教文化研究所 研究所報、第28号2018年)。また、金氏同様、日本の「浄土信仰」の研究を行っている元永常氏は、法然と親鸞の浄土思想の共通点と相違点を「修行」と「悟り」すなわち、禅仏教に近い立場から研究を行っているという。

韓国において浄土仏教の研究への関心はまだまだ希薄であるが、現在東国大学では、金氏の周りに学生が集い、研究会なども開催されており、今後新たな展開が予測される。

 

金浩星氏

会場の様子

 


学術講演会

 

韓国における日本浄土教の研究動向

金  浩 星 (韓国・東国大学校 佛教大学 佛教学部 教授)

 

司会・コメンテーター  杉 岡 孝 紀

(龍谷大学 農学部教授、世界仏教文化研究センター 真宗善本典籍研究プロジェクト 研究代表)

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)親鸞浄土教総合研究班 真宗善本典籍研究プロジェクト
ポスター
学術講演会「韓国における日本浄土教の研究動向」

【2018年6月8日】 第3回沼田智秀仏教書籍優秀賞受賞記念講演会

開催日時
2018年6月8日(金) 15:00~17:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者
当日の会場の様子

当日の会場の様子

ジャネット・ギャッツォ博士

 

沼田智秀仏教書籍優秀賞は、特に西欧における仏教研究のさらなる発展を支援するために、2009年に設立された賞である。毎年審査委員会が開催され、公正な審議の上、英語で執筆された仏教学術書籍の中から優秀な書籍が選定されている。2016年度の受賞者は、Being Human in a Buddhist World: An Intellectual History of Medicine in Early Modern Tibet. (『仏教世界で人間であるために:近世チベットにおける医学の知性史』)を上梓したジャネット・ギャッツォ博士(ハーバード大学・神学大学院副院長、ハーシェイ仏教学講座教授)に決定した。ギャッツォ博士は、近世チベットの仏教の専門家でりながら、文化・社会・ジェンダーの問題も視野に入れ、幅広く研究をされている。

2018年6月8日(金)、ギャッツォ博士が「カテゴリー、メンタリティー、個人:仏教学の体に流れる歴史叙述の方法」と題して、受賞記念講演が行われた。チベット医学において用いられている仏教用語と現場の経験主義的な在り方がどのように関係し、またその背後には一体何があるかについて考察がなされた。

 


Being Human in a Buddhist World: An Intellectual History of Medicine in Early Modern Tibet (『仏教世界で人間であるために:近世チベットにおける医学の知性史』) で、2016年度沼田智秀仏教書優秀賞を受賞された、ジャネット・ギャツォ博士による講演会を下記の通り実施いたします。

(ポスター〔低画質〕。PDF版は下にあります。)

 

「カテゴリー、メンタリティー、個人:仏教学の体に流れる歴史叙述の方法」

講演者:ジャネット・ギャツォ博士 (ハーバード大学・神学大学院副院長、ハーシェイ仏教学講座教授)

 

司会・通訳:那須英勝 (龍谷大学文学部教授)

レスポンデント:亀山隆彦 (龍谷大学非常勤講師)

 

  • 本講演会は一般公開、事前登録不要です。
  • 講演・レスポンスは共に英語で行われますが、日本語訳または通訳を付ける予定です。

お問い合わせ:075-343-3812

rcwbc.office@gmail.com

 

龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
公益財団法人 仏教伝道教会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
第3回沼田智秀仏教書籍優秀賞受賞記念講演会ポスター

左からギャッツォ博士、亀山隆彦氏(レスポンデント)、那須英勝氏(司会、通訳)

2018年5月11日(金)公開講演会「もう一人の三蔵法師の軌跡―不空三蔵とスリランカ・中国・日本―」

開催日時
2018年5月11日(金)15:00~16:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

2018511日(金)、龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)大蔵経研究班が主催、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)と龍谷学会が共催の形で、公開講演会「もう一人の三蔵法師の軌跡―不空三蔵とスリランカ・中国・日本―」が開かれました。講師の王益鳴氏(Wang Yiming, 中国・華南師範大学教授)が密教史上の重要人物である不空三蔵について、そのスリランカ・中国・日本との関わりを述べたうえで、仏教と政治における深遠な影響を紹介しました。当日は、学内者だけでなく、海外の学者や社会人を含む大勢の方々が参加しました。

 

  

<講師 王 益鳴 氏>        <会場の様子>

 

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王益鳴氏によって、日中の文献資料が取り上げられ、不空三蔵の経歴および彼が果たした日中仏教史上・政治史上における影響が紹介された。

 

一、スリランカと中国

法顕の『仏国記』、『梁書』、玄奘三蔵の『大唐西域記』、『宋史』、義浄の『大唐西域求法高僧伝』、周去非の『嶺南代答』、趙汝適の『諸蕃志』等々、古代中国の多くの史書や文献において、スリランカの記述が見られ、スリランカと中国の深い関係を知ることができる。特に、王氏が所属している華南師範大学の所在地広州市は、二千餘年以来中国の対外貿易の港として繁栄していて、不空三蔵との関係もかなり深いという。

 

二、不空にかかわる史料

不空三蔵に関わる史料は、主に円照の『代宗朝贈司空大辯正廣智三蔵和上表制集』、趙遷の『大辯正廣智三蔵行状』、飛錫の『碑銘』、賛寧の『宋高僧伝』などがあり、弘法大師空海から天皇への上表文にも関連記述が見られる。

 

三、不空三蔵とスリランカとの関わり

王氏は、不空三蔵とスリランカとの関わりについて、三つのポイントから紹介した。1、スリランカは実は不空三蔵の母国である。2、スリランカは不空三蔵が留学し、密教を広めた地である。3、入唐後に、師の遺言によりもう一度スリランカに戻り、巡礼・修行を行った。これは、不空三蔵の唐密における地位を成就させた決定的な要因である。

 

四、不空三蔵と中国との関わり

不空三蔵は鳩摩羅什・玄奘・義浄と並ぶ大訳経師であり、唐密を大成させた一方、政治・外交などの才能も生かし、唐の皇帝を補佐して「安史の乱」を鎮め、国に安らぎを与えた。弘法大師空海の『上新請来経目録表』では、特に不空三蔵の密法の国家鎮護の功績を絶賛されている。また、不空三蔵は中国の五台山における文殊信仰の繁昌をも促成したという。

 

五、不空三蔵と日本との関わり

日本では、古くから不空三蔵が転生し弘法大師空海になったという説があり、不空三蔵が非常に尊重されている。実際には、弘法大師空海は不空三蔵の孫弟子にあたる。王氏は、空海が密教の拠点を京都の東寺と高野山との二地に分かれて置いたことは、不空三蔵が長安の大興善寺と五台山に対する扱いを模倣したと推論し、また日本における仁王会催行も不空三蔵の影響によるものであると述べた。

 

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公開講演会

もう一人の三蔵法師の軌跡

―不空三蔵とスリランカ・中国・日本―

王   益   鳴

(中国・華南師範大学 教授)

 

司  会  道 元  徹 心(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 兼任研究員)

挨  拶  楠    淳 證(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 基礎研究部門長、アジア仏教文化研究センター長)

講師紹介  若 原  雄 昭(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 大蔵経研究班長)

 

※本講演会は日本語で行われます。申し込み不要、一般来聴歓迎。

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)大蔵経研究班
共催
龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)
龍谷学会
ポスター
「もう一人の三蔵法師の軌跡―不空三蔵とスリランカ・中国・日本―」ポスターPDF

2018年1月20日(土) 2017年度 龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)文化講演会「聖地に受け継がれし伝灯の法会」

開催日時
2018年1月20日(土)13:30〜15:00
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館
講演者

2017年度 龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)文化講演会「聖地に受け継がれし伝灯の法会」の第3回が開催されます。

講題:薬師寺の伝灯法会 -花会式の世界-
講師:村上太胤(法相宗大本山薬師寺管主)

詳しくは、以下のサイトを御覧下さい。

http://barc.ryukoku.ac.jp/schedule/2018/01/20173.html

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<開催済み>

第1回:2017年11月19日(日)13:30~15:00

講師:狹川普文(華厳宗大本山東大寺別当)
講題:奈良時代から続く不退の行法 ―東大寺修二会の世界―

第2回:2017年12月2日(土)13:30~15:00

講師:楠 淳證(龍谷大学教授)
講題:南都の伝灯法会 ―仏に成る道―

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター アジア仏教文化研究センター
共催
龍谷大学仏教文化研究所

本講演会は、龍谷大学仏教文化研究所共同研究プロジェクト「仏教と聖地に関する総合的研究―聖なる表象とは何か―」(代表:楠淳證 )が共催しております。第2回の講演会では、プロジェクト代表の楠淳證先生が「南都の伝灯法会 ―仏に成る道―」と題してお話されました。

【2018年2月11日(日)】世界仏教文化研究センター公開研究会「人類知のポリリズム―華厳思想の可能性―」

開催日時
2018年2月11日(日)13:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 清和館3Fホール
講演者

2018年2月11日(日)、龍谷大学大宮学舎清和館3Fホールで、公開研究会「人類知のポリリズム―華厳思想の可能性―」が開催されました。以下のPDFから研究会録をお読みいただけます。

◆ 研究会録(PDF) ◆

中沢新一先生、講演テーマ「レンマ学としての華厳」

 

河合俊雄先生、講演テーマ「ユング派心理療法と華厳経」

 

ディスカッションの様子(向かって右より唐澤太輔氏、野呂靖氏、中沢新一氏、河合俊雄氏、亀山隆彦氏)

 

会場の様子

 

(ポスター〔低画質〕)

<満員御礼>◎入場無料、要予約。下の「お申し込みフォーム」もしくはお電話でご予約ください。 

◎予約受付は終了いたしました。大変多くのお申し込みをいただき、誠にありがとうございました。

プログラム

13:00 ~ 13:10  挨拶:能仁 正顕 ( 龍谷大学世界仏教文化研究センター長)


第一部

13:10 ~ 13:40 発表 ① :唐澤 太輔「南方熊楠の生命観と華厳思想」

13:45 ~ 14:15 発表 ② :野呂 靖「明恵の<夢>と華厳思想」

14:20 ~ 14:50 発表 ③ :亀山 隆彦「マンダラと法界:東アジア密教における華厳思想の意義」


第二部

15:00 ~ 15:50 講演 ① :河合 俊雄「ユング派心理療法と華厳経」

16:00 ~ 16:50 講演 ② :中沢 新一「レンマ学としての華厳」


第三部

17:00 ~ 17:50 ディスカッション (中沢新一×河合俊雄×唐澤太輔×野呂靖×亀山隆彦)

17:50 ~ 18:00 謝辞

総合司会:金澤豊 ( 龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)


プロフィール

中沢新一(NAKAZAWA, Shinichi)

中沢新一氏

◎ 講演タイトル「レンマ学としての華厳」

1950年5月28日生

明治大学野生の科学研究所所長

東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了

思想家・人類学者

主著書・論文:『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『フィロソフィア・ヤポニカ』(伊藤整文学賞)、『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『カイエ・ソバージュ』シリーズ(第5巻『対称性人類学』で小林秀雄賞)、『熊楠の星の時間』(2016年講談社)など多数。これまでの研究業績が評価され2016年5月に第26回南方熊楠賞(人文の部)を授賞。

 

河合俊雄 (KAWAI, Toshio)

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◎ 講演タイトル「ユング派心理療法と華厳経」

1957年9月30日生

京都大学こころの未来研究センター教授(副センター長) 、財団法人河合隼雄財団代表理事

博士(チューリッヒ大学)

臨床心理学者

主著書・論文:『概念の心理療法』(日本評論社)、『ユング―魂の現実性―』(講談社)、『心理臨床の理論』(岩波書店)、『村上春樹の「物語」夢テキストとして読み解く』(新潮社)、『ユング派心理療法』(ミネルヴァ書房)他多数。翻訳にC.G.ユングの『赤の書』(創元社)など。1993年にEgnér奨励賞を授賞。

 

唐澤太輔 (KARASAWA, Taisuke)

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◎ 発表タイトル「南方熊楠の生命観と華厳思想」

1978年5月23日生

龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員、本会コーディネーター

博士(学術、早稲田大学)

倫理学、南方熊楠研究

主著書・論文:『南方熊楠の見た夢―パサージュに立つ者―』(勉誠出版)、『南方熊楠―日本人の可能性の極限―』(中公新書)、『「裏日本」文化ルネッサンス』(社会評論社、共著)。2008年「ひらめきと創造的活動のプロセス―南方熊楠の「やりあて」に関する考察を中心に―」で第5回中外日報社「涙骨賞」並びに早稲田大学小野梓記念学術賞を授賞。

 

野呂靖 (NORO, Sei)

野呂先生写真

◎ 発表タイトル「明恵の<夢>と華厳思想」

1979年1月28日生

龍谷大学文学部准教授

博士(文学、龍谷大学)

日本仏教、華厳学

主著書・論文:「明恵門下における『即身成仏義』解釈-高信撰『六大無碍義抄』上巻翻刻-」(『仏教学研究』62・63合併号)、「中世華厳教学における浄土義解釈」(『印仏研』56巻1号)、「存覚撰『歩船鈔』における聖道門理解-「華厳宗」項の検討を中心に-」(『真宗研究』55号)、「智積院新文庫蔵『華厳五教章』注釈書にみる中世後期の華厳学」(『印仏研』60・2号)、「自死対策における宗教者の役割」(『ケアとしての宗教』叢書宗教とソーシャル・キャピタル第3巻、共著、明石書店)、『明恵上人夢記訳注』(訳注執筆、夢記年表・明恵略年表編集、勉誠出版)

 

亀山隆彦 (KAMEYAMA, Takahiko)

亀山さん写真

◎ 発表タイトル「マンダラと法界:東アジア密教における華厳思想の意義」

1979年7月31日生

龍谷大学非常勤講師/世界仏教文化研究センター リサーチ・アシスタント

博士(文学、龍谷大学)

仏教学、密教学

主著書・論文:「六大と赤白二渧 : 真言密教思想における胎生学的教説の意義」(『真宗文化 : 真宗文化研究所年報』26号)、「『駄都秘決鈔』の五蔵曼荼羅理解」(『仏教学研究』71号)、“‘Correct Awareness and Firm Belief’ (shinchi) in the Saigokanjo jogyo shin’yoho”(『印仏研』64・3号)、“Arising of Faith in the Human Body: The Significance of Embryological Discourses in Medieval Shingon Buddhist Tradition”(Pacific World: Third Series, vol.18)、『聖一派 中世禅籍叢刊第4巻』(『東寺印信等口決』翻刻・解題、臨川書店)、『聖一派 続 中世禅籍叢刊第11巻』(『菩提心論随文正決』巻3翻刻、全体校訂、臨川書店)

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
明治大学野生の科学研究所
京都大学こころの未来研究センター
龍谷学会
協力
龍谷大学仏教文化研究所「仏教と聖地に関する総合的研究―聖なる表象とは何か―」研究代表:楠淳證
龍谷大学アジア仏教文化研究センター

 

ポスター表(高画質)

ポスター(表)高画質

ポスター(裏)高画質

ポスター(裏)高画質

◎ 要予約

定員150名様、入場無料

◎ お申し込みは、「お申し込みフォーム」に、① 氏名(フリガナ)、② 参加人数、③ E メールアドレス、④ 電話番号を入力の上、送信してください。

 送信ができた時点で予約完了です。

 こちらからの予約完了メールはお送りしておりません。

 当日、受付にてお名前と人数をお知らせ下さい。

定員になり次第、締め切ります。

 

満員御礼(12月28日) 予約受付は終了いたしました。

お申し込みフォーム(クリックでフォームへ移動します)

◎ お電話でのお申し込みは

075-343-3812

龍谷大学世界仏教文化研究センターまで。(平日10~17 時、土日祝は休み)

2017年12月29日(金)~2018年1月8日(月)まで冬期休業中のため、お電話での受け付けができません。どうぞご了承下さい。
◎ ご不明な点やキャンセルは、世界仏教文化研究センターまでお電話でお問い合わせください。
〒 600-8268 京都市 下京区 七条通 大宮東入 大工町125-1 龍谷大学 大宮学舎 白亜館3F
龍谷大学世界仏教文化研究センター (075-343-3812)
※お申込みいただいた個人情報は、本会の運営以外の目的には使用いたしません。

交通アクセス
●JR東海道本線・近鉄京都線「京都」駅下車、北西へ徒歩約10分(市バス約3分)
●京阪本線「七条」駅下車、西へ徒歩約20分
●阪急京都本線「大宮」駅下車、南へ徒歩約20分(市バス約5分)

 

会場:龍谷大学大宮学舎清風館3Fホール(下記地図をクリックしてください)

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清和館3Fホール

清和館3Fホール


 

第86回仏教文化講演会(世界仏教文化研究センター共催)のご案内

開催日時
2017年10月19日(木)15:00-16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎清和館3 階ホール
講演者

講題:「親鸞聖人全撰述英訳にかかわる仏典翻訳論-浄土真宗本願寺派編CWS 事業に従事して-」

講師:武田龍精氏 (龍谷大学名誉教授、元龍谷大学文学部真宗学科教授)

主催
龍谷大学仏教文化研究所
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
第86回仏教文化講演会

2017年10月9日(月) 沼田智秀書籍優秀賞受賞記念講演会

開催日時
2017年10月9日(月) 13:15~16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 西黌2階大会議室
講演者

『中国佛教石經―四川省―』vol.1で2015年度沼田智秀仏教書籍優秀賞を授賞されたローター・レダローゼ博士と孫華教授によるご講演会を下記の通り実施いたします。

13:15~14:45

テーマ : Japanese Scholarship on Chinese Sutras Engraved in Stone.

報告者  Dr. Lothar Ledderose (ローター・レダローゼ博士)

ハイデルベルグ大学・ハイデルベルク科学アカデミー主任教授

通   訳 : 那須英勝氏 (龍谷大学文学部教授)

15:00~16:30

テーマ② :  四川安岳茗山寺と密教柳趙教団

報告者  Prof. Sun Hua (孫華教授)

北京大学文化遺産保護研究センター長、同大学考古文博学院教授

通    訳  :  李曼寧氏 (龍谷大学世界仏教文化研究センターRA)

   会 : 那須 英勝 氏  (龍谷大学文学部教授、世界仏教文化研究センター国際研究部門長)

 

◎通訳有り、入場無料、一般来聴歓迎

 【概要】

Lothar Ledderose博士

日本における中国石刻経の研究状況

◆中国石刻経に関する日本人研究者たちの果たしてきた役割は多大なものがあります。本発表では、Ledderose博士が長年にわたり調査を行ってきた山東省、四川省におけるさまざまな石刻経の解説とともに、どのように日本人研究者たちがその調査に関わってきたかを紹介していただきます。博士たちのチームによる新たな発見とその調査・研究方法とは一体どのようなものでしょうか。最後に、Ledderose博士が今後どのような調査を計画されているかについてもお話しいただきます。

 

孫華 (Sun Hua)教授

四川安岳茗山寺と密教柳趙教団

―石窟仏像と石塔が語る中国宋代仏教の一隅―

◆中国四川省安岳県にある茗山寺石窟は、密教系の柳本尊教団の重要な石窟寺の一つです。柳本尊教団の教主趙智鳳が教団早期の時、大足・安岳地域において水陸法会等の儀式を行っていた道場であると推測されています。恐らく、この茗山寺法会の収入が、広大な規模の大足区宝頂山石窟(現重慶市)造営の主要な資金源の一つでした。この石窟寺は、南宋時期において営まれて、優美な護法神将龕、観音・勢至並座像、大日如来像、文殊菩薩立像、文殊・普賢並立像および趙智鳳転法輪塔などが一つの有機的な統一体を成していて、南宋密教および仏教芸術の歴史を語っています。

 


 

Dr. Lothar Ledderose

Photo Prof. Ledderose_small

<プロフィール>

ハイデルベルグ大学・ハイデルベルク科学アカデミー主任教授、中国美術学院会員、イギリス学士院名誉会員

<専門>

東アジア美術史

<経歴>

ケルン、ボン、パリ、プリンストン、ハーバード、台北、東京において学ぶ。1969年ハイデルベルグ大学でPh.D.を取得。1976~2010年、ハイデルベルグ大学東アジア美術史主任。2010年より主任教授。2005年バルザン賞受賞。

<主著及び主論文>

単著『米芾と中国書道の古典的伝統』(プリンストン大学出版1979年)、邦訳『米芾―人と芸術―』(塘耕次訳、二玄社1987年)

共著『日本と西洋―1543-1929、ベルリン映画祭のエキシビション―』(展覧会でのエキシビションカタログ1993年、ドリス・クロワサンとの共著)

単著『万物:中国美術におけるモジュールと量産』(プリンストン大学出版2000年)

編著『中國佛教石經』(中国美術学院出版社・ハラソウィッツ2014年以降継続)など多数

 

Prof. Sun Hua 

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<プロフィール>

北京大学考古文博学院教授、同学院学術委員会委員長、北京大学文化遺産保護研究センター長

<専門>

中国夏商周時代考古、中国西南地区考古、文化遺産保護研究

<経歴>

中国四川省綿陽県出身。1987年北京大学大学院考古学専攻修士課程修了後、同大学で教員を勤め、現在に至る。 

<主著及び主論文>

共著『神秘な王国――三星堆文明に対する初歩的理解と解釈』

共著『中国芸術通史』第2巻

編著『中國佛教石經』<四川省>第1~3巻(第3巻近日出版予定)

主編『西南少数民族村寨内容総録』第1~6巻など多数

 

共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター (075)343-3812 内 線 5832
公益財団法人 仏教伝道教会
龍谷大学仏教文化研究所 「仏教経典の翻訳と研究」(代表:那須英勝) (075)343-3311 内 線 5400
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター (BARC)
ポスター
沼田智秀仏教書籍優秀賞授賞記念講演会

<沼田智秀仏教書籍優秀賞>

毎年、米国で審査委員会が開催され公正な審議の上、英語で執筆された仏教学術書籍の中から優秀な書籍が選定されます。受賞者には賞金が贈呈され、受賞式と記念講演がバークレー及び龍谷大学で開催されます。

 

 

沼田レクチャー講演会録

向かって左からDr. Ledderose、Prof. Sun Hua、李曼寧氏(通訳)
講演後、先生方を囲んでの記念写真

4月27日(木)世界仏教文化研究センター学術講演会「媽祖信仰と文化」

開催日時
2017年4月27日(木)10:45~12:15
開催場所
大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

宋建曉 (田学院副校長)

 

司 会:若原雄昭(龍谷大学文学部教授)

挨 拶:能仁正顕(龍谷大学世界仏教文化研究センター長)

通 訳:李曼寧(龍谷大学世界仏教文化研究センターRA)

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
龍谷学会
龍谷大学仏教文化研究所
協力
協力:龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
媽祖信仰と文化

4月26日(水)「レイモン・パニカーと宗教間の対話」(世界仏教文化研究センター共催学術講演会)

開催日時
2017年4月26日(水) 13:15~14:45
開催場所
龍谷大学大宮学舎北黌2階204教室
講演者

「レイモン・パニカーと宗教間の対話:クリスチャン・ヒンドゥー・ブディストの立場から」

Michiko Yusa (遊佐 道子) 氏

Department of Modern & Classical Languages, Western Washington University (西ワシントン大学 現代・古典語学科)

 

司会: 那須英勝氏(龍谷大学文学部教授)

主催
仏教文化研究所[那須研究グループ]
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)

ゆさみちこ氏は、アメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校で、レイモン・パニカー教授を師として宗教哲学を専攻し、パニカー教授から西田哲学の大切さを示されたことが、その後のゆさ氏の研究の課題となった。このような経験をもとに、宗教間の対話、多文化間の哲学的対話などについて、入門者にもわかりやすく、パニカー教授の思想を紹介する。


 

ゆさみちこ氏は、1974年に東京の国際基督教大学 ICUを卒業後、在学中に交換留学したカリフォルニア大学・サンタバーバラ校 University of California, Santa Barbaraの大学院に進学し、宗教学研究で修士号 Master’s Degree (1977年)、博士号 Ph.D. (1983年)を修得。レイモン・パニカー Raimon Panikkar 指導教授のもとに、博士論文、Persona Originalis: “Jinkaku” and “Personne” according to the Philosophies of Nishida Kitarō and Jacques Maritain (『本来の面目 「人格」と「ペルソン」:西田幾多郎とジャック・マリタンの思想に於いて』1983年)を著されています。

1983年博士号修得以降、今日まで、ワシントン州のベリンハム市にある西ワシントン大学にて教鞭を取られ、日本語を外国語学科の専攻科目major programとして確立するために尽力され、2006年にはワシントン州の教育委員会より専攻科目への昇格が承認され、アメリカの学部生が日本語を専攻して卒業・学位修得ができるようになりました。

研究分野は、西田哲学を中心に、鈴木大拙、平塚らいてう、日本文化・哲学、仏教とキリスト教、女性的霊性など、幅広く手がけ、特に日本哲学を世界に発信することに従事してきておられます。

本研究談話会は、龍谷大学世界仏教文化研究センターとの共催、龍谷大学アジア仏教文化研究センターの協力で開催致します。

2017年春 グリーフケア公開講座「悲しみを生き抜く力」を開催します【定員満員につき締め切りました】

開催日時
5月12日(金)〜6月30日(金)全8回 午後6時30分〜午後8時(90分)
開催場所
上智大学 大阪サテライトキャンパス (サクラファミリア内2階)
講演者

5月12日(金) 柏木 哲夫 (淀川キリスト教病院 理事長)

「いのちを見守る ―死にゆく人々へのケア―」

5月19日(金) 水谷 修(夜回り先生、水谷青少年問題研究所 所長 花園大学 客員教授)

「こころを病む子どもたち、その原因と対策」

5月26日(金) 清水俊彦(東京女子医科大学 脳神経外科(頭痛外来) 客員教授)

「悲嘆と頭痛 ~悲嘆が頭痛をもたらすのか、 それとも頭痛そのものが悲嘆なのか~」

6月2日(金) 村上典子 (神戸赤十字病院 心療内科部長)

「心療内科医によるグリーフケア」

6月9日(金) 鎌田東二 (上智大学グリーフケア研究所 副所長)

「神道から見た「悲嘆」」

6月16日(金) 谷山洋三 (東北大学大学院文学研究科 准教授)

「悲嘆に向き合う臨床宗教師の視点」

6月23日(金) 髙木慶子 (上智大学グリーフケア研究所 特任所長)

「 悲嘆の意味をさがす」

6月30日(金) 柳田邦男 (ノンフィクション作家)

「 戦争、難民、災害、大事故と集団的トラウマ」



※講師の都合により、日程を変更する場合がございます。予めご了承願います。

主催
・上智大学 グリーフケア研究所 ・龍谷大学 世界仏教文化研究センター応用研究部門   人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター

2017春グリーフケア公開講座表2017春グリーフケア公開講座裏

 

現代世界状況を見ます時、不安や恐怖を感じる事柄が多いと思いますが、それは、私た ちが望んでいる状況、つまり、安心と安全を喪失した社会に生きている事であり、全世界 の人々は、その意味で「悲嘆状況の中にいる」と言えるのではないかと思います。また、個 人的には、愛する家族や、親戚、恩人、友人との死別と別離を経験し、強烈な苦悩と悲嘆 を実感しておられる方もあると思います。「悲嘆」とは、各自にとって大事なものを喪失し た後に残る様々な苦しい感情ですが、その感情は、ただに感情だけでなく身体にも、社会 生活にも影響を与えます。そのために出来るだけ悲嘆状態から解放されることが必要です。 そのためにも各自はどのようにして自身をケアし、また、第三者としてケアができるのかを、 共に考えたいと願っております。

 

コーディネーター 髙木 慶子 (上智大学グリーフケア研究所 特任所長)

熊本県生まれ。聖心女子大学文学部心理学科卒業。上智大学神学部修士課程修了。博士(宗教文化)。 現在、上智大学グリーフケア研究所特任所長。「生と死を考える会全国協議会」会長。「兵庫・生と死を考える会」会長。 援助修道会会員。 二十数年来、ターミナル(終末期)にある人々のスピリチュアルケア、及び悲嘆にある人々の心のケアに携わる一方、 学校教育現場で使用できる「生と死の教育」カリキュラムビデオを制作。幅広い分野で全国的にテレビや講演会で活躍中。 著書として、『喪失体験と悲嘆−阪神淡路大震災で子供と死別した34人の母親の言葉』(医学書院)、『大切な人をなくす ということ』(PHP出版)、『悲しみの乗り越え方』(角川書店)、『悲しんでいい〜大災害とグリーフケア〜』(NHK出版)、 『それでも誰かが支えてくれる』(大和出版)、『それでも人は生かされている』(PHP研究所)など多数。

 

 

 

 

【 申込み・問い合わせ 】 上智大学 グリーフケア研究所(大阪)

〒531-0072 大阪市北区豊崎3‐12‐8 サクラファミリア 2階

TEL : 06-6450-8651    FAX : 06-6450-8652

ホームページ : http://www.sophia.ac.jp/jpn/otherprograms/griefcare

龍谷大学世界仏教文化研究センター学術講演会「“エンゲイジド・ブッディズム”を越えて」(金澤豊氏)

開催日時
2017年3月2日(木)13:00~14:30
開催場所
大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

金澤豊氏(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員、本学非常勤講師)

金澤豊氏

金澤豊氏

どなたでもご参加いただけます。参加費無料。

龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室(下記URLをクリック↓⑥の建物です)

https://www.ryukoku.ac.jp/omiya.html

西黌2階大会議室

西黌2階大会議室

お問い合わせ:o75-343-3812 (龍谷大学世界仏教文化研究センター)

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター、龍谷大学仏教文化研究所(能仁正顕PJ共同研究「日本におけるチベット仏教文化の研究-多田等観の将来資料を中心に-」)
後援
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
「“エンゲイジド・ブッディズム”を越えて」

龍谷大学世界仏教文化研究センター学術講演会「仏典梵文写本のチベットにおける借覧状況について」(加納和雄氏)

開催日時
2017年3月7日(火)15:30-17:00
開催場所
大宮学舎 清風館3階共同研究室1・2
講演者

加納和雄氏(高野山大学准教授)

どなたでもご参加いただけます。参加費無料。

大宮学舎 清風館3階共同研究室1・2(下記URLをクリック。⑫の建物です)

https://www.ryukoku.ac.jp/omiya.html

清風館共同研究室1・2

清風館共同研究室1・2

お問い合わせ:o75-343-3812 (龍谷大学世界仏教文化研究センター)

主催
世界仏教文化研究センター、龍谷大学仏教文化研究所(若原雄昭研究PJ「仏教写本の総合的研究」)
共催
龍谷学会
後援
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
仏典梵文写本のチベットにおける借覧状況について

加納和雄氏講演会録

加納和雄氏
当日の会場の様子

2017年1月22日(日)、学術講演会「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」が開催されました。

開催日時
2017年1月22日(日)13:30~16:00
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館
講演者

中沢新一氏(明治大学野生の科学研究所所長)

 

思想家・人類学者の中沢新一氏をお招きし、世界仏教文化研究センター主催の学術講演会「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」が盛大に開催されました

能仁正顕センター長の開会挨拶の後、本講演会のコーディネーターでセンター博士研究員の唐澤太輔氏による講演「イントロダクション:南方熊楠とは何者か」が行われました。唐澤氏は、パワーポイントを使用し、熊楠の人生と思想についてわかりやすく解説を行いました。

その後、中沢新一氏による講演「レンマ科学の創造にむけて―発端としての南方熊楠―」が行われました。21世紀に実現すべき思想そして新しい学のヒントを、中沢氏は、華厳思想、特に『華厳五経章』に見出し、また南方熊楠がそれをどのように吸収し表現していたかについて明快に語られました。そして「ロゴス」とは異なる「レンマ」の知性作用の重要性が述べられました。

中沢氏の講演後、センターRAの亀山隆彦氏司会の下、中沢氏、唐澤氏、そして本学文学部専任講師の野呂靖氏を加え、鼎談が行われました。「明恵」「通路」「夢」「瞑想」などをキーワードに議論が行われました。鼎談で、中沢氏は、物と心の科学を考える際に、華厳思想は欠かすことができない重要なものだと強調されました。

最後に若原雄昭副学長によって閉会挨拶が述べられ、講演会は、聴衆の皆様からの大きな拍手とともに終了しました。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
明治大学野生の科学研究所
龍谷大学仏教文化研究所
龍谷学会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
唐澤太輔氏によるイントロダクション

唐澤太輔氏によるイントロダクション

会場の様子(響都ホール)

会場の様子(響都ホール)

中沢新一氏による講演

中沢新一氏による講演

鼎談(亀山隆彦氏、中沢新一氏、唐澤太輔氏、野呂靖氏)

鼎談(左から亀山隆彦氏、中沢新一氏、唐澤太輔氏、野呂靖氏)

【満員御礼】1月22日(日)「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」(中沢新一氏講演会)、15名様追加受付について【受付終了】

開催日時
2017年1月22日(日)13:30~16:00
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館
講演者

●定員に達したため、追加受付は終了いたしました(1月10日10:30)。

1月22日(日)に開催されます「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」(中沢新一氏講演会)で、限定15名様追加受付をいたします

受付は、1月10日(火)10:00~です。お電話でのみの受付となります。定員になり次第、受付は終了とさせていただきます。

電話番号:075-343-3812 (龍谷大学世界仏教文化研究センター) 平日10:00~17:00/土日祝休み

お電話でお申し込みされた方へ:入場券等の送付は行っておりません。ご了承ください。

フォームでお申し込みされた方へ:締切までにフォームを送信された方は全員受け付けされております。

当日は、混雑が予想されます。どうぞお早めにお越し下さい。

詳細は、下記を御覧ください。

2017年1月22日(日) 「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラー」(中沢新一氏)開催

開催日時
2017年1月22日(日)13:30~16:00
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館
講演者

中沢新一氏 (明治大学野生の科学研究所所長)

中沢新一氏

 2017年1月22日(日)13:00~16:00(開場12:45)

<プログラム>

  • 開会挨拶: 能仁正顕 (龍谷大学世界仏教文化研究センター長)
  • イントロダクション(20分):「南方熊楠とは何者か」 唐澤太輔  (龍谷大学世界仏教文化研究センター 博士研究員)
  • 講演(80分):「『華厳経』と南方マンダラ」 中沢新一  (明治大学野生の科学研究所所長)
  • 鼎談(25分):中沢新一×唐澤太輔×野呂靖 (龍谷大学文学部専任講師)
  • 閉会挨拶:若原雄昭 (龍谷大学副学長)
  • 総合司会:亀山隆彦 (龍谷大学世界仏教文化研究センターRA)

会場:龍谷大学 響都ホール校友会館 (京都駅八条口より徒歩1分、アバンティ9階) アクセスはこちら↓

https://www.ryukoku.ac.jp/ryudaihall/access/

  • 中沢新一(なかざわしんいち)氏プロフィール

1950年(昭和25年)5月28日生。山梨県出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。思想家・人類学者。現在、明治大学野生の科学研究所所長。 著書に「チベットのモーツァルト」、「森のバロック」(読売文学賞)、「フィロソフィア・ヤポニカ」(伊藤整文学賞)、「アースダイバー」(桑原武夫学芸賞)「カイエ・ソバージュ」シリーズ(第五巻「対称性人類学」で(小林秀雄賞))、「野生の科学」、「大阪アースダイバー」ほか多数。近著に「熊楠の星の時間」がある。これまでの研究業績が評価され、2016年5月に第26回南方熊楠賞(人文の部)を受賞した。

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
明治大学野生の科学研究所
龍谷大学仏教文化研究所(大正新脩大蔵経の学術用語に関する研究)
龍谷学会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
●(高画質) ポスター「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」
(低画質) ポスター↓(クリック)
(低画質) ポスター表(低画質) ポスター裏

先着300名。入場無料。(お席は自由席です)

※申し込みは、こちらまで↓

クリック⇒「中沢新一氏講演会 『華厳経』と南方マンダラ 申込フォーム」

①氏名(フリガナ) ②参加人数 ③ Eメールアドレス ④電話番号 を入力の上、送信してください。

フォームが送信されれば、受付完了です。当日、受付にてお名前と人数をおっしゃってください。

フォームでの受付は終了しております(2017年1月6日)。

お電話でのお申し込みは、075-343-3812(龍谷大学世界仏教文化研究センター)まで。

平日10時~17時 土・日・祝休み。

龍谷大学 響都ホール校友会館

 

2017年1月29日(日) 龍谷大学世界仏教文化研究センター開設記念事業特別講演会「世界の苦悩に向き合う仏教の可能性―共に生きる道はどこに―」

開催日時
2017年1月29日(日)13:00~17:00
開催場所
龍谷大学深草学舎顕真館
講演者

特別講演:池上彰氏(ジャーナリスト、名城大学教授)

講演:竹村牧男氏(東洋大学学長)

鼎談:池上彰氏×竹村牧男氏×赤松徹眞(龍谷大学学長)

参加費無料、定員500名様(事前申し込み必要)
※ポスター・チラシ記載の応募期限は過ぎておりますが、現在、定員に余裕があるため年内は12月21日(水)まで引き続き申込みを受け付けます。年始は1月6日(金)から受け付けをいたします。
※12月21日までにお申し込みいただきました方は全員ご参加いただけます。12月22日(木)に参加証(はがき)を発送しました。
TEL:075-343-3808

FAX:075-708-5611

お問い合わせ

事務局/龍谷大学世界仏教文化研究センター事務部(受付時間:平日9時~17時まで、土・日・祝日除く、年末年始の休業日:12月28日~1月5日)

アクセス

・JR奈良線「稲荷」駅下車、南西へ徒歩8分

・京阪本線「深草」駅下車、西へ徒歩約3分

・京都市営地下鉄烏丸線「くいな橋」駅下車、東へ徒歩7分

 

【申込み方法】Web画面からの申込みは終了しました。FAX(申込用紙はチラシPDFデータをダウンロードしてご使用ください)。またはe-mailにて次の事項を記入の上(rcwbc-uketsuke@ad.ryukoku.ac.jp)までご連絡ください。
1.お名前(漢字、フリガナ) 2.郵便番号・ご住所 3.電話番号 4.性別 5.年齢(○歳代) 6.FAX番号 7.メールアドレス 8.ご所属/ご職業(差し支えなければ)受付が完了しましたら後日、参加証(はがき)をお送りします。

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
後援
京都府、京都市、朝日新聞京都総局、読売新聞京都総局、毎日新聞京都支局、日本経済新聞社京都支社、共同通信社京都支局、産経新聞社京都総局、京都新聞、中外日報社、文化時報社(順不同)
ポスター
開催案内のチラシ
池上彰氏

池上彰氏

竹村牧男氏

竹村牧男氏

鼎談の様子

鼎談の様子(右から赤松徹眞学長、竹村牧男氏、池上彰氏、若原雄昭副学長)

会場の様子

会場の様子

2017年1月29日(日)、センター開設記念事業「世界の苦悩に向き合う仏教の可能性~共に生きる道はどこに~」が開催されました。

 

ジャーナリストの池上彰氏と東洋大学学長の竹村牧男氏をお招きし、龍谷大学世界仏教文化研究センター開設記念事業「世界の苦悩に向き合う仏教の可能性~共に生きる道はどこに~」が開催されました。

 

赤松徹眞学長の開会の辞のあと、門川大作京都市長よりご挨拶を賜りました。その後、池上彰氏による講演『世界の中で宗教を考える』が行われました。アメリカ大統領選挙の話題を中心に講演は行われ、最後は仏教による「慈悲の心」の重要性が述べられました。

池上氏に続いて、竹村牧男氏による講演『現代社会の動向と仏教の可能性』が行われました。竹村氏は、絶対的なるものの喪失と価値観の拡散の中、仏教が果たす役割について述べられました。

お二人の講演後、若原雄昭副学長がモデレーターとなり、池上氏、竹村氏、赤松氏による鼎談が行われました。話は多岐に渡り、各大学の仏教を基軸とした新しい取り組みなども語られました。

最後に能仁正顕センター長による謝辞が述べられ、会は終了しました。

2016年7月22日(金)2016年度世界仏教文化研究センター学術講演会「出土文書と石窟銘文からみたウイグル仏教徒の巡礼活動」開催(本学仏教文化研究所第22回 仏教文化セミナー)

開催日時
2016年7月22日(金) 16:00~17:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

題目:「出土文書と石窟銘文からみたウイグル仏教徒の巡礼活動」
講師:松井太 氏(大阪大学文学研究科准教授)

主催
龍谷大学仏教文化研究所(西域文化研究会)
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
出土文書と石窟銘文からみたウイグル仏教徒の巡礼活動

2016年7月6日(水) 2016年度龍谷大学世界仏教文化研究センター学術講演会 Visualizing Buddhist Life and Monastic Practices in Kuča 「壁画から読み解くクチャの仏教徒の僧院生活と禅観修行」

開催日時
2016年7月6日(水) 13:15-15:00
開催場所
清風館 B103教室
講演者

・Angela Falco Howard (アンジェラ・ファルコ・ハワード)先生(米国ニュージャージー州立ラトガース大学名誉教授)

・司会 宮治昭(龍谷大学文学部・特任教授)

・通訳 檜山智美(日本学術振興会特別研究員SPD・龍谷大学)

主催
科研「中央アジア仏教美術の研究」(代表:宮治昭)
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
2016年度学術講演会 Visualizing Buddhist Life and Monastic Practices in Kuča

中国新疆ウイグル自治区クチャ地方の仏教石窟は、かつての古代亀茲(クチャ)国の仏教文化を今に伝える貴重な歴史遺産です。本講演では、2014年に発表 された、ハワード教授と考古学者ジュゼッペ・ヴィニャート教授(北京大学)の過去 数年に渡る共同研究の成果に基き、クチャの仏教石窟の建築及び壁画に反映された当時の仏教徒の生活と信仰の様相を、考古学的及び美術史学的方法論に基づいた学際的 なアプローチから、生き生きと読み解いてくれます。

Dr. Angela. F. Howard講演会録

Dr. Angela. F. Howard
当日の会場の様子

龍谷大学世界仏教文化研究センター第2回学術講演会「亀茲国の仏教石窟壁画の図像学」

開催日時
2016年6月2日(木) 17:45~19:15
開催場所
大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

檜山智美氏  (Dr. HIAYMA, Satomi)

 

日本学術振興会SPD研究員、本学仏教文化研究所客員研究員

 

東京、北京、ミュンヘン、ベルリンにおいて、美術史、考古学、インド学および比較文化学を学ぶ。2014年に、ベルリン自由大学で博士号を取得した後、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンおよびフィレンツェ・ドイツ美術史研究所のポストドクター研究員を経て、2016年より日本学術振興会SPD研究員、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員。専門は、中央アジアの仏教壁画。主要な論文に、“A New Identification of the Murals in Kizil Cave 118: The Story of King Māndhātar” 等がある。

共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
龍谷大学仏教文化研究所
ポスター
亀茲国の仏教石窟壁画の図像学

(講演録)亀茲国の仏教石窟壁画の図像学

檜山智美氏
当日の会場の様子

4月11日(月)龍谷大学世界仏教文化研究センター2016年度学術講演会“Can Women Attain Enlightenment through Vajrayāna Practices?(女性は金剛乗の修行で悟りを得られるか?)”

開催日時
2016年4月11日(月)17:00~18:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

講演者:Dr. Yael Bentor (ヘブライ大学教授、Hebrew University of Jerusalem)

コメンテーター:スダン・シャキャ(種智院大学准教授)

ファシリテーター:若原雄昭(龍谷大学教授)

司会:亀山隆彦(龍谷大学世界仏教文化研究センター リサーチ・アシスタント)

 

スケジュール

17:00:開会挨拶

17:05:講師紹介

17:10:講演

18:00:コメント

18:10:フロアからの質疑

18:25:閉会挨拶

18:30:終了

 

※一般来聴歓迎

詳しくは、下記ポスターを御覧ください。

お問い合わせ:龍谷大学世界仏教文化研究センター

電話番号) 075-343-3812

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
龍谷学会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
Dr. Yael Bentor講演会ポスター

2015年度 龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC) 学術講演会「華厳経と毘盧遮那仏」

開催日時
2016年2月28日(日) 13:15~18:00
開催場所
龍谷大学深草学舎 和顔館B101(地下1階)
講演者

総合司会: 宮治 昭(龍谷大学文学部教授)

【プログラム】
13:15 開会の辞:楠 淳證(龍谷大学アジア仏教文化研究センター長、文学部教授)
13:20 趣旨説明・講師紹介:宮治 昭(龍谷大学文学部教授)
13:30 講演1:『華厳経』―ブッダとその世界― 大竹 晋(仏典翻訳家)
15:00 講演2:中国・韓国の盧舎那仏・毘盧遮那仏 朴 亨國(武蔵野美術大学教授)
16:30 講演3:龍門奉先寺洞盧舎那大仏をめぐって 肥田 路美(早稲田大学教授)
17:50 閉会の辞:入澤 崇(龍谷大学文学部長、文学部教授)
※一般来聴歓迎(無料・申込不要)
詳細は下記URLを御覧ください。
お問い合わせ先:
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
大宮学舎白亜館3階
075-343-3811(内線 5831)
主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター アジア仏教文化研究センター

「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念講演会」

開催日時
2015年7月23日(木) 13:00-17:00
開催場所
龍谷大学大宮学舎 東黌1階101教室
講演者

講師
・スダン・シャキャ氏(種智院大学 准教授)
・楠秀峰師(浄土真宗本願寺派 社会部長〈災害対策〉)
・ソナム・ワンディ・ブティヤ師(浄土真宗本願寺派 ネパール開教地開教事務所長)
・桂紹隆氏(広島大学 名誉教授)
コメンテーター
・加納和雄氏(高野山大学 准教授)
・スダン・シャキャ氏(種智院大学 准教授)

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
・浄土真宗本願寺派
・龍谷大学ボランティア・NPO活動センター
・龍谷大学仏教文化研究所
・龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念講演会」

「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念講演会」

ソナム・ワンディ・ブティヤ
聴衆の皆様

「洞察(インサイト)をそなえた多くの命(生命):過去から現在に至るアビダンマとテーラワーダ瞑想行の変容」

開催日時
2015年6月5日(金) 15:00-16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 清和館3階ホール
講演者

Dr. Erik C. Braun (エリック・ブラウン博士),
Associate Professor, Oklahoma University (オクラホマ大学 准教授)

主催
龍谷大学仏教文化研究所
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
後援
公益財団法人仏教伝道協会
ポスター
エリック・ブラウン博士学術講演会

【開催報告】龍谷大学380周年記念シンポジウム「仏教・イスラーム・キリスト教の交流に向けて―比較宗教の視座から―」

開催日時
2020年2月7日(金)10:00-17:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌301教室
講演者

※※※※※※※※※※※※※※※

本シンポジウムは龍谷大学380周年を記念し、仏教を軸に、イスラーム、キリスト教という世界宗教を比較して交流の手がかりを探る試みでした。午前の部では、嵩満也氏(龍谷大学国際学部教授)が開会の辞で、浄土真宗を母体とする龍谷大学の他宗教との交流の試みについて説明した後、鎌田繁氏(東京大学名誉教授)が、仏教とイスラームのインドにおける出会いの歴史に触れ、浄土真宗との帰命、偶像崇拝禁止などの類似点を指摘する基調講演を行いました。次いで、デニス廣田氏(龍谷大学文学部名誉教授)の講演では、中世ドイツの神秘家エックハルトと親鸞思想の比較がなされ、両者の間に、超越した真実、その流出的次元といった点で共通性が見られる一方、信仰の目指す方向性として前者は神性への回帰、後者は浄土から現世へと逆の面があることが指摘されました。続く嵩氏のコメントでは、こうした相違点も踏まえて、比較宗教の方法として排他的包括主義から他宗教も受け入れる宗教多元主義的視座が必要となる点が論じられました。

 

午後の部では、鶴岡賀雄氏(東京大学名誉教授)が、中世カタルーニャ(スペイン)のキリスト教哲学者・ライムンドゥス・ルルスの生涯と事績を、同人の絵伝を交えて解説し、ムスリムをカトリックに改宗させるため布教には失敗したものの「ルルスの術」という独自の方法を編み出し、ユダヤ・キリスト教・イスラームを論じた著書ではその優劣を明示しないなど、比較宗教の視野から再評価に値する旨を論じました。続く野元晋氏(慶應義塾大学教授)のコメントでは、イスラームにおける「ルルスの術」のような宗教外の「知」としてのギリシア哲学の影響と、中世イランのイスラーム神秘思想家・スフラワルディーによる哲学を援用した普遍的「照明の学」の提唱などが論じられました。

 

次いで、佐野東生氏(龍谷大学国際学部教授)は、2019年12月のトルコ調査を踏まえ、中世トルコのイスラーム神秘主義者・ルーミーの生涯と『精神的マスナヴィー』などの著作を通じて、ルーミーがイエスを「神の息吹」を備える聖人として高く評価し、キリスト教徒と親密に交流した模様を解説しました。続く平野貴大氏(東京大学博士研究員)の講演では、同じくトルコ調査に基づき、ルーミーを祖とするメヴレヴィー教団のセマーと呼ばれる体を旋回させ神との一体化をはかるズィクル(神への祈り)など、イスラームのズィクルについてシーア派を視野に入れて論じられました。最後に井上善幸氏(龍谷大学法学部教授)の講演では、ズィクルとも比較される仏教の念仏について、「機法一体」を旨としつつ、浄土真宗では阿弥陀仏と衆生は区別される旨の解説がなされました。以上の講演を通じ、諸宗教が相違を前提としながら共通点も見出していくことが21世紀の世界で交流・対話のきっかけとなる認識が共有されました。

 

鎌田繁氏(東京大学名誉教授)

 

デニス廣田氏(龍谷大学名誉教授)

 

嵩満也氏(龍谷大学教授)

 

鶴岡賀雄氏(東京大学名誉教授)

 

野元晋氏(慶應義塾大学教授)

 

佐野東生氏(龍谷大学教授)

 

平野貴大氏(東京大学博士研究員)

 

井上善幸氏(龍谷大学教授)

 

 

会場の様子

 

 

 

 

 


 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
龍谷大学国際社会文化研究所
ポスター
チラシ「仏教・イスラーム・キリスト教の交流に向けて―比較宗教の視座から―」

【開催報告】日中韓国際シンポジウム「東アジア仏教思想史の構築―凝然・明恵と華厳思想―」

開催日時
2019年12月14日(土)9:30~17:00、12月15日(日)9:30~12:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌302教室
講演者

※※※※※ ※※※※※ ※※※※※

 

本シンポジウム「東アジア仏教思想史の構築―凝然・明恵と華厳思想―」は、東国大学校仏教文化研究院HK研究団、中国人民大学仏教興宗教学理論研究所、中央民族大学哲学興宗教学学院、龍谷大学世界仏教文化研究センターの4機関の共催により開催された。2017年度よりすでに前三機関によって「東アジア仏教思想史の構築」をテーマとする研究集会が2回に亘り開催されてきた。今回はその連携に本学世界仏教文化研究センターが参画しての開催となった。

 

近年、日本仏教研究の重要な視座の一つとして、東アジア諸地域との相互交渉が注目されている。特に中国、朝鮮半島に花開いた仏教思想・儀礼・文化は、主として古代・中世通じて日本との相互交流によって新たな思想を生み出すに至った。したがって、その実態解明には日中韓の仏教研究者らの協働による総合的な検討を要する。

 

シンポジウムでは、こうした観点から東アジア仏教を代表する思想家のなかより、鎌倉時代の凝然と明恵を取り上げた。凝然は中世東大寺を代表する僧侶であり、その著述は近世以降の日本仏教研究の綱格とされてきた。近年では凝然の膨大な著述のなかに引用された散逸文献の調査も進展しつつある。他方、明恵は華厳と密教を修学するとともに、その思想には新羅・高麗の華厳思想や宋代仏教の影響が見られるなど、東アジア仏教の思想的交流を検討するうえで極めて重要な僧の一人である。こうした点を踏まえ、日中韓の華厳学研究者を中心に凝然・明恵の思想とその意義について多角的に検討した。

 

 

 

シンポジウム登壇者および主催者

 

 

 

 ※詳細な報告は下記PDFよりご覧いただけます。

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
共催
(韓国)東国大学校仏教文化研究院HK研究団
(中国)中国人民大学仏教與宗教学理論研究所
(中国)中央人民大学哲学與宗教学学院

【2019年7月13日】研究会のご案内 2019年度 第1回RINDAS国際会議

開催日時
2019年7月13日(土)13:30-17:30
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス 西黌2階 大会議室
講演者

South Asian Buddhist Movements in recent years
(近年の南アジア仏教徒たちの運動について)

 

[大宮キャンパス・アクセス]
京都市下京区七条大宮(京都駅から徒歩約15分)
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_omiya.html
[大宮キャンパス・施設地図]
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html
(会場は、上記リンク地図内⑥番の建物になります。
地図は、右方向が北になっておりますので、ご注意ください。)

 

報告:

1. Textual Education of Nuns: Ascending Theravada and anagārikas in Contemporary Nepal
工藤さくら (東北大学)

[発表要旨]
This paper considers how the actions of anagārikā in Nepal exert influence on local people’s literacy and lifestyle rituals.
Literary education of women through reading and writing is closely related to which female ascetics or anagārikās (‘homeless-ness’) acquire the textual education by reading Buddhist texts in nunneries. Anagārikās of Theravada Buddhism in Nepal encourage women’s education by means of literacy yet through such literature, they also emphasize personal moral growth.
Theravada was introduced into Nepal in modern times. The monastic tradition of Buddhism in Nepal collapsed when the married clergy were gradually embraced by society during the 11-12th centuries. During a 20th century resurgence of modernized Buddhism, celibate and monastic forms of practice were reintroduced via India and Sri Lanka. Although this modernized form of Buddhism is known as Theravada in Nepal, such a classification may not completely ascribe to traditional view of the term. The years approaching 1990 bore witness to a turning point. Nepalese Theravada grew significantly alongside a democratic agenda promoting Buddhism’s symbolism of equality for ethnic cultures and languages, and through this, also freedom of religion. Since the first Theravada nunnery was built in Kathmandu in 1964, its monastics began teaching courses on pariyatti sikṣā (education about Tipiṭaka) not only for other nuns, but lay women in the Newar society.

 

2. An overview of Modern Buddhist Movements in India
Dr. Mrigendra Pratap (Savitribai Phule Pune Univrsity)

[発表要旨]
The background of modern Buddhist movements in India begins with the revival of Buddhism in the middle of the 19th century. The rediscovery of Buddhism in India started with an effort of archaeologists, linguists, academics, and Buddhist leaders. Thereafter, at least four different forms of modern Buddhism emerged in the mid-twentieth century in India.
This includes: (i) Dr. B. R. Ambedkar’s Navayāna “Modern Vehicle” (ii) Urgyen Sangharakshita’s Triyāna “Threefold Vehicle” i.e., Triratna Buddhist Order (iii) S. N. Goenka’s Vipassana Movement and (iv) His Holiness the 14th Dalai Lama’s Universal Buddhism. This talk will give an overview of these four modern Buddhist movements and it will be covered in three parts:
(a) The background of modern Buddhist movements in India.
(b) The life and works of these four Buddhist leaders in Indian context.
(c) The impact of these movements on Indian society.

コメンテータ
Prof. Sudan Shakya (種智院大学)
TBA

 

使用言語:英語

 

どなたでもご自由にご参加いただけます。

 

問い合わせ先:

井田克征(IDA Katsuyuki)
E-mail: ida@ad.ryukoku.ac.jp

(資料等準備の関係上、ご参加される方は事前にご一報いただければ幸いです。)

 

主催
龍谷大学南アジア研究センター(RINDAS)
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
20190713第1回RINDAS国際シンポジウムチラシ

【1月18日~19日】国際シンポジウム「日本仏教の展開とその造形」(International symposium “Medieval Japanese Buddhist Practices and Their Visual Art Expressions”)が開催されました。

開催日時
2019年1月18~19日
開催場所
ハーバード大学ライシャワー日本研究所
講演者

 

ハーバード大学ライシャワー日本研究所と龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)の共催で、国際シンポジウム「日本仏教の展開とその造形」(International symposium “Medieval Japanese Buddhist Practices and Their Visual Art Expressions”)が、ハーバード大学ライシャワー日本研究所で開催されました。

 

龍谷大学アジア仏教文化研究センターおよび世界仏教文化研究センターからは、楠淳證氏(BARCセンター長、龍谷大学文学部教授)、藤丸要氏(BARC研究員、龍谷大学文学部教授)、道元徹心氏(BARC研究員、龍谷大学理工学部教授)が発表者として、亀山隆彦氏(世界仏教文化研究センターRA)が通訳として参加しました。

 

本シンポジウムには、楠、藤丸、道元の三氏を含む国内外の計一七名の研究者が参集し、以下の五組のパネルを編成しました。

 

第1パネル「聖徳太子信仰とその造形」(Prince Shōtoku Worship and Its Artistic Traditions)
第2パネル「ハーバード美術館セジウィック家蔵聖徳太子二才像とその周辺」(Harvard Museum Sedgewick Shōtoku Taishi at Age Two and Its Surroundings)
第3パネル「南都北嶺の仏教」(Buddhism of Nara Buddhist Temples, Buddhism of Mount Hiei and Surrounding Tendai Temples)
第4パネル「日本密教の展開とその造形」(Development of Medieval Japanese Esoteric Buddhism and Its Art)
第5パネル「密教と浄土教の交渉」(Interaction between Esoteric Buddhism and Pure Land Buddhism)

 

これらパネルを通じて、日本仏教の歴史、思想、文化について、研究分野を超えた活発な議論が交わされました。

 

シンポジウムの様子

 

 

 

 

主催
ハーバード大学ライシャワー日本研究所、龍谷大学アジア仏教文化研究センター

【2019年2月23日】 龍谷大学創立380年記念プレイベント 国際シンポジウム「西域桃源―大谷探検隊から見たクチャの仏教文化―」

開催日時
2019年2月23日(土)10:00~18:00
開催場所
龍谷大学大宮学舎清和館3階ホール
講演者

西域桃源(表)

西域桃源【裏】

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【開催報告】

2019年2月23日(土)、龍谷大学創立380年記念プレイベント国際シンポジウム「西域桃源―大谷探検隊から見たクチャの仏教文化―」が開催された。

大谷光瑞遷化70年であった2018年8月には、シルクロードにおける写本の伝播・歴史・仏教・文芸に関する国際シンポジウム「写本時代のシルクロード」、同年10月には、人間・大谷光瑞に迫るシンポジウム「大谷光瑞師の構想と居住空間」が開催されている。今回は、龍谷ミュージアム初代館長の宮治昭氏と、大谷探検隊コレクションを多く所蔵している韓国・国立中央博物館の研究員の金惠瑗氏をはじめ、国内外のクチャの研究者たちが参集し、最新の研究発表が行われた。そして、大谷探検隊が重視したクチャに関して、非常に多角的な議論が展開された。

 

宮治昭氏

金惠瑗氏

曽我麻佐子氏

慶昭蓉氏

檜山智美氏

 

 

 

 

萩原裕敏氏

江南和幸氏

登壇者記念撮影

 

 

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<プログラム>

 

 

10:00 開会

挨拶:三谷真澄(西域総合研究班長・古典籍デジタルアーカイブ研究センター長)

 

 

10:05 趣旨説明:橘堂晃一(世界仏教文化研究センター研究員)

 

 

<基調・特別講演>

 

  • 10:10~11:00 基調講演:「クチャのキジル石窟美術について―バーミヤーン石窟美術との比較を通して―」宮治昭(龍谷大学名誉教授・世界仏教文化研究センター研究員)

 

  • 11:05~11:55 特別講演:「韓国国立中央博物館蔵大谷コレクションの新研究」(英語、通訳あり)“New Research on the Otani Collection in the National Museum of Korea” キム・ヘウォン 金惠瑗(国立中央博物館研究員)

 

<ポスター発表>

  • 12:50~13:20 「モーションデータを用いた舎利容器のARコンテンツ」曽我麻佐子(龍谷大学理工学部准教授・古典籍デジタルアーカイブ研究センター兼任研究員)

 

<学術講演 大谷探検隊とクチャの仏教遺跡>

  • 13:30~14:30 「クチャ地域における第一次大谷探検隊の活動 ―キジル石窟を中心に―」慶昭蓉(世界仏教文化研究センター研究員)

 

  • 14:35~15:20 「仏教芸術からみたクチャの在家信者と仏教の関わり」檜山智美(京都大学白眉センター特定助教・龍谷大学世界仏教文化研究センター研究員)

 

<学術講演 出土文献が語るクチャの仏教文化>

  • 15:30~16:15 「クチャ地域に伝えられた有部の仏典」荻原裕敏(京都大学白眉センター特定准教授・龍谷大学世界仏教文化研究センター研究員)

 

  • 16:20~17:05 「大谷コレクション古文書用紙分析が明かす中央アジア諸民族の文化的発展の足跡」江南和幸(龍谷大学名誉教授・古典籍デジタルアーカイブ研究センター研究フェロー)

 

<質疑応答>

  • 17:20~17:50 司会:橘堂晃一
  • 17:50 閉会挨拶:入澤崇(龍谷大学長・文学部教授)

 

総合司会:橘堂晃一

 

※ 当日、会場後方にてポスター発表(曽我)、舎利容器(複製)、大谷探検隊撮影写真スライドショーをご覧いただきます。

※ 演題、講師、講演内容、講演の時間は予告なく一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。

 

お問合せ:龍谷大学世界仏教文化研究センター共同研究室

Tel:075-343-3812 内線:5832

E-mail:rcwbc@ad.ryukoku.ac.jp

主催
世界仏教文化研究センター(西域総合研究班)・古典籍デジタルアーカイブ研究センター
ポスター
龍谷大学創立380年記念プレイベント 国際シンポジウム

【2018年8月22日(水)】国際シンポジウム「写本時代のシルクロード」

開催日時
2018年8月22日(水)9:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

概要

龍谷大学と中国・旅順博物館(館長・王振芬氏)は、いずれも大谷探検隊に関するコレクションを所蔵する機関であり、1992年以来進めてきた研究交流を基に、昨年6月に恒久的な学術友好協定を締結した。また現在、北京大学の榮新江教授をはじめとする共同研究者の間でも、中央アジア出土資料を基にした研究が進められつつある。今回は、日本と中国の著名研究者、若手研究者が一堂に会し、シルクロードにおける写本の伝播・歴史・仏教・文芸に関する最新研究の発表を行った。当日は、多くの聴講者が来場し、質疑応答も活発に行われた。そのような点からも、改めてシルクロード研究に対する一般の方々の関心の高さを実感するシンポジウムでもあった。

 

会場の様子

 

王振芬氏(旅順博物館館長)

 

榮新江氏(北京大学教授)

 

発表の様子

 

発表の様子

 

講演録

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 

 

 

〈第1部〉シルクロード・写本・伝播

 

榮新江(北京大学教授)

写本の路としてのシルクロード 

唐代における「過所」という通行証の発行・審査等の関連史料をはじめとして、求法僧による巡礼記録や詩文、ソグド語・ヘブライ語・漢文等で記された手紙などを含めて、シルクロードで出土した様々な写本資料を説明し、唐代の行政管理を中心として、シルクロードをめぐる歴史・文化に関する研究成果を紹介した。

 

王振芬(旅順博物館館長)

大谷文庫の流伝情況に関する新発見

大谷光瑞師に由来する「大谷文庫」について、これまでは、散逸したもの以外、すべてが中国大連図書館に所蔵されていると考えられていたが、実は、旅順博物館と旅順図書館にも所蔵がある。王氏は、「大谷文庫」の内容・形態などを記した初期情報を紹介した上で、当時の史資料を踏まえ、諸関連機関の現存資料中の疑似品に対し、蔵書印を含む内容・形態の比較対照を行い、「大谷文庫」の実情と流伝経緯を明らかにした。

 

朱玉麒(北京大学教授)

トゥルファン文書中の北館厨牒の流伝及び初期研究史

「北館厨牒」または「北館文書」と呼ばれている唐代文書の出土や日本流伝の経緯などをめぐって、関連する史料と早期研究をまとめた上で、新たな発見を提示した。当文書は現在36点の断片が発見されており、龍谷大学・東京都台東区立書道博物館・千葉県国立歴史民俗博物館の三箇所に分蔵されている。龍谷大学の所蔵分は第二次大谷探検隊によって直接に日本に将来したのだが、後二者の所蔵分はもともと清朝の官員のコレクションであった。しかし、諸経緯で日本に伝来され、転々としたのである。朱氏は更に、現在の研究にも大きな影響を与えている初期研究者の、王樹枬・段永恩・中村不折・金祖同などの業績も紹介した。

 

 

 

〈第2部〉シルクロード・写本・歴史

 

孟憲實(中国人民大学教授)

敦煌・トゥルファン出土の「王言」について

「王言」というのは中国古代の最高統治者による最高指令であり、書式まで厳しく管理されている。法律規定の「格式きゃくしき」に従っていないものは認められないだけでなく、書式の変更・改竄はもとより、脱落・誤字などの書写ミスに対する刑罰もある。また、「王言」は基本的に臨時性の政令だが、長期化され「格後勅」に改められたケースもある。

 

劉子凡(中国社会科学院副研究員)

シルクロードにおける弓月城と弓月道

劉氏は、唐代において、西域に存在していた弓月城と弓月道について、先行研究を踏まえ、シルクロード出土の写本史料の分析を行い、弓月城の政治・経済・軍事等の面における重要位置を論じた。特に、胡族商人曹炎延の失踪事件の事情聴取記録を手掛かりにして、弓月城の具体的な位置とその時代的変遷について推論した。

 

 

 

 

〈第3部〉シルクロード・写本・仏教

 

三谷真澄(龍谷大学教授)

中央アジア出土漢字仏典断片目録について

三谷氏は、世界諸関連機構に分蔵されている中央アジア出土の漢字仏典断片について、その目録を作成し直す研究活動の目的・経緯および現段階の最新成果の『大谷隊ドイツ隊収集漢字仏典断片目録』(龍谷大学世界仏教文化研究センター、仏教文化研究所「西域文化研究会」、古典籍デジタルアーカイブ研究センター、非売品)を紹介した。特に時代判定基準の修正と諸機構所蔵史料の整理番号の再編成は今後の共同研究に対して、役割が重要であろう。

 

宋成春(旅順博物館学芸員)

旅順博物館所蔵仏典断片に関する調査と分析

宋氏は、旅順博物館における、紙本史料に対する物理的・化学的調査方法を紹介した上で、旅順博物館所蔵の仏典断片の調査結果を例として、紙質調査(使用原料、製紙法などの判明)が史料分析、特に時代判定における補佐的役割を果たすことを述べた。

 

史睿(北京大学古代史研究センター副センター長)

シルクロード出土写経の書体による年代判定の研究

史氏は、空海の関連著書と、世界中に現存している、人が筆で書写する場面が描かれた絵等の資料を通して、各時代に使われていた筆の形や筆の持ち方などが書体に与える影響を論じた。その上で、シルクロード出土の写経の書体による年代判定をめぐる研究成果を紹介した。発表では、特に、旅順博物館所蔵の写経断片と碑文等が実例として紹介された。

 

〈第4部〉シルクロード・写本・文芸

 

游自勇(首都師範大学教授)

シルクロードにおける『百怪圖』

游氏は、『百怪圖』という散逸した中国古代の妖怪志をめぐって、シルクロード出土の『白澤精怪圖』『百怪圖』断片や占いに関する記述、日本に伝来した白澤図像などとを関連させ、『百怪圖』の悪妖怪退治マニュアルとしての性格と文化交流に対する重要性を指摘した。

 

段真子(中国人民大学学芸員)

中国国家図書館蔵写本『八相變』三点の関係について

段氏は、中国国家図書館に所蔵されている『八相變』写本三点について、文言の違いや相違箇所の書体の比較・分析を行った。特に、『敦煌變文集』『敦煌變文校注』の底本であるBD3024は、校合用甲巻BD8191と乙巻BD4040に先行し、乙巻は甲巻より先であった。

 

岸田悠里(龍谷大学文学研究科仏教学専攻研究生、博士後期課程修了)

敦煌莫高窟と「仏母下天」

岸田氏は、敦煌文献中の『仏母経』・「仏母讃」写本に見える「仏母下天」話と莫高窟にある関連壁画を考察した。さらに、当該壁画のある石窟においては、かつて『仏母経』または「仏母讃」を用いた仏教儀礼が行われていた可能性が極めて高いと指摘した。 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

国際シンポジウム

写本時代のシルクロード

 

2018年8月22日(水)9:00~18:00

龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 ※ 通訳あり 申込不要 ※

 

 プ ロ グ ラ ム

〈開 会 式〉 (9:00~9:30)

趣旨説明 三谷 真澄(龍谷大学 国際学部長、世界仏教文化研究センター西域総合研究班長)

学長挨拶 入澤  崇(龍谷大学 学長)

 

〈第 1 部〉シルクロード・写本・伝播 (9:30~11:00)

発 表 1  榮 新江(北京大学 教授)

写本の路としてのシルクロード

発 表 2  王 振芬 (旅順博物館 館長)

大谷文庫の流伝情況に関する新発見

発 表 3  朱 玉麒(北京大学 教授)

トゥルファン文書中の北館厨牒の流伝及び初期研究史

 

〈第 2 部〉シルクロード・写本・歴史 (11:10~12:10)

発 表 1  孟 憲實(中国人民大学 教授)

敦煌・トゥルファン出土の「王言」について

発 表 2  劉 子凡(中国社会科学院 副研究員)

シルクロードにおける弓月城と弓月道

 

 〈第 3 部〉シルクロード・写本・仏教 (13:00~14:30)

発 表 1  三谷 真澄(龍谷大学 教授)

中央アジア出土漢字仏典断片目録について

発 表 2  宋 成春(旅順博物館 学芸員)

旅順博物館所蔵仏典断片に関する調査と分析

発 表 3  史  睿(北京大学 古代史研究センター副センター長)

シルクロード出土写経の書体による年代判定の研究

 

〈第 4 部〉シルクロード・写本・文芸 (14:40~16:10)

発 表 1  游 自勇(首都師範大学 教授)

シルクロードにおける『百怪圖』

発 表 2  段 真子(中国人民大学 学芸員)

中国国家図書館蔵写本『八相變』三点の関係について

発 表 3  岸田 悠里(龍谷大学 文学研究科仏教学専攻研究生、博士後期課程修了)

敦煌莫高窟と「仏母下天」

〈質疑応答〉   (16:30~17:30)

〈閉  会  式〉   (17:30~18:00)

センター長挨拶 久松 英二(龍谷大学 国際学部教授、世界仏教文化研究センター長 )

閉 会 挨 拶 三谷 真澄(龍谷大学 国際学部長、世界仏教文化研究センター西域総合研究班長 )

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〔司 会〕

三谷 真澄(龍谷大学 国際学部長、世界仏教文化研究センター西域総合研究班長 )

〔通 訳〕

李 曼寧(龍谷大学 世界仏教文化研究センター嘱託研究員、同センターRA)

魏  藝(龍谷大学 アジア仏教文化研究センターRA、同大学文学研究科仏教学専攻博士後期課程)

韋  傑(龍谷大学 国際文化学研究科国際文化学専攻博士後期課程)

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)西域総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「大谷光瑞師」班
ポスター
国際シンポジウム「写本時代のシルクロード」ポスターPDF

名古屋大学CHT公開シンポジウム「中世禅への新視角―『中世禅籍叢刊』が開く世界」

開催日時
2018年7月7日(土)10:00-17:50
開催場所
名古屋大学東山キャンパス文系総合館7階カンファレンスルーム
講演者

龍谷大学世界仏教文化研究センターと学術交流に関する包括協定を締結しています名古屋大学大学院人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(CHT)におきまして、下記のシンポジウムが開催されます。

 

名古屋大学大学院人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター公開シンポジウム

「中世禅への新視角―『中世禅籍叢刊』が開く世界」

プログラム

10:00-10:10  趣旨説明 末木文美士

 

10:10-11:25  パネル1 「能忍・栄西とその周辺」

パネリスト: 古瀬珠水和田有希子米田真理子

11:35-12:50  パネル2 「聖一派の展開と癡兀大慧」

パネリスト: 加藤みち子亀山隆彦菊地大樹

13:30-15:10  パネル3 「中国仏教の受容と日本禅」

パネリスト: 高柳さつき柳幹康高橋秀栄石井修道

15:20-17:00  パネル4 「中世仏教の広がり」

パネリスト: 常磐井慈裕原田正俊三好俊徳伊藤聡

 

17:00-17:15  総括コメント 阿部泰郎

17:15-17:50  総合討論

 

 

主催
名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(CHT)
ポスター
中世禅への新視角―『中世禅籍叢刊』が開く世界

【2018年5月13日】平成30年度 国際シンポジウム「日本仏教と論義」

開催日時
2018年5月13日10:30~16:45
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス東黌3階302講義室
講演者

当日の会場の様子

ジャン=ノエル・ロベール氏

 

2018年5月13日(日)、東黌302講義室において、龍谷大学世界仏教文化研究センター、同アジア仏教文化研究センター、名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(CHT)主催の国際シンポジウム「日本仏教と論義」が開催された。2018年1月には、世界仏教文化研究センターとCHTは、学術交流に関する包括協定を結んでいる。今回は、協定締結後初の両センター共同での国際シンポジウムとなった。
当日は、コレージュ・ド・フランス教授のジャン=ノエル・ロベール氏によって「宗教思想の原形としての論議」と題した基調講演が行われた。その後、本学文学部の楠淳證教授、東京大学大学院の蓑輪顕量教授、大正大学の苫米地誠一元教授が講演を行った。さらに阿部泰郎CHTセンター長をコーディネーターにむかえ、今後の「論義」研究の可能性について、日本のみならず、チベットや中国など世界的な視野からディスカッションがなされた。


 

開会挨拶 入澤崇(龍谷大学学長)

 阿部泰郎(名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター長)

 

趣旨説明   楠淳證(龍谷大学アジア仏教文化研究センター長)

 

 

基調講演

10:45-11:45 ジャン=ノエル・ロベール (コレージュ・ド・フランス教授)

「宗教思想の原型としての論義」

 

講演

13:00-13:40  楠淳證 (龍谷大学文学部教授)

「法相論義と仏道―仏性義の展開と一闡提の会通―」

 

13:45-14:25   蓑輪顕量(東京大学大学院人文社会系研究科教授)

「『法勝寺御八講問答記』に見る戒律論義」

 

14:30-15:10   苫米地誠一(元大正大学教授)

「論義の歴史と真言宗」

 

15:40-16:40  パネル・ディスカッション

コーディネーター:阿部泰郎(名古屋大学文学部教授) 

パネリスト:ジャン=ノエル・ロベール楠淳證蓑輪顕量苫米地誠一

 

 

閉会挨拶 久松英二(世界仏教文化研究センター長、龍谷大学国際学部教授)

司会         野呂靖(龍谷大学文学部准教授)

 

 

※講演はすべて日本語で行われます。

 

 

開催場所

龍谷大学大宮キャンパス東黌3階302講義室(京都市下京区七条通大宮東入大工町125番地1)

所在地

 

交通アクセス

JR東海道本線・近鉄京都線「京都」駅下車、北西へ徒歩約10分(市バス約3分)

京阪本線「七条」駅下車、西へ徒歩約20分

阪急京都本線「大宮」駅下車、南へ徒歩約20分(市バス約5分)

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター/龍谷大学アジア仏教文化研究センター/名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター
ポスター
「日本仏教と論義」ポスター

《参加費無料・定員先着100名》

お申し込み方法

web フォームまたは電話で4月25日(水)までにお申し込みください。

お申し込みフォーム

● お電話でのお申し込みは、075-343-3812 (龍谷大学世界仏教文化研究センター)まで。受付時間は平日の10:00~17:00 (土日祝は休み)。

二国間交流事業シンポジウム「日印交流における仏教」【共催】

開催日時
12月23日(土) 11:00-18:45
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス西黌2階大会議室
講演者

11:00-12:10 公開講演会(日本語)

小島裕子(Kojima, Yasuko, 国際仏教学大学院大学)「大仏を開眼した菩提僊那(ボーディ・セーナ)―日本文化の中に構築された「インド」―」

Bodhi Sena, the Priest to Consecrate the Great Buddha: Imagined ‘India’ in the History of Japanese Culture.


〔要旨〕天平時代、はるか天竺より来朝したボーディ・セーナ(菩提僊那)。菩提僧正の名が後世にのこされたのは、東大寺の毘盧遮那仏(大仏)に入魂する開眼供養の導師を勤めたことによる。仏教発祥の地、インドと東漸の果ての地、日本。両国をむすぶ菩提僧正の事蹟の多くは今も歴史のなかに眠るが、それは東アジアの仏教文化を見据えたわが国の伝承資料の中で語りつがれ、温められてきた。その軌跡をたどり、日印の仏教文化交流の幕開きともなる機縁を跡づけてみたい。


 

小島 裕子(こじま・やすこ): 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専門は仏教文献資料学・法会儀礼。国際仏教学大学院大学兼任講師。金剛院仏教文化研究所主任研究員。


 

13:00-18:45 Academic Session(研究報告・英語)

  • 13:00-13:25     Minowa, Kenryo(蓑輪顕量・東京大学)Longing for India: Japanese Buddhist and India
  • 13:25-13:50     Dake, Mitsuya(嵩満也・龍谷大学)Japanese Buddhists Views of India Seen in the Magazine Bukkyokaigaijijo (1888-1893)
  • 13:50-14:15     Okuyama, Naoji (奥山直司・高野山大学)Japanese Buddhists in Recovery Movement of the Bodh Gaya Temple After 1891: The role of  Shaku Kōzen and the Shingon Sect
  • 14:15-14:40     Tomas Newhall(トマス・ニューホール・東京大学)From “bongaku” 梵学 to “indo tetsugaku” 印度哲学: The Development of Indology at Japanese Universities

Break

  • 14:50-15:15     Nohnin, Masaaki (能仁正顕・龍谷大学)Otani Kozui and India: Seeking the Origin of the Eastward Spread of Buddhism
  • 15:15-15:40     Ranjana Mukhopadhyaya(ランジャナ・ムコパディヤーヤ・デリー大学)Proselytizing in the “Western Paradise”: India in the making of Fujii Nichidatsu and Nipponzan Myohoji
  • 15:40-16:05     Okamoto Yoshiko(岡本佳子・国際基督教大学アジア文化研究所)A Dream of an Asian Religious Conference: Japan-India Cultural Interaction behind the Journey of Okakura Kakuzo, Oda Tokuno and Hori Shitoku to India
  • 16:05-16:30     Bessho, Yusuke(別所裕介・駒澤大学)Buddhist Heritages Development Assistance as Present-day India-Japan Friendship: By Comparison to JICA, APECF and FPMT

Break

  • 16:40-17:05     Sato Ryojyun(佐藤良純・大正大学)Indian Deities of Buddhism and Hinduism in Japan
  • 17:05-17:30     Funahashi, Kenta(舟橋健太・龍谷大学)Development of Buddhist Conversion Movements in Contemporary India: The View from Local and Global
  • 17:30-17:55     Togawa, Masahiko (外川昌彦・東京外国語大学)Living with Gandhi: Fujii Gurji and India-Japan Relations in the 1930s

Break

  • 18:05-18:45     General Discussion
主催
東京外国語大学AA研・日本学術振興会二国間交流事業(JSPS-ICHR)
共催
龍谷大学・南アジア研究センター(RINDAS)/世界仏教文化研究センター(RCWBC)/アジア仏教文化研究センター(BARC)、東京外大AA研・基幹人類学班、Samutthan Foundation, New Delhi
ポスター
シンポジウム「日印関係と仏教」12月23日

・公開講演会は日本語で行い、聴講無料、事前申し込み不要です。どなたでもご自由に参加ください。

・午後の研究報告は、主に英語で行います。

連絡先  外川昌彦(fakir@aa.tufs.ac.jp

2017年12月2日(土)龍谷大学世界仏教文化研究センター国際シンポジウム「チベットの宗教文化と梵文写本研究」開催

開催日時
2017年12月2日(土)9:30~16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌253教室
講演者

●最終版A4チラシ_ページ_1●最終版A4チラシ_ページ_2

 

  • 申し込み不要、 参加費無料、 一般来聴歓迎
  • 使用言語:日本語、中国語

 

プログラム

<開会・趣旨説明>

能仁正顕(龍谷大学教授・世界仏教文化研究センター長)

<挨拶>

入澤崇(龍谷大学学長)

 

<発表>

午前の部:チベットの宗教文化 9:30~12:15

  • 岡本健資(龍谷大学准教授):多田等観請来「釈迦牟尼世尊絵伝」に描かれる「ムクターラターの物語」
  • 岩尾一史(龍谷大学准教授):古代チベット支配下の敦煌とチベットの仏教
  • 万德卡爾(ワンデカル)(中国蔵学研究中心・社会経済研究所副研究員):チベット族の牧民地区にある”bsang”祭り儀式について
  • 孟秋麗(中国蔵学研究中心・歴史研究所副研究員):清代における雍和 の金瓶抽籤について
  • 馮智(中国蔵学研究中心・歴史研究所副所長):五世パンチェンラマ伝の翻訳とその資料価値について
  • 質疑応答・ディスカッション:武内紹人(神戸市外国語大学名誉教授)

 

午後の部:梵文写本と仏教思想 13:20~16:30

  • 鄭堆(ダムドゥル)(中国蔵学研究中心・センター長):『宝雲経』について
  • 高穎(中国蔵学研究中心・宗教研究所助理研究員):『菩提道次第広論』における菩提心観について
  • 間中充(龍谷大学大学院研究生):『大乗荘厳経論』ゴル寺旧蔵貝葉について
  • 李学竹(中国蔵学研究中心・研究員):CTRCに所蔵のCatuhstotravivaranaとその他の梵文写本について
  • スダン・シャキャ(種智院大学准教授):ネパール現存のデーヴァナーガリー文字音写のチベット語写本についての一考察
  • 加納和雄(駒澤大学講師):梵文で伝存するアバヤーカラグプタの著作
  • 質疑応答・ディスカッション:桂紹隆(龍谷大学研究フェロー・広島大学名誉教授)
  • 閉会の挨拶:若原雄昭(龍谷大学教授)

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター、仏教文化研究所 常設研究「仏教写本の総合的研究」班、共同研究「日本におけるチベット仏教文化の研究」班
共催
中国蔵学研究中心、龍谷学会
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
龍谷大学世界仏教文化研究センター国際シンポジウム「チベットの宗教文化と梵文写本研究」

開催趣旨

龍谷大学と中国蔵学研究中心は、2011年に学術交流の促進に関する協定を結び、チベットおよび仏教の研究に関して相互の交流を重ね、今回が第3回目になります。

チベットに伝わる梵文写本の研究は現在どのような状況にあるのでしょうか。また歴史や宗教・文化の研究はどうでしょうか。2016年には、龍谷大学が研究に協力をしてきた『五百頌般若経』梵文写本の校訂テキストが、中国蔵学研究中心とオーストリア科学アカデミーにより出版されました。これを機会に、日本と中国のチベット学の現状を総合的に把握し、研究者の意見交換を通して、今後の国際的な研究のあり方について検討します。

国際シンポジウム「チベットの宗教文化と梵文写本研究」

ワンデカル氏(中国蔵学中心)
ダムドゥル氏(中国蔵学中心センター長)

◆発表の様子

発表の様子

◆ディスカッション

ディスカッション

【国際シンポジウム開催】9/17(日) 仏教をめぐる日本とタイ

開催日時
2017年9月17日(日)9:00〜17:00(開場8:30)
開催場所
龍谷大学 大宮学舎清和館3階ホール
講演者

第一部 講演(タイ)

プラ・マハースティ(マハーチュラーロンコーン大学仏教研究所)

「タイ仏教の変遷と国内外の連携活動」

 

プラ・チャヤナンタームニー(マハーチュラーロンコーン大学ナーン支部)

「北タイ貝葉本にみる僧侶の社会的役割」

 

ピニット・ラーパターナノン(チュラーロンコーン大学社会調査研究所)

セーリー・ウッパタム(スリン県元開発僧・NPO主宰)

プラクルー・ポーティウィラクン(東北タイ開発サンガネットワーク)

「東北タイの「開発僧」――現在・過去・地域ネットワーク」

 

 

第二部 講演(日本)

鍋島直樹(龍谷大学)

「臨床宗教師の役割と実践」

 

大澤広嗣(文化庁)

「1940年代の日タイ関係と日本人仏教者」

 

林行夫(龍谷大学)

「日本仏家がみたタイ仏教」

 

神田英昭(高野山真言宗僧侶)

「タイと日本の仏教は対話できるか?」

 

第三部 討論会

ディスカッサント

小島敬裕(津田塾大学)

村上忠良(大阪大学)

 

ファシリテーター

林行夫(龍谷大学)

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター
後援
タイ王国大阪総領事館、日本タイクラブ、毎日新聞社京都支局、京都新聞
ポスター
日タイ_シンポジウム

仏教をめぐる日本とタイ~修好130年の国と人の交流に未来を探る~

Buddhist Interaction for 130 years between Japan and Thailand: Toward a Further Development of Human Relations

2017年は、1887年に日本とタイが修好宣言に調印して130年目にあたる。これを記念して、仏教をめぐる日タイ交流の歴史について認識を深め、将来の研究や文化交流の課題を双方向的に検討する国際シンポジウムを開催する。タイからは仏教教育と研究、実践と開発事業に携わる僧侶および在俗の識者、活動家を招聘し、日本のタイ仏教を中心とする研究者、実践者と意見交換するとともに、両国の多元的な仏教と社会の諸相について相互理解を深める。

 

参加費:無料 要事前申込(氏名と連絡先を記載のうえ、メールかファックスにて申込)

メール:    rcwbc-uketsuke@ad.ryukoku.ac.jp

ファックス:  075-708-5611

 

◎ 一般来聴歓迎

◎ 同時通訳

2016年11月18日(金) 国際シンポジウム「中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ―その現状と課題―」

開催日時
日時:2016年11月18日(金)13:00-17:40(開場12:30)
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

総合司会:三谷真澄(龍谷大学国際学部教授)

13:00-13:10 開会の辞 赤松徹眞(龍谷大学学長)
13:10-13:15 開催趣旨説明 入澤 崇(龍谷大学西域文化研究会代表、龍谷大学文学部長)

【基調講演】

  • 13:15-14:15「中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ〜その現状と課題」スーザン・ホィットフィールド(大英図書館国際敦煌プロジェクト・ディレクター)
    ※通訳:亀山隆彦(龍谷大学世界仏教文化研究センターRA)
  • 14:20-15:05「大谷文書紙質の科学分析が明かす敦煌・中央アジア文書の今一つの意味」江南和幸(龍谷大学名誉教授)

【学術発表】

  • 15:15-15:35「文献資料のデジタルアーカイブの意義〜大谷探検隊とドイツトルファン隊の文字資料調査の立場から」三谷真澄(龍谷大学国際学部教授)
  • 15:40-16:10 「西域仏教美術のデジタルアーカイブ~クチャの仏教壁画の事例から」檜山智美(日本学術振興会特別研究員、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
  • 16:15-16:45「大谷探検隊収集の植物標本のデジタルアーカイブと復元」窓場真太朗(龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター研究員)・倉石沙織(龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター研究員)・岡田至弘(龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター長、理工学部教授)

【質疑応答】

  • 17:00-17:30 質疑応答
    ファシリテーター:橘堂晃一(龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
    コメンテーター:ペーター・ツィーメ(ベルリンブランデンブルク州立科学アカデミー・トルファン研究所元所長)・岡田至弘入澤 崇

 

  • 17:30-17:40 閉会の辞 能仁正顕(龍谷大学世界仏教文化研究センター長、文学部教授)
主催
龍谷大学 仏教文化研究所「西域文化研究会」、龍谷大学 古典籍デジタルアーカイブ研究センター、龍谷大学 世界仏教文化研究センター アジア仏教文化研究センター
ポスター
国際シンポジウム「中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ―その現状と課題―」

趣意書

1994年、大英図書館(British Library, BL)を中心に、国際協力を通した敦煌遺物の保護を目的として「国際敦煌プロジェクト(International Dunhuang Project, IDP)」が設立された。BLを拠点とする国際的な協力の下、10万点以上の敦煌やトルファンなどシルクロードの遺跡から発掘された断片、絵画、テキスト、そして遺物の画像や情報をインターネット上で自由に閲覧することができるようになった。
20世紀初頭、ヘディン(スウェーデン)、スタイン(イギリス)、ル・コック、グリュンヴェーデル(以上ドイツ)、ペリオ(フランス)、ペトロフスキー、オルデンブルク、コズロフ(以上ロシア)、大谷光瑞(日本)らが指揮した探検隊によって多くの出土品が持ち出され、世界の機関に分蔵されている。IDPは、イギリス・ドイツ・ロシア・中国・韓国・日本に拠点が設けられており、大谷コレクションを保管研究する本学は2004年度より、日本における唯一の拠点(IDP JAPAN)となっている。
2004年3月22日に、中央アジア資料のデジタル化の共同プロジェクトに関する協定書の調印が行われ、2004年6月から2009年6月までの5年間、本学では所蔵する古典籍をデジタル化して保存し、さらにこれらを管理するデジタルライブラリを構築する事業を推進した。この共同プロジェクトは、本学「古典籍デジタルアーカイブ研究センター」を中心として、本学所蔵の中央アジア出土資料(大谷コレクション)のデジタルアーカイブとWEB公開を実現してきた(2016年7月23日現在17,364点)。
2010年7月、BLと本学との間で、中央アジア資料に係る目録作成とデジタル化を目的とした「中央アジア資料デジタル化に係る共同プロジェクト」についての覚書を締結した。この覚書は、本学図書館や仏教総合博物館「龍谷ミュージアム」(2011年4月開設)との連携も視野に入れ、龍谷大学とBL双方の研究活動における連携体制を一層発展・強化させていくことを目的としたものであった。締結を機に、2010年からさらに5年間、IDP JAPANとしての契約が継続されることとなった。 この覚書の締結にあわせ、BLから、IDPプロジェクトの責任者であるSusan Whitfield氏が来日し、IDP国際研究シンポジウムが開催された。
本シンポジウムは、それに続くもので、中央アジア出土資料のデジタルアーカイブの過去・現在・未来を検証・展望するとともに、これまで構築してきたIDPと本学の関係やデジタルアーカイブ研究の将来像について考える。仏教学・歴史学・言語学・考古学・文献学・民俗学・美術史学・情報学など、文理融合的・学際的研究の先駆けとして果たしてきた役割と今後の研究の方向性を探りたい。
1639年に龍谷大学が創立し、1753年に大英博物館が設立した。その200年後の1953年に、大谷コレクションの総合的研究のために龍谷大学「西域文化研究会」が発足し、2010年に「アジア仏教文化研究センター」(2015年度より第二期)、2015年に「世界仏教文化研究センター・西域総合研究班」がスタートした。本シンポジウムは、これら研究機関の共催事業として、開催するものである。

中央アジア出土資料のデジタルアーカイブ講演録

スーザン・ホイットフィールド氏
江南和幸氏

2016年12月10日(日) 第7回 宗教と環境シンポジウム「環境への永久の願いと仏教」

開催日時
2016年12月10日(日)13:00~17:30
開催場所
龍谷大学深草キャンパス和顔館B201教室
講演者

【プログラム】

12:00 開場

13:00 開会:ご挨拶 RSE代表・竹村牧男(東洋大学学長)、開催校代表:赤松徹真(龍谷大学学長)

13:10 基調講演 松居竜五(龍谷大学国際学部教授)「マンダラと生態系―南方熊楠の仏教理解と環境思想―」

14:00 龍谷大学の環境対応の紹介:事例発表 メガソーラー建設/KES導入

14:40 パネル発表:①嵩満也(龍谷大学国際学部教授)「エコロジー、共生思想そして仏教」、②玉井鉄宗(龍谷大学農学部助教)「大谷光瑞と立体農法」、③竹村牧男(東洋大学大学院文学研究科教授)

16:00 パネル討論:モデレーター 杉岡孝紀(龍谷大学農学部教授)、閉会の辞 RSE副代表

17:15 閉会

※資料代 1,000円

 

主催
宗教・研究者エコイニシアティブ(RSE)
後援
龍谷大学
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
第7回宗教と環境シンポジウム

「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念シンポジウム」

開催日時
2015年10月20日(火) 09:30-17:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 東黌1階 103教室
講演者

講演者
・宗浩師 (東国大学校佛教大学院・佛教大学長)
・馬場久幸氏 (佛教大学非常勤講師)
・藤能成氏 (龍谷大学文学部教授)
・赤羽奈津子氏 (龍谷大学仏教文化研究所客員研究員)
・姜文善氏 (東国大学校佛教大学教授)
・出羽孝行氏 (龍谷大学文学部准教授)
・金浩星氏 (東国大学校佛教大学教授)
コメンテーター
・龍溪章雄氏 (龍谷大学文学部教授)
・藤原正信氏 (龍谷大学文学部教授)

>>講演者の詳しいプロフィール・講演要旨

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
「龍谷大学世界仏教文化研究センター設立記念シンポジウム」

【開催報告】2020年2月19日 研究セミナー「近世後期における知の集積と思想交流」

開催日時
2020年2月19日(水) 17:30~19:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌205教室
講演者

発表1 万波 寿子(世界仏教文化研究センター 嘱託研究員)

テーマ 「丹山順藝の蔵書の特徴―浄土教聖典を中心に―」

 

発表2 三栗 章夫(世界仏教文化研究センター 客員研究員)

テーマ 「惑乱以後の派生学解論争―特に絵像本尊の理解について―」

 

 

2020年2月19日、研究セミナー「近世後期における知の集積と思想交流」を開催した。本セミナーは当センター特定公募研究「大瀛『横超直道金剛錍』の研究」が企画したものである。

 

まず、近世文学が専門の万波寿子氏が「丹山順藝の蔵書の特徴―浄土教聖典を中心に―」と題して発表した。江戸時代の大谷派学僧である丹山順藝(たんざん じゅんげい、1785-1847)は、その業績に比して先行研究が少ない。現福井県越前市の浄勝寺に生まれた順藝は、7歳にして香月院深励(1749-1817)の門下に入る。深励のもとで順藝は多様な典籍の書写を行った。ただし、深励所持本を参照しつつも、可能な限り各地の原典を探し求めて極めて精緻な本文校訂を行うなど、その学問姿勢は師を追従するだけに止まらない。その後、『金剛般若経』の唐代注釈書を校訂したことを契機に、当時流布していた黄檗版大蔵経の誤りの多いことに気づき、建仁寺所蔵の高麗版大蔵経を用いてこれを校訂した。

 

順藝は蔵書家としての一面も持つ。浄勝寺にはかつて3500冊を超える書物が所蔵されており、これは他の一般寺院には類例を見ない。現在、順藝の蔵書目録がいくつか伝えられる。なかでも注目されるのは、順藝自身が記したと考えられる『丹山目録』である。『丹山目録』の構成は独自で大蔵経形式の配置をとっており、これは智洞編『龍谷学黌内典現存目録』全五巻のうち、三巻から五巻の構成を忠実に踏襲したものである。三業惑乱で名高い智洞は、現龍谷大学に収蔵される典籍類の蒐集に多大な貢献を残したことでも知られる。本願寺派の、しかも三業惑乱の敗北側の責任者である智洞の目録を利用している点に、順藝の強いこだわりや特殊な問題意識があると考えられる。万波氏は、智洞や順藝の目録は書物文化研究の観点からも極めて価値が高く、今後、大蔵経研究と併せて精査される必要があることを指摘した。

 

次に、真宗学が専門の三栗章夫氏が「惑乱以後の派生学解論争―特に絵像本尊の理解について―」と題して発表した。1797年に生じた三業惑乱は、江戸幕府など本願寺派内外を巻き込む一大事件であった。最終的に教学の裁断権を握る本山側が敗訴したために、後の本願寺派の教学上の根幹を揺るがす事態となった。三栗氏は特に三業惑乱とそれ以後に派生的に起こった問題を取り上げ、そこで浮上した課題と教学的問題を抽出し、現在、正統とされる教学が形成した背景について論じた。

 

特に、惑乱がもたらした課題として聖教の問題を挙げた。親鸞や歴代宗主の著作の多くは、写され保存される。そこで作られた写本の文言には、意図的か否かは不明であるが、時に教学解釈に影響を与える内容も存在する。惑乱の際にもそうした写本問題が立ち現れた。また、惑乱によって教学の骨格は定まったものの、惑乱以後も詳細をめぐる議論は継続されており、現在の正統とされる教学に与えた影響は少なくない。なかでも注目されるのが本尊論争である。在野派最大の論客であった大瀛は、『横超直道金剛錍』において、三業派の問題として、絵像と木像を名号と同等に扱っていた点を指摘。大瀛は、絵像と木像を信心獲得の場から外し、あくまでも信後の報恩行の場のみに位置づけ、絵像と木像を名号と区別した。一方、惑乱の際、大瀛と同じ側に立っていた道隠や履善は、両像を名号と区別する大瀛の解釈を批判した。当時の一般的な解釈では、道隠らの解釈が正当であった。

 

上記事例などを踏まえ、三栗氏は今後、三業惑乱を本山(三業派)VS在野(非三業派)としてのみ捉えるのではなく、さらに周辺に派生した問題を含めて精査する必要があると指摘した。

 

(左)万波氏 (右)三栗氏

 

会場の様子

 

会場の様子

 

 

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター、特定公募研究「大瀛『横超直道金剛錍』の研究」
ポスター
チラシ「近世後期における知の集積と思想交流」

【開催報告】2020年1月29日(水)研究セミナー「親鸞における本地垂迹と神祇不拝」を開催しました

開催日時
2020年1月29日(水)13:15~15:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

※※※※※※※※※※※※※※

2020年1月29日、佐藤弘夫氏(東北大学名誉教授)による研究セミナー「親鸞における本地垂迹と神祇不拝」が開催された。佐藤氏は、日本中世には神仏をめぐり、認知不可能な「あの世」の神(本地)と、認知可能な「この世」の神(垂迹)が存在したこと解説した。その上で当時、一般の人々が認知可能な身近な垂迹神に帰依するなか、親鸞が本地の媒介者たる垂迹神に対して救済者としての要素を一切認めなかった点に、親鸞独自の信仰体系が見られることを論じた。以下、講演の概要である。

親鸞が生きた11~12世紀には、神と仏の明確な区分は存在しなかった。区分があるとすれば、それは「認識できる存在」と「認識できない存在」であり、親鸞自身も、こうした中世の神観念を共有していたと考えられる。
当時の浄土往生思想では、往生にあたって「垂迹―神」の後押しを受けるのが通例であった。仲介者たる神は、認識できない本地ではなく、認識可能な仏像や聖者、そして神であった。親鸞の聖徳太子観を紐解けば、こうした垂迹思想自体を否定していないことは明白である。ただし、浄土往生のために垂迹思想を用いることは決してなかった。この点が同時代の中世人と親鸞との決定的な違いである。

講演を受けて、杉岡孝紀氏(龍谷大学農学部教授)がコメントを行った。杉岡氏は、従来、真宗の神祇観は「不帰依」と「護念」という二つの立場があるという理解で止まっていた。そのため、佐藤氏が論じた垂迹思想に基づき、親鸞浄土教の神祇観も再考する必要があると指摘した。さらに、親鸞浄土教では「浄土から戻って来る」という還相や化身という思想がある。この親鸞思想と垂迹思想の関係をどう捉えるべきかを尋ねた。これに対し、佐藤氏は思想上の親和性だけ見れば、関係するように思える。ただ、親鸞は果たして法然を拝んだのか。当時の垂迹思想の特色には、祈願する対象であったことも挙げられる。そうした観点から考えれば、垂迹思想とそのまま連結させることは難しい。むしろ、そこに親鸞の独自性もあるのではないか、と応答した。その後、参加者からも多数の質問がなされ、中世における聖徳太子をめぐる位置づけや、法然の神祇観についてなど、親鸞に限らず、幅広い議論と問題点が抽出され、講演会は終了した。

 

佐藤氏(中央)

 

コメンテーターの杉岡氏

 

司会の玉木氏

 

会場の様子

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)親鸞浄土教総合研究班 真宗善本典籍研究プロジェクト
ポスター
研究セミナー案内チラシ「親鸞における本地垂迹と神祇不拝」

【開催報告】2020年1月30日(木)研究セミナー「真宗私塾の僧侶養成―豊前の社会派僧侶誕生の舞台裏ー」

開催日時
2020年1月30日(木)17:00~18:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 西黌2階大会議室
講演者

※※※※※※※※※※※※※※

2020年1月30日、菊川一道(当センター博士研究員)による研究セミナー「真宗私塾の僧侶養成―豊前の社会派僧侶誕生の舞台裏」を開催した。菊川は、真宗系の私塾について、一般的な私塾の歴史的変遷や実態を踏まえつつ発表した。特に豊前の真宗私塾である東陽学寮に着目し、当寮が社会的な僧侶を多数輩出した背景に、東陽円月という塾長の影響があったことを論じた。以下、講演の内容である。

従来、真宗思想史研究の対象は「能化」や「勧学」、「教授」など、学僧や教団政治家に偏重してきた。かかる研究態度は各時代の最先端の議論を詳らかにしてきた一方、各地の一般僧侶や大多数の信徒の日常と真宗信仰との関わりを論じ切れていないという課題を残してきた。そうした課題克服を目的に、地域レベルから仏教を再考すべく着目したのが「私塾」である。
私塾は、江戸から明治・大正期にかけて1500校ほど存在した。主に武士階級に限定されていた藩校とは異なり、私塾は学ぶ者の身分や出身地を問わず、教育方針も自由であった。仏教系私塾については未解明の点が多いが、真宗私塾は少なくとも100校以上存在した。その詳細についてはそれぞれの私塾が有していた「学則」に着目することで窺い知ることが出来る。
真宗私塾の多くは、三業惑乱以降の能化制度の崩壊や安心研究の周密化、自由討究の公認化などを背景に誕生した。なかでも興味深い事例が豊前(現大分県)の私塾「東陽学寮」である。嘉永3(1850)年に創設され、東陽円月(1818-1902)の時代に発展した東陽学寮は、後に龍谷大学教授となる雲山龍珠や杉紫朗をはじめ、ハワイ開教の開拓者である曜日蒼龍、仏教済世軍の真田増丸、詩人の中原中也などを輩出した。他にも当学寮では社会実践に関与する門下が同時多発的に養成された。背景には、棄て子やハンセン病患者の救済、地域の干拓事業に携わった指導者円月の影響があった。
激動の近代において、国家奉仕を通して真宗教団の存在感を高める狙いがあった円月は、独自の「滅罪論」や「真俗二諦」を構築し、真宗の有用性を宗門内外へ説いた。そうした態度は社会派僧侶の養成に成功したものの、彼らの活動は常に国家主義的問題を内包するものであった。また、「人間の煩悩罪障は信心獲得後に断滅し、善が生じる」と説くことで、社会実践の根拠を導出しようとした円月の思想は、教団内で物議を醸すこととなった。
菊川氏は、独自の調査を通して入手した新出資料などを紹介しつつ、円月の知られざる異安心疑義事件の真相についても明らかにした。講演後、研究代表者の深川宣暢氏(龍谷大学教授)から、円月自身が社会性を帯びた背景などについて質問がなされた。菊川氏は、円月の修学経路などに言及しつつ、実学を重視する豊前の関学塾の影響などを紹介しつつ応答した。その他にも、私塾の財政基盤などについての質問がなされるなど、盛況のうちにセミナーは終了した。

 

講師の菊川一道氏

 

司会の内田准心氏(龍谷大学講師)

 

開催挨拶をする深川宣暢氏(龍谷大学教授)

 

 

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)、親鸞浄土教総合研究班 真宗学研究プロジェクト
ポスター
研究会案内チラシ「真宗私塾の僧侶養成」

【開催報告】2020年1月21日(火) 研究セミナー「唯識思想と六波羅蜜」

開催日時
2020年1月21日(火) 16:00~17:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 清風館B-102教室
講演者

高橋 晃一氏(東京大学 准教授)

 

2020年1月21日(火) 研究セミナー「唯識思想と六波羅蜜」が開催された。今回、高橋氏にとって、関西での講演は初めてであり、本学にとっても記念すべきものである。

 

高橋氏は弥勒菩薩像、無著菩薩立像、世親菩薩立像の写真、さらには随時、図式を用いながら、まずは唯識思想と瑜伽行派について基本的説明から進められた。瑜伽行派は大乗仏教の二大潮流の一つであり、その瑜伽行派の思想を唯識思想と呼ぶものである。唯識あるいは唯識性はvijñapti-mātratāと呼ばれ、認識の結果により見えているものであり、現代語で言えば「表象のみ」と訳せる。例えば、人間が二人いて、ある物体がリンゴに見えるか、サクランボに見えるかというものである。『唯識二十論』における喩えでは、地獄の衆生は、川の流れを糞尿が流れていると見るのに対して、清らかな目で見ている場合は、清らかな川の流れに見えるというものである。要は、同じものを見ていても、違うものに見えるというものが唯識思想の特徴である。そして、もう一つは外界の対象が実在しないにも拘らず、認識が生じることである。例えば、記憶を想起する時、あるいは夢を見ている時がこれに該当する。さらに、瑜伽行派が瞑想体験の中で、実在しない対象を完全に現出させることを行なっていることなどを明確に説明された。

 

高橋氏は、唯識思想において主に研究対象とされてきたのは、三性説と八識説が中心であったが、捨象されてきた部分がある点を指摘された。その一つの例として『解深密経』を挙げ、その成立過程の学説に問題があったと述べられた。中でも、シュミットハウゼン氏との意見交換では、自らの解釈とは異なっていたというエピソードを語られた。この他に、先行研究を紹介しながら唯識思想における他者の存在、あるいは他者との関係をどう捉えるべきなのかという問題が、瑜伽行派においてどの程度議論されてきたのか不明であるとされた。『摂大乗論』を見る限りでは、どのように他者の存在を捉えるかということが、一つのテーマと成り得るのではないかということにも言及された。「六波羅蜜を考える」ということが、今回のテーマの背景にあるテーマであり、六波羅蜜を考えることが他者を考えることではないか、ということを本講演の結論とされた。

 

コメンテータの若原雄昭氏(龍谷大学文学部教授)からは今回、高橋氏に紹介された自身の論文が、高橋氏と同じ問題意識を持っていたことなど、好意的な見解などを述べた。質問時には、聴講者から活発な発言もあり、盛会の内に幕を閉じた。

 

司会の早島慧氏(龍谷大学文学部 講師)

 

高橋 晃一氏(東京大学 准教授)

 

若原雄昭氏(龍谷大学文学部 教授)

 

会場の様子

 


 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)、基礎研究部門特定公募研究(共同):アビダルマの大乗的展開の研究
ポスター
20200121高橋晃一先生研究セミナー

【開催報告】第2回研究会「イスラームのズィクル(唱念)と仏教の念仏の比較考察」を開催しました。

開催日時
2019年11月26日(火)13:15~16:30
開催場所
龍谷大学 深草キャンパス 和顔館201号室
講演者

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

【内 容】

世界仏教文化研究センター基礎研究部門特定公募研究(共同)「イスラームのズィクル(唱念)※と仏教の念仏の比較考察」第2回研究会が2019年11月26日(火)に、深草キャンパス和顔館201号室で開催されました。同研究会では、多数の学生らが聴講する中、佐野東生・本学国際学部教授(本研究代表・イスラーム研究)、井上善幸・本学法学部教授(本研究共同研究者・仏教思想)、ジャーファリー・コム宗教大学専任講師(国際学部非常勤講師・シーア派思想)が研究発表しました。

 

佐野氏の発表では、イスラームにおけるズィクルの発展過程について、クルアーン、カリフ・アリー(シーア派初代イマーム)の言葉、そしてイスラームの代表的神秘主義者・ルーミーの伝記などから関連箇所を示し、特に唯一神アッラーの「想起」から、神との合一を目指す神秘主義の行法への変容を見ました。質疑では、念仏の理論化との比較でイスラーム神学者ガザーリーらによるズィクルの理論化について説明されました。ジャーファリー氏の発表では、イスラームと仏教の臨終の祈りが比較され、前者はアッラーの御名を唱えるズィクルによって天国が約され、後者は浄土教大成者・善導らの説で念仏を唱えることで弥陀の本願力により悪魔の妨害が防がれ往生が約されるとの類似点が指摘されました。

 

次に井上氏の発表では、浄土系仏教における「妙好人」などの歌に見られる念仏の神秘主義体験的側面を基に、念仏をめぐる「機法一体」、すなわち衆生と仏の一体化の思想を論じた上で、親鸞思想においては、念仏とは弥陀の本願が届いた姿であり、生ある間、衆生は念仏によって弥陀に救われるが、煩悩ある身として弥陀との一体化はない、との説明がなされました。総じて本研究会では、ズィクルの基本的理解とともに、神秘主義的観点からの念仏との共通点、相違点が示されたことが成果といえます。

 

※本研究会より、当初本研究の題目にあった「ディクル」との表記を、「ズィクル」とより一般的表記に変更することとしました。

 

佐野東生氏

 


ジャーファリー・アボルガーセム氏

 


井上善幸氏

 

会場の様子

 

主催
2019年度 世界仏教文化研究センター 基礎研究部門特定公募研究
ポスター
案内用チラシ

【開催報告】2019年11月22日(金)研究会「蘆庵本の歌書について―近世中後期における古写本収集の潮流―」を開催しました

開催日時
2019年11月22日(金)14:00~15:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

※※※※※ ※※※※※※ ※※※※※

2019年11月22日、研究会「蘆庵本の歌書について―近世中後期における古写本収集の潮流」を開催した。当センター古典籍資料研究プロジェクト「龍谷大学図書館蔵蘆庵本歌合集の研究」では、龍谷大学図書館を含む日本国内の所蔵機関に収蔵されているすべての写本群を調査し、書誌的事実や歌合資料としての本文的価値を明らかにすると共に、小沢蘆庵の書写活動の実態と詠歌・著作活動との関係について研究を行っている。加藤弓枝氏(鶴見大学文学部准教授)が講師を務めた本研究会は、上記プロジェクトの一環として開催された。

小沢蘆庵(1723-1801)は江戸時代中期に京都に住み、平安和歌四天王の一人に数えられた著名な歌人/国学者である。小澤蘆庵及びその門人が書写した膨大な歌合写本群は、歌合研究にとって重要な伝本群であるにもかかわらず、その全体像は未だに解明されていない。

発表では、刈谷文庫蔵の小沢蘆庵の歌合写本(刈谷本)と村井古巖(1741-1786)による奉納本の神宮文庫所蔵の写本(神宮本)の関係に焦点があてられた。従来、神宮本は刈谷本の底本であるとされてきた。しかし加藤氏は、刈谷本と神宮本の異同、朱書の校異や註記等を丹念に検証し、これらの写本の関係性についての新たな可能性を提示した。つまり、刈谷本と神宮本は底本・写本関係にあるのではなく、同じ底本を共有するのだという。加藤氏は、両写本の底本は未だ不明であり刈谷本が神宮本の直接の写しではないと断定するには更なる調査が必要であると慎重な姿勢を見せながらも、刈谷本と神宮本は同時期に同じ底本を借りて作成された可能性が非常に高いと指摘した。

刈谷本を作成した小沢蘆庵と神宮本を作成した村井古巖は共に同時代を生き、京都で書写活動を行っていた。もし小沢蘆庵がある底本をどこかから借りて写し、同じ底本を村井古巖が借りて写したとしたら、歌合写本群は当時の書写活動や文化人たちの交流などを垣間見る手掛かりとなる。刈谷本と神宮本の検証を通して、文学史・和歌史的な重要性だけでなく、文化史をひも解く貴重な資料としての歌合写本群の側面が示された。

 

講師の加藤由枝氏

会場の様子

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研究会

蘆庵本の歌書について―近世中後期における古写本収集の潮流―

加藤弓枝

(鶴見大学准教授、龍谷大学世界仏教文化研究センター客員研究員)

 

 

 

司  会  安井 重雄(龍谷大学文学部 教授)

開催日時  2019年11月22日(金)14:00~15:30

開催場所  龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

※一般来聴歓迎。お気軽にお越しください。

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)
ポスター
研究会「蘆庵本の歌書について―近世中後期における古写本収集の潮流―」

【開催報告】2019年10月2日(水)公開研究会「日本中世における高麗義天版の受容と活用―華厳学文献を中心に―」を開催しました

開催日時
2019年10月2日(水)16:00~17:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

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2019年10月2日(水)、公開研究会「日本中世における高麗義天版の受容と活用―華厳学文献を中心に―」が開催された。講師の申回貞氏は、本学の世界仏教文化研究センターの嘱託研究員であり、韓国・東国大学校の講師も務めている。

 

申氏は、高麗の大覚国師義天(1055-1101)が作成した『圓宗文類』と『新編諸宗敎藏總錄』を対象にして、日本中世仏教において、彼の教蔵収集と刊行、流通がどのように受容され、活用されたのかを検討した。その際、『圓宗文類』の注釈書である『圓宗文類集解』も併せて考察された。

 

一般的に義天が『新編諸宗敎藏總錄(義天板教蔵)』や『圓宗文類』を作成した背景には、中国五代の戦乱によって失われた古今の仏書典籍が流通できない状況下で、仏法衰頽への懸念があったとされ、こうした義天の護法意識が古今諸家の章疏を収集し刊行させたといわれる。しかし申氏は、上記の事情に加えて、東アジアの大乗仏教文化圏における教理大系の構築に関する問題関心があったと指摘した。

 

申氏が着目したのは、「義天板教蔵」の刊行をきっかけに、すでに東アジア全域に請来していた澄観(738-839)の『華厳経疏』『華厳経随疏演義抄』が再び注目を集めたことである。注釈書『圓宗文類集解』を参照すると、『圓宗文類』には法蔵『華厳経探玄記』が集約されており、その『探玄記』の設問に対して、法蔵と澄観の説示を照合しながら応答している様子が見られ、そのうえで、華厳の教理が思想的に整理されているという。こうした点から、義天の著作が当時の宗学研究において教理大系と思想を構築する重要な情報を提供していたと考えられる。そのため、義天が二つの著作を作成した背景に東アジアの大乗仏教文化圏からの要請があったのではないかと推察された。

 

また、中世日本仏教においても、義天の著作が遼代密教の思想的限界を克服するために活用されていること指摘された。中世日本仏教では顕密融合の理論的体系を完成するために、兼学のテキストが必要であり、こうした点は遼代の密教文献では十分ではなかった。そのなかで、『圓宗文類集解』を確認すれば、義天の著作にはそうした問題へ対応可能な側面があったため、日本仏教において広く受容され、影響を与えた。申氏によれば、特に日本中世仏教の特徴である「本覚思想」が、『圓宗文類集解』において確認できるという。だが、その具体的な影響に関しては今後の課題であると述べられた。

 

当日は、コメンテーターの横内裕人氏(京都府立大学教授)より、申氏の研究の可能性についてコメントがなされた。横内氏によると、11~12世紀末における日本仏教界は、大陸より文献が数多く輸入をされていたが、現在活字になっている状況証拠からは十分な影響が確認できないという。そのなかで、『圓宗文類集解』の教理内容から、教学的なつながりに注目した申氏に対し、それを裏付けるような資料調査やそれに基づく研究の進展が期待された。

 

講師の申回貞氏

 

司会の野呂氏(左)
コメンテーターの横内氏(右)

会場の様子

公開研究会

日本中世における高麗義天版の受容と活用

―華厳学文献を中心に―

申   回   貞(SHIN Hoijung)

(韓国・東国大学校講師、龍谷大学世界仏教文化研究センター嘱託研究員)

 

 

コメンテーター  横 内  裕 人(京都府立大学 教授)

司     会  野 呂 靖   (龍谷大学 准教授)

 

開 催 日 時  2019年10月2日(水)16:00~17:30

開 催 場 所  龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

 

※日本語で行われます。申し込み不要、一般来聴歓迎。

 

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)古典籍・大蔵経総合研究班 大蔵経研究プロジェクト
ポスター
公開研究会「日本中世における高麗義天版の受容と活用―華厳学文献を中心に―」

【開催報告】2019年9月19日(木) 研究会「日本仏教学におけるインドと近代化―南条文雄から泉芳璟まで―」「日本仏教の西洋進出―東陽円月とその門下を中心に―」を開催しました

開催日時
2019年9月19日(木)15:00~16:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

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研究会

発表1「日本仏教学におけるインドと近代化―南条文雄から泉芳璟まで―」

Paride Stortini

(龍谷大学世界仏教文化研究センター 嘱託研究員、シカゴ大学大学院 博士課程)

 

発表2「日本仏教の西洋進出―東陽円月とその門下を中心に―」

菊川 一道(龍谷大学世界仏教文化研究センター 博士研究員)

 

司会・コメンテーター 嵩 満也(龍谷大学 国際学部 教授)

 

(左から)菊川氏、Paride氏、嵩氏

 

 

 


 

 

 

2019年9月19日、Paride Stortini氏(龍谷大学世界仏教文化研究センター 嘱託研究員、シカゴ大学大学院 博士課程)と菊川 一道氏(龍谷大学世界仏教文化研究センター 博士研究員)による公開研究会が開催された。

 

Paride氏は、「日本仏教学におけるインドと近代化―南条文雄から泉芳璟まで」と題して、明治から大正期にヨーロッパに留学した南条文雄(1849-1927)とその弟子・泉芳璟(1884-1947)に着目し、彼らが導入したサンスクリット語学や仏教学など、「インド」に関する多様な知識や経験が近代日本仏教へ与えた影響について分析した。

 

明治以降、ヨーロッパの大学へ留学して最先端の学問を学び、帰国後に近代仏教学の発展に貢献した僧侶が多数存在した。言語学や比較宗教学の権威として高名いオックスフォード大学のMax Müller(1823-1900)に師事した南条文雄は、その代表的人物として知られる。Paride氏によれば、宗教の神話的・迷信的側面を除去すべく宗教改革をめざしていたMüllerは、南条や高楠順次郎(1866-1945)などの日本人留学生に対して、インド仏教の知識を授けることで、日本仏教も改革できると考えていた。

 

留学を終えた南条は、Müllerに学んだサンスクリット語や仏教学を駆使し、国内で大乗非仏説論やキリスト者からの浄土教批判に応答した。インド学に基づく近代仏教学の習得は、結果的に経典研究を飛躍的に向上させるだけでなく、自身の信仰を外敵から守る護法的役割を果たした。

 

他方、イギリスのサンスクリット学者Arthur MacDonnell(1854-1930)のもとで学んだ泉芳璟は、南条よりもインドに長期間留学できたことで、語学のみならず民俗学や自然史など幅広い知識を習得した。帰国した泉は大谷大学でインド学の教鞭を執りつつ、サンスクリット語関連の入門書を出版するなど、南条にも増してMüllerの期待に応えた。

 

注目すべきは、西洋のインド学がイギリスによるインドへの植民地主義に基づいていることを泉が喝破した点にある。泉によれば、近代科学が西洋で発展するより前に、古代インド文化は独自に発展し、教学や天文学などの独自の科学が誕生したとされる。したがって、本来、インド文化は西洋から独立しているため、日本人はインド学を通して近代西洋科学とは異なるより深く多様な知識を習得できると泉は考えていた。このように、インド学は西洋から輸入された学問であったけれども、一方で西洋に由来しない未知の知見を近代日本仏教にたらしたのである。この点は泉が述べた仏教に対する国家主義的な見解とも関連する。

 

質疑応答では、泉のインド経験とインド学の習得法、そして彼のMüllerの期待への応え方に関して問われた。泉のインド経験と印度学の学び方についての回答として、Paride氏は泉のイギリスでの研究状況と師匠MacDonnellとの関係についてより詳しく述べ、サンスクリット文学、特にカーマスートラ研究に影響を与えたことも紹介した。最後に、泉がサンスクリット語の教科書を出版し、また大谷大学での教育に貢献した事実から、Müllerの期待へ応えたと考えられると答えた。

 

 

続いて「日本仏教の西洋進出―東陽円月とその門下を中心に―」と題して菊川氏が発表した。菊川氏は、19世紀末に始まる日本仏教の西洋進出に「視察」「留学」「開教」という段階があったことを紹介しつつ、教団公式開教に先立ち実施された東陽円月(1818-1902)門下の私的なハワイ開教の実態とその背景について論じた。

 

日本仏教の本格的な西洋との接触は、明治5年、東西本願寺の関係者がヨーロッパへ渡航したことに端を発する。彼らは欧州の最新事情を学ぶことを目的とした「視察組」と、ヨーロッパのトップ大学で学問を志す「留学組」に分けられる。これらの背景には、優秀な人材を欧米列強へと派遣して、最先端の知見や学問を習得させることで、仏教の近代化を図ろうとする仏教界の狙いがあった。

 

視察と留学の時代を経て、仏教教団が本格的に「開教」に乗り出すのは明治20年代後半、ハワイでのことだった。だが、それ以前、非公式にハワイへと赴いた曜日蒼龍(1855-1917)という僧侶がいた。大分県出身の曜日は、当時の新聞雑誌を通して、ハワイで苦悩する日本人移民の存在を知り、単身ハワイへと渡った。

 

興味深いことに、曜日は将来的に師匠である東陽円月の門下を中心にハワイ開教を展開したいと考えていた。菊川氏は、当時の真宗には「海外宣教会」や「真宗青年伝道会」など、海外との交流に関心を寄せる結社が存在したにもかかわらず、曜日が東陽門下に期待を寄せた背景には、彼らと思想や信仰、行動規範を共有するところが多く、開教を順調に進めるには最も有効な戦略だと考えたためであろうと分析した。

 

東陽門下には現実社会の諸問題解決に積極的に携わろうとした僧侶が同時多発的に誕生しており、曜日蒼龍の非公式ハワイ開教もそうした動向の一つと捉えることが出来る。と同時に、そうした社会派・国際派の僧侶が育成された背景に、自身も社会派であった東陽円月の生き様とユニークな真宗教学があったことを菊川氏は指摘した。「日本仏教と西洋」の問題は、教団派遣による視察や留学経験をもつエリート僧を中心に描かれる傾向が強いが、実際には地方の伝統寺院に拠点を置き、中央の英才教育とは無縁の僧侶によって行われた海外進出があったのである。

 

質疑応答では、曜日のハワイ開教に仏教西洋化の要素が見られるかについて問われた。これに対して菊川氏は、曜日らの開教対象が日本人移民に限定されていた事実や、また彼らには外教国の最前線でキリスト教による日本人教化を阻止したいという思惑があったことなどを紹介した。その上で、東陽門下の西洋進出は結局のところ、日本国内の問題解決に意識が向けられており、西洋化の問題は教団公式開教後の今村恵猛(1868-1932)などの時代を待たねばならなかったと応答した。

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
龍谷大学アジア仏教文化研究センター
ポスター
研究会PDF

【開催報告】 研究会「社会の中の仏像」を開催しました。

開催日時
2019年8月5日(月)15:00~16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 西黌2階大会議室
講演者

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研究会  「社会の中の仏像 〜 陶磁家、柴山清風と彫刻家、芝良空を中心に 〜」

 講 師     君島 彩子(駒澤大学仏教経済研究所研究員)

 司 会     野呂 靖(龍谷大学文学部准教授)

コメンテーター    大澤 絢子(大谷大学真宗総合研究所PD研究員)

コメンテーター    亀山 隆彦(龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員)

 

 

 

講演者の君島彩子氏(右)と司会者の野呂靖先生(左)

 

 

 

 

 

コメンテーターの大澤絢子氏(右)と亀山隆彦氏(左)

 

 

 

2019年8月5日、公開研究会「社会の中の仏像―陶磁家、柴山清風と彫刻家、芝良空を中心に」が開催された。講師の君島彩子氏は、これまで美術史を中心に行われていた仏像研究に対し、仏像を「物質文化」と捉えてアプローチされている。君島氏によると、仏像は近代以降、芸術や文化財として定着し研究対象となっていくが、その多くが様式研究に偏重し、信仰的役割についての検討はほとんどなされていない。そのうえで、地道なフィールドワークと時代状況の把捉、仏像に関わる人物たちをより広く捉えることで、仏像を信仰することの社会的意義を模索する必要があると指摘した。こうした問題意識に基づき、近現代の芸術家の柴山清風(陶磁家)と芝良空(彫刻家)の仏像制作活動について講演された。なお、これらのご研究は2019年に涙骨賞を受賞した論文「現代の「マリア観音」と戦争死者慰霊―硫黄島、レイテ島、グアム島、サイパン島の事例から」にも含まれているが、今回の講演ではさらに多くの画像資料などと併せてご紹介いただいた。

柴山清風は十五年戦争をまたぎ、数多くの観音像を手掛けた。柴山自らが発願した千体観音像は、B級戦犯として知られる松井岩根など当時の有力者を含む多数の人物から求められた。柴山の観音像の特徴は、陶磁製ということの他に、一面二臂の観音像があまり結ぶことのない合掌印であるという。十五年戦争期、浅草寺を中心に世界平和を願う観音信仰運動が起こっていたが、それは国策と結びついた「大東亜」という理念に基づいたものであった。合掌する柴山の観音像は、「興亜観音」と称され、五本の指が合わさることで「五族共存」の象徴とされていた。このように時代状況と重なり、経典などに説かれる観音イメージとは異なった意味合いが込められていたのである。柴山は敗戦後も合掌する観音像の制作を続けた。しかし、戦後の合掌印の観音像は、戦災犠牲などに対する慰霊や祈りの象徴などとしての役割を果たすようになっていくこととなる。こうした点に仏像が果たす社会的機能があると君島氏は指摘する。つまり、同じ仏像であったとしても、社会状況や仏像に関わる人々によって、その意味合いが変化していくのである。

六甲山のみよし観音像の制作者として知られる芝良空は、十五年戦争中には名古屋の高射砲台に配属されていた。常に空襲の危険に晒され被害に直面するという過酷な戦争体験が後の観音像制作活動へとつながることとなる。敗戦後、芝は平和に対し強い関心をもち、1970年代に海外への自由渡航が可能になると、戦跡巡拝を行なった。そして、サイパンやグアムで亡くなった人々のために木製の観音像を彫り上げた。注目すべきは、この観音像は「マリア観音像」と称されるように、キリスト教の象徴である聖母マリアと、仏教の観音が重ね合わされていたという点である。その上、開眼供養は宗派に属さない超宗派で行われ、法要は宗派を超えて勤修された。君島氏は、このように物が先行することで、宗教や宗派を超えた信仰が形成される事例を通して、「物質としての仏像」が持つ社会的機能を示された。

君島氏は、以上の二人の芸術家の具体的な活動を通して仏像にまつわる信仰を社会的に位置付けながら、いかに仏像の造形性が重要であったのかを示した。仏像は教義を単に視覚化したものではなく、物質としての存在感を持っている。だからこそ、多様な意味づけが可能になり、信仰者による造形イメージの共有によって、仏教経典に縛られない新たな宗教性が醸成されていくのだとまとめた。

講演後、コメンテーターの大澤絢子氏は、近現代の信仰対象の造形として仏像が選ばれたのはなぜか、また、数多くの仏菩薩の中でも観音像が最も頻繁に作られたのはなぜなのかなど質問した。それに対し、君島氏は日本において信仰対象とする造形のほとんどが仏像であったことが関係するのではないかと回答された。また、観音が重宝された理由としては、観音は衆生を救うために33の姿に変化するといった経典の記述や超宗派性があるのではないかと応答した。

もう一人のコメンテーターの亀山氏は、アルフレッド・ジェルなどの著書に基づき、理論的な枠組みのなかで、説明することも可能ではないかと提案された。君島氏は、理論的な枠組みや抽象的な議論も重要であるとした上で、造形がもつ社会的役割の動態を明らかにするためには、地道なフィールドワークが必要不可欠であるという面を強調した。また、現実社会の中に現れた信仰と向き合い、理論ではこぼれ落ちてしまう個々の現実問題に発言していくことが、研究者に求められる姿勢であると考えていると返答された。

 

 

 

会場の様子

 

 

 

 

 

登壇者の皆様

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター 基礎研究部門特定公募研究(共同研究) 「日本における仏教文化と聖者像に関する総合的研究」(代表:野呂靖)
ポスター
公開研究会ポスター

【開催報告】研究会「持律者と結界―ハーバード大学美術館所蔵「聖徳太子像」の納入文書(二衣篇)―」を開催しました。

開催日時
2019年7月26日(金)17:00~18:30
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

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研究会

持律者と結界

―ハーバード大学美術館所蔵「聖徳太子像」の納入文書(二衣篇)―

王   星   逸(WANG Xingyi)

(龍谷大学世界仏教文化研究センター嘱託研究員、ハーバード大学大学院博士課程)

講演者の王星逸氏

 

阿部泰郎氏(左)と道元徹心氏(右)

会場の様子

 

2019年7月26日(金)、王星逸氏(当センター嘱託研究員、ハーバード大学大学院)による研究発表「持律者と結界―ハーバード大学美術館所蔵「聖徳太子像」の納入文書(二衣篇)」が開催された。

 

ハーバード大学美術館所蔵の「二歳像」と称される聖徳太子像は、太子2歳時の姿をふくよかな子どもの等身大の像として表現している。鎌倉時代の仏像の特徴をよく表した臨場感あふれるこの作品は、1292年頃に制作されたと考えられている。胸の前で合わせられた両手の左掌には蓮の実の形をした穴が開いており、聖徳太子が東に向かって手を合わせ「南無仏」と唱えると手の掌から舎利がこぼれおちたという伝説を表す。特に注目すべき点は、胎内に経典、仏像、舎利、結縁状、印仏など70もの胎内納入品が納められていることである。各宗派が多様な教義を受容していたという当時の仏教界の傾向を反映し、胎内納入品には密教信仰、阿弥陀信仰、戒律学など様々な要素が混じり合っている。さらに、南宋時代に刊行された法華経など大陸とのつながりを示唆するものもある。

 

これらの胎内納入品は初期の研究者によってリスト・分類化されている。しかしながら、王氏はリストの名称のみから納入品の共通点を見出そうとするのは危険であるとの立場から、胎内納入品の内容・情報を細かに精査し、比較・対象させたうえで考察すべきであると指摘する。今回の発表では、聖徳太子像の胎内納入品の一つである『二衣篇』に注目し、その精読から、西大寺派教団の叡尊及び叡尊一派と密接な関わりがあることを明らかにした。

 

『二衣篇』は唐代の僧・道宣撰述の戒律に関する仏教用語解説書である。本書には、道宣以後の中国の戒律注釈に関する記述も含まれており、日本中世の学僧にとっての手引書のようなものだという。タイトルの「二衣」とは、制教(仏が定めた禁止事項)と聴教(便宜上許される法)を意味している。『二衣篇』で展開される議論は、当時の学僧がどのような戒律に注目し、どのように研究し、そして教義と現実に折り合いをつけようとしたのかについて知る上で重要な資料である。

 

王氏は、『二衣篇』の具体的な事例を紹介しながら、道宣の撰述書がどのような註釈書に依って再解釈されていったのかを丹念に描き出した。その中で、叡尊などによる戒律復興運動と密接な関わりのある教学の要素や姿勢が註釈文に表われていることを示した。また、三種結界(僧侶や相談の行動範囲、報復の着用、食べ物を作る場所の制限)についての解釈において、叡尊や叡尊の弟子の忍性を指すような、あるいは意識するような人物に言及されていることなどを示した。

 

ディスカッサントの阿部泰郎氏(龍谷大学教授)は、ハーバード大学美術館蔵の聖徳太子二歳像は、叡尊の三回忌のために制作されたのだと以前から考えており、結果的に王氏の研究が阿部氏の議論を支持するものとなった。阿部氏は、王氏も発表中に言及した「西大寺の古長老(故長老)」という記述に注目し、『二衣篇』において叡尊の死が意識されている重要性について再度指摘した。質疑応答では、王氏が扱った『二衣篇』について、「当時の学僧のリアルな発言が興味深い」、「高僧についての伝説的言説がどのように成立していったのかについて遡ることのできる資料として貴重である」、などといったコメントが寄せられた。

 

 

 

 

司  会      道 元   徹 心(龍谷大学 理工学部  教授)

ディスカッサント  阿 部   泰 郎(龍谷大学 文学部   教授)

 

開催日時      2019年7月26日(金)17:00~18:30

開催場所      龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

※本講演会は日本語で行われます。申し込み不要、一般来聴歓迎。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)
共催
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
研究会「持律者と結界―ハーバード大学美術館所蔵「聖徳太子像」の納入文書(二衣篇)―」

【2019年6月29日(土)】研究会のご案内「イスラームのディクル(唱念)と仏教の念仏の比較考察」

開催日時
6月29日(土)13時~15時50分
開催場所
龍谷大学深草キャンパス 和顔館会議室2 ※当初、「会議室1」と案内がありましたが誤りでした。
講演者

   世界仏教文化研究センター特定公募研究(共同)

「イスラームのディクル(唱念)と仏教の念仏の比較考察」

 

参加者 佐野東生(龍谷大学国際学部教授)

            嵩   満也(龍谷大学国際学部教授)

 

講演者① 井上善幸(龍谷大学法学部教授)

テーマ 「親鸞にいたる念仏思想の系譜」

仏教、とりわけ浄土教の伝統において、称名念仏は主要な行である。しかし、称えるという行為と念ずるという行為の関係、そもそも称名を行と見なしうるのか、行であるとしてそれが主であるのか、あるいは補助的なものか、など、称名念仏の思想史には様々な注目すべき議論がある。今回の発表では、称名念仏思想に向けられた論難や、浄土教思想内の解釈の諸相を概観し、親鸞思想における称名念仏の意義について論じる。

 

講演者② アボルガセム・ジャーファリー(コム宗教大学専任講師)
テーマ 「イスラームと仏教の比較考察」

 

当日予定 

100分~110分 佐野(研究代表)あいさつ、主旨説明
1時10分~200分 井上講演「親鸞にいたる念仏思想の系譜」 

200分~210分 嵩コメント
210分~220分 質疑応答
220分~230分 休憩
230分~320分 ジャーファリー 講演「イスラームと仏教の比較考察」
320分~330分 嵩コメント
330分~340分 質疑応答
340分~350分 佐野閉会の辞

※当初、添付チラシに開催場所について「和顔館会議室1」と記載がありましたが、正しくは「会議室2」です。

 

ポスター
研究会「イスラームのディクル(唱念)と仏教の念仏の比較考察」_

【報告】2月28日(水)鎌田東二「聖地研究の切り拓くもの」第17回研究談話会 開催

開催日時
2018年 2月28日(水) 13:15~14:45
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 清風館B-103
講演者

上智大学グリーフケア研究所 特任教授

鎌 田  東 二  氏

上智大学グリーフケア研究所特任教授。NPO法人東 京自由大学理事長。 博士(文学)。

専門:宗教哲学、民俗学、日本思想史、比較文明学。石笛・横笛・法螺貝奏者。 神道ソングライター、フリーランス神主。

著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』『宗教と霊性』『霊 的人間』『場所の記憶』『聖地感覚』『歌と宗教』『世直しの思想』など。

主催
仏教文化研究所
共催
世界仏教文化研究センター
ポスター
0228聖地研究の切り拓くもの

本研究談話会は、龍谷大学仏教文化研究所 共同研究「仏教と聖地に関する総合的研究-聖なる表象とは何か-」(研究代表者:楠 淳證 教授)と世界仏教文化研究センターとの共催で開催致します。

【2018年3月6日】International Special Seminar “Development Monks in Thailand: Past, Today and Future”

開催日時
March 6th (Tue)13:30~17:30
開催場所
2F Meeting Room, Seiko Building, Omiya Campus, Ryukoku University
講演者

13:30~14:00 Opening Remarks:

HAYASHI, Yukio(Faculty of Letters, Ryukoku University)

14:00~16:00 Presentations

Roles of Development Monks in Thai Society (in English)

Dr. Pinit Lapthananon (Chulalongkorn University Social Research Institute)

 Development Monks in the Past: Phrakhru Phiphitprachanat (in Thai)

Mr. Seri Uppatham (Phiphitprachanat Foundation, Surin Province, Thailand)

Question-and-Answer session

16:00~16:15 Break

16:15~17:30 General Discussion   Facilitator: HAYASHI, Yukio

主催
Research Center for World Buddhist Cultures
共催
BARC Research Center for Buddhist Cultures in Asia
ポスター
0306 International Special Seminar

※ 基調講演のみのご来聴でも結構です。お気軽にお越しください。

【2018年2月11日(日)】世界仏教文化研究センター公開研究会「人類知のポリリズム―華厳思想の可能性―」

開催日時
2018年2月11日(日)13:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 清和館3Fホール
講演者

2018年2月11日(日)、龍谷大学大宮学舎清和館3Fホールで、公開研究会「人類知のポリリズム―華厳思想の可能性―」が開催されました。以下のPDFから研究会録をお読みいただけます。

◆ 研究会録(PDF) ◆

中沢新一先生、講演テーマ「レンマ学としての華厳」

 

河合俊雄先生、講演テーマ「ユング派心理療法と華厳経」

 

ディスカッションの様子(向かって右より唐澤太輔氏、野呂靖氏、中沢新一氏、河合俊雄氏、亀山隆彦氏)

 

会場の様子

 

(ポスター〔低画質〕)

<満員御礼>◎入場無料、要予約。下の「お申し込みフォーム」もしくはお電話でご予約ください。 

◎予約受付は終了いたしました。大変多くのお申し込みをいただき、誠にありがとうございました。

プログラム

13:00 ~ 13:10  挨拶:能仁 正顕 ( 龍谷大学世界仏教文化研究センター長)


第一部

13:10 ~ 13:40 発表 ① :唐澤 太輔「南方熊楠の生命観と華厳思想」

13:45 ~ 14:15 発表 ② :野呂 靖「明恵の<夢>と華厳思想」

14:20 ~ 14:50 発表 ③ :亀山 隆彦「マンダラと法界:東アジア密教における華厳思想の意義」


第二部

15:00 ~ 15:50 講演 ① :河合 俊雄「ユング派心理療法と華厳経」

16:00 ~ 16:50 講演 ② :中沢 新一「レンマ学としての華厳」


第三部

17:00 ~ 17:50 ディスカッション (中沢新一×河合俊雄×唐澤太輔×野呂靖×亀山隆彦)

17:50 ~ 18:00 謝辞

総合司会:金澤豊 ( 龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)


プロフィール

中沢新一(NAKAZAWA, Shinichi)

中沢新一氏

◎ 講演タイトル「レンマ学としての華厳」

1950年5月28日生

明治大学野生の科学研究所所長

東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了

思想家・人類学者

主著書・論文:『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『フィロソフィア・ヤポニカ』(伊藤整文学賞)、『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『カイエ・ソバージュ』シリーズ(第5巻『対称性人類学』で小林秀雄賞)、『熊楠の星の時間』(2016年講談社)など多数。これまでの研究業績が評価され2016年5月に第26回南方熊楠賞(人文の部)を授賞。

 

河合俊雄 (KAWAI, Toshio)

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◎ 講演タイトル「ユング派心理療法と華厳経」

1957年9月30日生

京都大学こころの未来研究センター教授(副センター長) 、財団法人河合隼雄財団代表理事

博士(チューリッヒ大学)

臨床心理学者

主著書・論文:『概念の心理療法』(日本評論社)、『ユング―魂の現実性―』(講談社)、『心理臨床の理論』(岩波書店)、『村上春樹の「物語」夢テキストとして読み解く』(新潮社)、『ユング派心理療法』(ミネルヴァ書房)他多数。翻訳にC.G.ユングの『赤の書』(創元社)など。1993年にEgnér奨励賞を授賞。

 

唐澤太輔 (KARASAWA, Taisuke)

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◎ 発表タイトル「南方熊楠の生命観と華厳思想」

1978年5月23日生

龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員、本会コーディネーター

博士(学術、早稲田大学)

倫理学、南方熊楠研究

主著書・論文:『南方熊楠の見た夢―パサージュに立つ者―』(勉誠出版)、『南方熊楠―日本人の可能性の極限―』(中公新書)、『「裏日本」文化ルネッサンス』(社会評論社、共著)。2008年「ひらめきと創造的活動のプロセス―南方熊楠の「やりあて」に関する考察を中心に―」で第5回中外日報社「涙骨賞」並びに早稲田大学小野梓記念学術賞を授賞。

 

野呂靖 (NORO, Sei)

野呂先生写真

◎ 発表タイトル「明恵の<夢>と華厳思想」

1979年1月28日生

龍谷大学文学部准教授

博士(文学、龍谷大学)

日本仏教、華厳学

主著書・論文:「明恵門下における『即身成仏義』解釈-高信撰『六大無碍義抄』上巻翻刻-」(『仏教学研究』62・63合併号)、「中世華厳教学における浄土義解釈」(『印仏研』56巻1号)、「存覚撰『歩船鈔』における聖道門理解-「華厳宗」項の検討を中心に-」(『真宗研究』55号)、「智積院新文庫蔵『華厳五教章』注釈書にみる中世後期の華厳学」(『印仏研』60・2号)、「自死対策における宗教者の役割」(『ケアとしての宗教』叢書宗教とソーシャル・キャピタル第3巻、共著、明石書店)、『明恵上人夢記訳注』(訳注執筆、夢記年表・明恵略年表編集、勉誠出版)

 

亀山隆彦 (KAMEYAMA, Takahiko)

亀山さん写真

◎ 発表タイトル「マンダラと法界:東アジア密教における華厳思想の意義」

1979年7月31日生

龍谷大学非常勤講師/世界仏教文化研究センター リサーチ・アシスタント

博士(文学、龍谷大学)

仏教学、密教学

主著書・論文:「六大と赤白二渧 : 真言密教思想における胎生学的教説の意義」(『真宗文化 : 真宗文化研究所年報』26号)、「『駄都秘決鈔』の五蔵曼荼羅理解」(『仏教学研究』71号)、“‘Correct Awareness and Firm Belief’ (shinchi) in the Saigokanjo jogyo shin’yoho”(『印仏研』64・3号)、“Arising of Faith in the Human Body: The Significance of Embryological Discourses in Medieval Shingon Buddhist Tradition”(Pacific World: Third Series, vol.18)、『聖一派 中世禅籍叢刊第4巻』(『東寺印信等口決』翻刻・解題、臨川書店)、『聖一派 続 中世禅籍叢刊第11巻』(『菩提心論随文正決』巻3翻刻、全体校訂、臨川書店)

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
明治大学野生の科学研究所
京都大学こころの未来研究センター
龍谷学会
協力
龍谷大学仏教文化研究所「仏教と聖地に関する総合的研究―聖なる表象とは何か―」研究代表:楠淳證
龍谷大学アジア仏教文化研究センター

 

ポスター表(高画質)

ポスター(表)高画質

ポスター(裏)高画質

ポスター(裏)高画質

◎ 要予約

定員150名様、入場無料

◎ お申し込みは、「お申し込みフォーム」に、① 氏名(フリガナ)、② 参加人数、③ E メールアドレス、④ 電話番号を入力の上、送信してください。

 送信ができた時点で予約完了です。

 こちらからの予約完了メールはお送りしておりません。

 当日、受付にてお名前と人数をお知らせ下さい。

定員になり次第、締め切ります。

 

満員御礼(12月28日) 予約受付は終了いたしました。

お申し込みフォーム(クリックでフォームへ移動します)

◎ お電話でのお申し込みは

075-343-3812

龍谷大学世界仏教文化研究センターまで。(平日10~17 時、土日祝は休み)

2017年12月29日(金)~2018年1月8日(月)まで冬期休業中のため、お電話での受け付けができません。どうぞご了承下さい。
◎ ご不明な点やキャンセルは、世界仏教文化研究センターまでお電話でお問い合わせください。
〒 600-8268 京都市 下京区 七条通 大宮東入 大工町125-1 龍谷大学 大宮学舎 白亜館3F
龍谷大学世界仏教文化研究センター (075-343-3812)
※お申込みいただいた個人情報は、本会の運営以外の目的には使用いたしません。

交通アクセス
●JR東海道本線・近鉄京都線「京都」駅下車、北西へ徒歩約10分(市バス約3分)
●京阪本線「七条」駅下車、西へ徒歩約20分
●阪急京都本線「大宮」駅下車、南へ徒歩約20分(市バス約5分)

 

会場:龍谷大学大宮学舎清風館3Fホール(下記地図をクリックしてください)

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清和館3Fホール

清和館3Fホール


 

2017年9月28日(木)、10月5日(木) 世界仏教文化研究センター公開研究会

開催日時
2017年9月28日(木)、10月5日(木) 13:15~14:45
開催場所
龍谷大学大宮学舎 清風館3階共同研究室
講演者

<Day1>

9月28日(木)13:15~14:45

  • 発表1「南方熊楠が見た聖なる表象聖地那智山での体験とともに―」唐澤太輔(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)
  • 発表2「「越後の親鸞」像の形成と確立過程―『御伝鈔から近代へ 大澤絢子(龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント)

<Day2>

105日(木)13:1514:45

  • 発表3「参詣曼荼羅の時空間―立山曼荼羅における地獄表現の諸相―」亀山隆彦(龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント)
  • 発表4「仏教説話にみる海の表象―もう一つの聖地像―」李曼寧(龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント)
  • 発表5「聖なる表象としての災害モニュメントと仏教者の役割」金澤豊(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)

「聖地PJ」チラシ・ポスター_ページ_1「聖地PJ」チラシ・ポスター_ページ_2地図

高画質ポスターは下(PDF)

◎入場無料、予約不要、一般来聴歓迎

共催
・龍谷大学世界仏教文化研究センター
・龍谷大学仏教文化研究所「仏教と聖地に関する総合的研究―聖なる表象とは何か―」(代表:楠淳證 )
協力
・龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
「仏教と聖地に関する総合的研究―聖なる表象とは何か―」

龍谷大学仏教文化研究所共同研究プロジェクト「仏教と聖地に関する総合的研究―聖なる表象とは何か―」(代表:楠淳證 )

<研究目的>

仏教にまつわる聖地は日本に多く存在します。例えば、高野山や比叡山、熊野三山などです。このような聖地は、一体どのようなプロセスで創出されたのでしょうか。本研究では、その「表象 representation」の過程を明らかにしていきます。聖地にまつわる「表象」において、夢告を欠くことはできません。特に祖師たちが聖地において夢告を得る話は非常に多く残っています。またそれが宗教的回心(原体験)になることも少なくありません。つまり、聖地と聖者(祖師)は密接に関連しているのです。古来、聖者は「神と通じる者 medium」としての役割を担うことがありました。例えば、彼ら彼女らは、夢を通じて神(仏)と出会っていたと思われます。そのような祖師像は、時に伝説として語られ、時に逸話として語られてきました。

人々は聖地でどのような夢を見たのでしょうか。そもそも、なぜ人は聖地に惹かれるのでしょうか。なぜ命を賭してまで向かうのでしょうか。本研究プロジェクトでは、聖地をめぐる人々の営為を通じて、人間存在の根本的在り方を探求します

また、聖地は必ずしも常に聖地だったわけではありません。聖地も諸行無常であり、普遍性をもつものではありません。つまり聖地は古いものだけではなく新たに創出されるものでもあのです。本プロジェクトでは、仏教にまつわる古の聖地を研究し、人々が託した想いを知り、また悼むことによって生まれる聖地も考えつつ、多角的な視点から研究を行っていきます

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唐澤太輔氏

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大澤絢子氏

亀山隆彦

亀山隆彦氏

李曼寧

李曼寧氏

金澤豊

金澤豊氏

 

7月27日(金)「釈尊の出家動機ー仏伝における「四門出遊」の成立ー」公開研究会が開催されました

開催日時
2017年7月27日(金)13:15〜14:45
開催場所
龍谷大学大宮学舎 西黌2階大会議室
講演者

天野 信氏(仏教文化研究所客員研究員)

主催
龍谷大学仏教文化研究所(能仁研究班)
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター

2017年6月17日(土)2017年度RINDAS第2回国際ワークショップ 「バングラデシュをめぐる現在的課題を考える」

開催日時
2017年6月17日(土)14:30~17:30
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス 清風館3階・共同研究室
講演者

“Considering Current Issues about Bangladesh”

〈開会の辞〉
若原雄昭(龍谷大学・文学部・教授)
Dr. Dilip Kumar Barua (Professor, Department of Pali and Buddhsit Studies, University of Dhaka)

〈報告者・タイトル〉
Dr. Sikder Monoare Murshed (Professor, Department of Linguistics, University of Dhaka)
“The Impression of Rabindranath Tagore towards Japan and Buddhism”

Dr. Zeenat Huda (Professor, Department of Sociology, University of Dhaka)
“Rise of Religious Terrorism in Bangladesh: Causes and Consequence”

Dr. M Wahiduzzaman (Vice-Chancellor, Noakhali Science and Technology University)
“Penetration of Rohingya in Bangladesh: Potential Threat”

〈コメンテータ〉
高田峰夫(広島修道大学・人文学部・教授)
南出和余(桃山学院大学・国際教養学部・准教授)

〈閉会の辞〉
嵩 満也(龍谷大学・国際学部・教授)

【使用言語:英語】
【一般参加歓迎】
【連絡・問合せ先:舟橋健太(funahashi[at]ad.ryukoku.ac.jp) [at]に@を代入】
(資料等準備の関係上、ご参加される方は事前にご一報いただければ幸いです。)

 

詳細は、以下のサイトを御覧ください。

http://rindas.ryukoku.ac.jp/news/2017/06/20176172017rindas2.html

主催
龍谷大学南アジア研究センター(RINDAS)
共催
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(Research Center for Buddhist Cultures in Asia (BARC), Ryukoku University)、龍谷大学世界仏教文化研究センター(Research Center for World Buddhist Cultures, Ryukoku University)、南アジア地域研究・京都大学拠点・バングラデシュ研究会(Bangladesh Research Unit of KINDAS)
ポスター
"Considering Current Issues about Bangladesh"

第2回『歎異抄』ワークショップ参加者募集

開催日時
2017年8月4日(金)~2017年8月7日(月)
開催場所
大谷大学
講演者

龍谷大学世界仏教文化研究センター、大谷大学真宗総合研究所と米国カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所(以下、IEAS Berkeley)の三研究機関は、学術交流協定を締結いたしました。龍谷大学世界仏教文化研究センター・大谷大学真宗総合研究所・IEAS Berkeleyは、あらゆるレベルでの研究者間の真宗学研究の学術交流を促進することの重要性を認め、日本における仏教理解に大きな影響をもたらした『歎異抄』に関する前近代及び近代の研究の翻訳と解釈に重点を置いた5年間の研究プロジェクトに協力することを決定しました。その中でも最重要事業として年に2回のワークショップを行ないます。

 

ワークショップは基本的に英語で行われ、日本語の使用は最小限になります。対象となるテキストは古文と近代日本語が中心であり、いくつか漢文と英語の資料も使用します。参加者には、事前に割り当てられた資料を読んでくることと、場合によってはその内容に関する英語のプレゼンテーションをすることが求められます。

本ワークショップを共催する3大学に所属している必要はなく、どなたでも御応募いただけますが、特に意欲ある大学院生を歓迎します。古文や近代日本語を読むことができ、仏教思想や文化に慣れ親しんでいる方、仏教に学問的関心を持ち、英語で議論に参加できる方であれば、国内外の大学院生を幅広く募集しています。

 

詳細は、以下のサイトを御覧ください。

第2回『歎異抄』ワークショップ

 

共催
大谷大学真宗総合研究所
The Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley
龍谷大学世界仏教文化研究センター

2016年12月2日(金)龍谷大学世界仏教文化研究センター2016年度公開研究会「明恵の華厳思想と『夢記』」

開催日時
2016年12月2日(金)13:15~14:15
開催場所
龍谷大学深草学舎 和顔館 アクティビティホール
講演者

本レクチャーは、2017年1月22日(日)開催予定の龍谷大学世界仏教文化研究センター主催・明治大学野生の科学研究所、龍谷大学仏教文化研究所(大正新脩大蔵経の学術用語に関する研究)、龍谷学会共催 学術講演会「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」(中沢新一氏)の関連レクチャーです。

野呂 靖 (NORO, Sei)

・龍谷大学文学部専任講師

博士(文学)。1979年大阪府生まれ。花園大学非常勤講師、浄土真宗 本願寺派総合研究所研究員などを経て現職。 近年の業績としては『明恵上人夢記訳注(共著、勉誠出版)、「中世華厳教学における浄土義 解釈」(『印度学仏教学研究』56巻1号)、「中世真言宗における諸宗教学の受容について―富山大学附属図書館ヘルン文庫蔵『王心鈔』翻刻」(『仏教学研究』71号)等。

  • 一般来聴歓迎(どなたでも聴講できます)
  • 入場無料
  • 13:00~受付開始
  • 司会:唐澤太輔(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)

◆ 鎌倉時代に活躍した明恵上人は、華厳や真言の教えを追求し、ひたむきに仏道実践に取り組むと同時に日々の「夢」を丹念に記録しつづけたことでも有名です。明恵は何を夢に見、そしてなぜ夢を記したのか。今回は「夢記」をひもときながら明恵のユニークな宗教世界の一端をご紹介します。

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
「明恵の華厳思想と『夢記』」

2017年1月22日(日)開催予定の龍谷大学世界仏教文化研究センター主催・明治大学野生の科学研究所、龍谷大学仏教文化研究所(大正新脩大蔵経の学術用語に関する研究)、龍谷学会共催 学術講演会「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」(中沢新一氏)の関連レクチャーです。

2017年1月22日(日)の中沢新一氏の講演会「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」の情報はこちら。

所在地

キャンパスマップ(会場は①の和顔館です)↓

https://www.ryukoku.ac.jp/fukakusa.html

明恵の華厳思想と夢記

当日の会場の様子
野呂靖氏

2016年10月14日(金) 龍谷大学世界仏教文化研究センター2016年度公開研究会「南方熊楠とは何者か?」

開催日時
2016年10月14日(金)13:15~14:45
開催場所
龍谷大学深草学舎 和顔館 アクティビティホール
講演者

唐澤太輔  アクティビティホール

 

唐澤太輔 (KARASAWA, Taisuke)

龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員

1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院社会科学研究科修了(博士〔学術〕)。専門は、哲学・倫理学、南方熊楠の思想研究。

著書に『南方熊楠の見た夢―パサージュに立つ者―』2014年、勉誠出版、『南方熊楠―日本人の可能性の極限―』2015年、中公新書など。


 

司会:亀山隆彦(龍谷大学世界仏教文化研究センターRA)

  • 一般来聴歓迎(どなたでも聴講できます)
  • 入場無料
  • 13:00~受付開始

南方熊楠(1867~1941年)は、民俗学、粘菌学、宗教学等に通じた知の巨人として知られています。来年(2017年)は熊楠生誕150年でもあります。本レクチャーでは、彼の生涯を詳しく解説します。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
公開研究会「南方熊楠とは何者か?」

本レクチャーは、2017年1月22日(日)開催予定の龍谷大学世界仏教文化研究センター主催・明治大学野生の科学研究所、龍谷大学仏教文化研究所(大正新脩大蔵経の学術用語に関する研究)、龍谷学会共催 学術講演会「華厳の世界―『華厳経』と南方マンダラ―」(中沢新一氏)の関連レクチャーです。


中沢新一氏の講演会情報は、こちらまで。

 

所在地

キャンパスマップ(会場は①の和顔館です)↓

https://www.ryukoku.ac.jp/fukakusa.html

「南方熊楠とは何者か?」講演会録

会場の様子(アクティビティホール)
唐澤太輔氏

6月24日(金) 龍谷大学世界仏教文化研究センター研究会(仏教文化研究所2016年度第4回研究談話会) 

開催日時
2016年6月24日(金) 15:00~16:30
開催場所
大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

1、亀山隆彦氏(本学世界仏教文化研究センターRA、本学非常勤講師、本学仏教文化研究所客員研究員)

テーマ:『真実摂経』(Sarva-tathāgata-tattva-saṃgraha-Sūtra)に説かれる釈迦如来の成道―その密教思想史上の意義―

2、李曼寧氏(本学世界仏教文化研究センターRA、本学仏教文化研究所嘱託研究員)

テーマ:ダライ・ラマ六世倉央嘉措(ツァンヤン・ギャムツォ)詩作の中の「道」と「情」―拉薩本とDAS本の本文異同を視野に―

司会:唐澤太輔氏(本学世界仏教文化研究センター博士研究員)

ファシリテーター・趣旨説明:能仁正顕氏(本学世界仏教文化研究センター長、文学部教授)

【プログラム】

15:00~15:05:趣旨説明 (能仁正顕氏)

15:05~15:10:講師紹介 (唐澤太輔氏)

15:10~15:40:講演1 (亀山隆彦氏)

15:40~15:50:質疑応答

15:50~16:20:講演2 (李曼寧氏)

16:20~16:30:質疑応答

 

共催
龍谷大学仏教文化研究所
龍谷大学世界仏教文化研究センター
発表者の亀山氏(左)と李氏(右)
当日の会場の様子

龍谷大学世界仏教文化研究センター2016年度研究会 Yoga in Indian Tradition

開催日時
2016年5月18日(水)10:45~12:15
開催場所
清風館3階共同研究室1,2
講演者

講師:Dr. Adelheid Mette (ミュンスター大学名誉教授)

題名:Yoga in Indian Tradition (インドの伝統におけるヨーガ)

通訳:檜山智美氏 (日本学術振興会SPD研究員、龍谷大学西域仏教研究室)

挨拶:能仁正顕氏 (龍谷大学世界仏教文化研究センター長、文学部教授)

司会:唐澤太輔 (龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)

※本研究会は、大学院生・研究者を対象としたインタビュー(対話)形式の研究会です。

 

共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
龍谷大学仏教文化研究所
ポスター
2016年度研究会 Yoga in Indian Tradition

【お知らせ】『歎異抄』ワークショップの一時中断について

講演者

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

本年6月に龍谷大学を会場に予定されていました第8回『歎異抄』ワークショップは、コロナウィルスの影響が収束まで一時中断の決定がなされました。

 

次回ワークショップにつきましては、国内外の状況を見極めつつ、再開の目途が立ち次第、本ホームページ等でお知らせいたします。

 

龍谷大学世界仏教文化研究センター

 

【開催報告】第7回『歎異抄』ワークショップを開催しました

開催日時
2020年3月7日(土)~8日(日)(日本時間)
開催場所
Jodo Shinshu Center(カリフォルニア、バークレー)
講演者

※※※※※※※※※※※※※※※

2020年3月7日から8日(日)にかけて、カリフォルニア州のJodo Shinshu Centerを会場に第7回『歎異抄』ワークショップが開催された。

 

本ワークショップは、学術交流協定を結ぶ大谷大学真宗総合研究所と米国カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所、龍谷大学世界仏教文化研究センターの三研究機関が主催するもので、今回で7回目となる。この度も円智『歎異抄私記』(1662年)・寿国『歎異抄可笑記』(1740年)・深励『歎異抄講義』(1801-8年)・了祥『歎異抄聞記』(1841年)という四つのテキストごとに班にわかれ、各註釈書の精読と英訳作業が行われた。
今回はコロナウィルスの世界的感染拡大の影響により、日本からの多くの参加者が渡航を断念した。そのため、ワークショップは当初予定を大幅に変更し、日本国内からの参加希望者のために急遽ネットワークシステムを導入しての開催となった。また研究発表等についても中止となった。

 

尚、次回のワークショップは2020年6月、龍谷大学を会場に行われる予定である。

 

円智班の様子

 

深励班の様子

 

寿国班の様子

 

遠隔参加の様子

 

進捗状況報告をする嵩満也氏(龍谷大学教授)

 

進捗状況報告をするMark Blum氏(カリフォルニア大学バークレー校 教授)

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC )、大谷大学真宗総合研究所 Center for Japanese Studies and Buddhist Studies、University of California, Berkeley

【開催報告】2020年1月24日(金)・25日(土)研究総括集会「日本と東南アジアの仏教交流」

開催日時
2020年1月24日(金)・25日(土)
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

※※※※※ ※※※※※ ※※※※※

1日目

挨拶 林行夫(龍谷大学教授)

これまでの研究成果を論文集にまとめて発刊予定である。発刊へ向け、各執筆者が集い、改めて「仏教交流」が何であったのかを深めていくことを目的に本集会を開催した。

 

発表1 中西直樹(龍谷大学教授)

「明治期日本人僧侶の暹羅布教」

中西氏は、明治期の日本人僧侶による暹羅布教について取り上げた。明治期、パーリ語や上座部仏教を学ぶ目的で暹羅に赴いた日本人僧侶がいたが、彼らの滞在期間は極めて短く、布教活動を行った人物はほとんど確認されていない。こうしたなかで、真宗大谷派僧侶の武田恵教は、現地に布教所を開設して仏教婦人会を組織するなど、精力的に布教を展開した人物として注目される。ただし、武田が接した主な相手は暹羅在住の清国人だった。中西氏によれば、日清戦争以降、日本の南進進出が本格化するなか、これに便乗した日本仏教の活動が清国側から問題視されていた。南清での武田の活動が頓挫していくなか、暹羅に移住した清国人は、自国の弱体化により、現地で日本政府の保護を得ることを目的に武田の来暹を要請した。両者の思惑が一致して、武田の布教がはじまったが、暹羅国政府の側はこれを警戒し、結局のところ、活動は大きな広がりを持つには至らなかった。暹羅布教の場合も、他のアジア布教と同様に、国威発揚をバックとするもので、実質的な布教内容を有さないことを中西氏は指摘した。

中西直樹氏(龍谷大学教授)

 

発表2 林行夫(龍谷大学教授)

「石井米雄と日タイ仏教交流」

林氏は、自身の師でもある石井米雄(1929-2010)と日タイ仏教交流について取り上げた。石井は東南アジア研究の第一人者として知られる。東京外国語大学を経て外務省職員となった石井は、外務省留学生としてチュラロンコン大学に留学。その後、現地で出家した。1965年以降、石井は京都大学などで教鞭を執った。石井が死去した際にはタイでも追悼会が催され、追悼論文集も日本に先駆けて刊行されるなど、現地での石井に対する評価は極めて高い。石井はタイ仏教への造詣が深かったが、その業績に日タイ仏教関係のものは総じて少ない。こうした中、林氏は独自に石井の蔵書から日誌を発掘し、当時の多くの日本人僧侶が南方仏教を蔑視し、日本仏教と断絶状態にあることを憂いる石井の記述等を紹介した。林氏は、人間を媒介して宗教や文化を分析した石井の研究手法を評価しつつ、現代の研究者が学知の再構築を行うべきことを主張した。

林行夫氏(龍谷大学教授)

 

発表3 神田英昭(高野山真言宗 僧侶)

「タイ仏教と日本仏教は対話できるのか?−タイ仏教への掛け橋になる」

神田氏は、2011年に高野山金剛峰寺よりタイ国開教留学僧としてバンコクの王立寺院ワット・リアップに派遣され、3年間の僧院生活を送った。帰国後は真言宗僧侶として、タイ仏教に対する日本人の認識不足の改善に取り組んでいる。本発表では、タイ仏教を知りたいという日本人に向けて、実際に行っているタイ仏教巡礼の旅について具体的に紹介した。神田氏によれば、バンコクの日本人の多くは特定3ヶ所の観光寺院を訪れるが、それではタイの仏教信仰の実態を理解することはできないという。そのため、神田氏主催の巡礼では、タイの日本人納骨堂の堂守の僧侶による托鉢や勤行の様子を見学し、タイ仏教の各宗派の総本山やタイ人の死生観を反映した葬式寺への参拝、革新的で現代社会に即した仏教施設への訪問などを行っている。神田氏は、一般人はもとより日本の青年僧にもタイ仏教の実態を知り、日常生活に信仰が根付くタイ仏教から学んで欲しいと述べた。

神田英昭氏(高野山真言宗 僧侶)

 

発表4 清水洋平(大谷大学非常勤講師 真宗総合研究所 特別研究員)

「仏教経典をめぐる日タイ交流の史実と現実」

清水氏は、タイの貝葉(大谷大学所蔵)に記された仏典写本から、日タイ交流の史実と現実を検討した。貝葉による仏典写本の伝統は、現在のタイでは廃れている。また、所在や内容が不詳のものが多く、保存環境も良くない。写本でのみ存在する貴重資料が存在を知られることのないまま失われつつあるのが現状である。貝葉研究の遅れは日本でも例外ではなく、19世紀に貝葉がもたらされて以降も、その研究は長らく行われてこなかった。その背景には、タイ仏教を「小乗」として低評価してきた日本仏教者の姿勢がある。そのため、大谷大所蔵の貝葉のように、タイ王室からパーリ語貝葉写本が贈られたとしても、そこに交流と呼べるよう実態はなかったという。とはいえ、日本にもたらされた貝葉写本の中には貴重資料が含まれているのは明らかである。国内に存在するパーリ語仏典写本の全体像が見渡せるようになれば、これらの貴重な文献類を掬い取ることができ、さらに日タイ交流の歴史や交易史への新たな知見が得られる可能性もある。そのためには日本の仏教学における東南アジア仏教文献への関心の高まりが重要と述べた。

清水洋平氏(大谷大学非常勤講師 真宗総合研究所 特別研究員)

 

コメント 小林知(京都大学)

上記発表を受け、小林氏は、交流には諸相がある点を強調した。個人間の交流、モノの交流、思想の交流など、それぞれの次元の相互交流が多様な状況を創出した。特に東南アジア諸国から伝来した経典などのモノに関して、モノはタイムラグを挟んで新たな交流をもたらすこともある。東南アジアで散逸した経典が遠く日本に存在するような場合もある。今後、例えばタイなどの留学生が日本に伝来した経典を研究して、現地に持ち帰って研究を進めることなどがあってもいのではないかと小林氏は述べた。加えて、国家同士などの「大きな交流」だけでなく、個人的に現地に赴いた武田恵教や石井米雄、また神田氏らによる「小さな交流」の功績により、現代の研究者が信頼のもとにフィールド研究ができることを忘れてはならないと論じた。

小林知氏(京都大学)

 

 

2日目

発表1 伊東利勝(愛知大学人文社会学研究所)

「日本とミャンマーの仏教交流にみる「国家と宗教」」

伊東氏は、仏教交流を「国家・民族」「ジェンダー」から捉え、ビルマで「修行」した日本の僧尼の行動と思想について分析した。伊東氏はまず、東南アジアと日本との仏教交流を考える上で、教義をめぐる対話が開かれているかどうかという視点で考察していくとする。そのうえで、交流において国民や民族というアイデンティティーに囚われると、仏教実践が、ある民族の一つの文化現象として理解されてしまい、結果として文明の優劣に関心が向けられ、教義を中心とした交流が実現できなかった過去をふりかえる。加えて本発表で取り上げられた浄土宗の村上妙清による『入竺比丘尼』(1944)の場合は、仏教教義におけるジェンダーの問題が民族意識で覆い隠されていることを指摘し、国家・民族意識が宗教もフェミニズムをも凌駕し、教義解釈の問題としての展開を妨げてしまうことを結論とした。

伊東利勝氏(愛知大学人文社会学研究所)

 

発表2 藤本晃(浄土真宗誓教寺)

「仏教の交流、比丘サンガの交流」

藤本氏は、日本仏教とテーラワーダ仏教の交流について発表した。ここでは、仏教の交流には「同じ地域の他の仏教との交流」、「他の地域の同じ仏教との交流」、「他の地域の他の仏教徒の交流」の三つがあることを指摘された。また、インド仏教とスリランカ仏教における部派分裂の歴史について比較し、スリランカ仏教が再統合に成功した背景についても言及された。特に現代の一例として、上座仏教のスマナサーラ長老の活動を紹介した。以前は日本仏教に関心が無かったり、反発していたりした日本人も、現在では国内において上座仏教が学べることへ強い関心を示している場合も少なくない。そして、日本仏教の僧侶からは上座仏教への反発や無関心があることなど、依然として上座仏教と日本仏教両者の交流には摩擦が生じている実態が紹介された。

藤本晃氏(浄土真宗誓教寺)

 

発表3 大澤広嗣(文化庁宗務課)

「宗教法人制度と東南アジア系の仏教団体」

大澤氏は、宗教団体が財産を維持して活動可能な背景にある法制度を論じた。誰もが閲覧できる法人の登記情報には、代表者や成立年月日、目的が記されており、法的な観点からも宗教団体について検討する情報として、重要性を指摘した。こうした問題意識のもと、日本に進出してきた東南アジア系の仏教団体が法人化していく経過を登記情報から分析し、法人化の現状と課題について論じた。
21世紀に入り、外国を発祥とする宗教団体の法人化が相次いでいる。彼らの登記情報を調べると、一般社団法人を経て、最終的に宗教法人化するケースが少なくない。こうした背景には、公益法人の制度改革により、登記だけで設立できる一般社団法人の制度が創出されたことで、法人格を得られるようになったことが挙げられる。宗教法人化する主な利点として、社会的信用が高まり、税法上の利点が大きいなどを挙げた。今回の集会でのテーマは「交流」であるが、今後の課題として、海外からの団体は母国と異なる宗教制度のため日本の法制度を知る必要が不可欠であり、日本の行政側は海外の宗教団体に関するリテラシー向上が重要であることを大澤氏は述べた。

大澤広嗣氏(文化庁宗務課)

 

コメント 村上忠良(大阪大学)、金澤豊(龍谷大学)

2日目の上記発表を受け、金澤氏は、本集会の主旨にあたる「交流」という点に着目して、東南アジア仏教を専門としない自身がコメンテーターを務めること自体も、一種の交流であると述べた。
また「交流」を問い直すことが不可欠であり、日本と東南アジアの仏教で何らかの目的を共有することで真の交流に近づけるのではないかと提案した。
一方、村上氏は、構造・関係論の視座から、日本と東南アジアの仏教交流の規模や交流双方の異同、交流の担い手の多様性や交流の方向性などを整理しつつ、過去の交流に関する資料を保留・調査し、新たな交流に導くことの重要性などについて述べた。

村上忠良氏(大阪大学)

 

金澤豊氏(龍谷大学)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
研究総括集会「日本と東南アジアの仏教交流」

第7回『歎異抄』ワークショップ参加者募集

開催日時
2020年3月6日(金)~8日(日)
開催場所
カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)
講演者

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

当ワークショップの目的は、浄土真宗において中核的な聖典であり、近代日本において最もよく読まれた宗教書である『歎異抄』の解釈書を精読し考察するものです。マーク・ブラム氏(カリフォルニア大学バークレー校教授)、マイケル・コンウェイ氏(大谷大学講師)、嵩満也(龍谷大学教授)がワークショップの指導に当たります。

 

当ワークショップは、2021年までに年2回、各3~4日の期間で開催されます。そしてこの度、第7回のワークショップが、2020年3月6日(金)、7日(土)、8日(日)に、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)で開催されることが決定しました。

ワークショップ全体概要としては、『歎異抄』に関して近世・近代の日本において作られた解釈書(講録・講話)の読解を中心に行います。そして、その解釈の歴史が読み取れる詳細な注釈を加えた『歎異抄』の英文翻訳研究書を作成することを目的としています。そして、日本の宗教界と学界で種々に語られてきた『歎異抄』に関する広範な論説を検討し分析することによって、日本思想史における本書の位置付けを明確にする英文論集の作成をも視野に進めます。

 

今回のワークショップでは、以下の江戸時代の解説書を中心に精読する予定です。

 

・円智:『歎異抄私記』(1662年)

・寿国:『歎異抄可笑記』(1740年)

・香月院深励:『歎異抄講義』(1801-8年)

・妙音院了祥:『歎異抄聞記』(1841年)

 

また、近代の『歎異抄』の注釈者たちの著作(暁烏敏『歎異鈔講話』(1911年)、近角常観『歎異鈔講義』(1930年)、曽我量深『歎異抄聴記』(1947年)や『歎異抄』の内容をテーマにした、前回のワークショップ参加者による研究発表も予定しています。

 

◆ 費用:参加費無料

◆ 参加条件: 特に意欲ある大学院生を歓迎します。応募者は共催する三大学に所属している必要はありません。仏教思想や文化を専門とする方、古文や近代日本語の読解力を有する方、または仏教について英語で議論できる方を幅広く募集します。

◆ 応募方法は以下の通りです。

 

参加募集のご案内

◆ 応募期限:2020年1月10日(金)

旅費補助について(龍谷大学世界仏教文化研究センター)

有望な参加者を支援するため、交通費・宿泊費の一部を補助します。選考は補助の必要性、本プロジェクトへの貢献の見込み等をもとに行われます。応募動機、参加目的を明示した簡単な文章に履歴書を添えて、期日までに下記アドレスへお送りください。

龍谷大学世界仏教文化研究センター  rcwbc.office@gmail.com

 

 

お問い合わせ

龍谷大学世界仏教文化研究センター
075-343-3812
rcwbc.office@gmail.com

共催
The Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley
龍谷大学世界仏教文化研究センター
大谷大学真宗総合研究所

【開催報告】2019年10月26日(土)北京・第四回日中蔵学研究セミナー並びに龍谷大学創立380周年記念事業「日中蔵学研究の現状」が開催されました

開催日時
2019年10月26日(土)9:00~17:30
開催場所
北京・中国蔵学研究中心3階第1会議室
講演者

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開催報告

 

龍谷大学と中国蔵学研究中心は、2011年に締結した学術交流に関する協定にもとづき、2019年10月26日、北京にある中国蔵学研究中心に於いて、チベットおよび仏教研究を中心とする学術交流会を開催した。今回が四度目の開催である。従来は不定期であったが、2017年12月2日龍谷大学世界仏教文化研究センターが主催した国際シンポジウムに引き続き、二年に一度交互に主催し定期的に交流の場をもつことで両者が合意し、本学からは7名が参加し研究発表を行った。中国蔵学研究中心からは9名の研究者が研究発表を行い、それぞれチベット学に関する最新の研究成果を報告した。相互の理解を深めることができ有益な学術交流会となった。加えて今回の研究セミナーが本学創立380周年記念事業の一つとして開催され祝福されたことも有意義であった。

 

 

 

 

開幕式では、中国蔵学研究中心を代表して鄭堆(ダムドゥル)総幹事(センター長)と本学代表の文学部教授能仁正顕が挨拶を行い、龍谷大学と蔵学研究中心との学術交流の今に至る歴史をふり返るとともに、その意義を顕彰した。また記念品の交換を行い、中国蔵学研究中心よりは『中華大蔵経・蔵文対勘本』(デジタル版)を、本学よりは世界仏教文化研究センター、古典籍・文化財デジタルアーカイブ研究センター、龍谷ミュージアムの最新学術誌・出版物などを互いに贈呈した。なお贈呈されたデジタル版『中華大蔵経』は、大宮図書館に収め、使用環境を整え積極的な活用を図っていく予定である。

 

 

 

また本研究セミナーの開催は、中国蔵学研究中心の公式サイト「中国蔵学網」と微信(WeChat)公式アカウントのほか、人民網・中国網・中新網・中国西蔵網などの中国の重要なマスコミサイトにも取り上げられ、関連記事が掲載されたことを申し添えます。

 

以下主要マスコミ記事のリンクを附します。

 

★中国蔵学研究中心掲載記事★

 

★中国蔵学研究中心公式サイト中国蔵学網記事

http://www.tibetology.ac.cn/fg/zgzx/news/newsdetails.html?newsId=2c9088726dcb537d016e20c6f14b0044

 

★中国蔵学研究中心WeChat公式アカウント記事

https://mp.weixin.qq.com/s/1pBVwNuCy67CsmbAWVUUsw

 

★中国主要マスコミ掲載記事★

 

★中新網(中国新聞網)「第四届中日蔵学研討会在北京召開」

http://www.chinanews.com/m/cul/2019/10-26/8990410.shtml?f=qbapp

 

★人民網(中国新聞網記事転載)「第四届中日蔵学研討会在北京召開」

http://culture.people.com.cn/n1/2019/1027/c1013-31422145.html

 

★中国網「第四届中日蔵学研討会在京挙行」

http://cul.china.com.cn/2019-11/01/content_40943995.htm

 

★中国西蔵網−“第四届中日蔵学研討会”在中国蔵学研究中心召開

http://www.tibet.cn/cn/news/yc/201910/t20191027_6699495.html

 

 

 

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第四回日中蔵学研究セミナー並びに龍谷大学創立380周年記念事業

日中蔵学研究の現状

 

プログラム

主 旨 説 明:李学竹(中国蔵学研究中心研究員)

主催側代表挨拶:鄭堆(ダムドゥル)(中国蔵学研究中心総幹事(=センター長)、研究員)

日本側代表挨拶:能仁正顕(龍谷大学文学部教授)

 

 

※※※ 午前の部〈経義文献研究〉 ※※※

〈第1部〉

 

徳吉卓瑪(ドルジ・ドルマ)(中国蔵学研究中心 研究員(※教授相当))

敦煌吐蕃藏文文献P.T.999号の解読

 

早島慧(龍谷大学文学部 講師)

チベット訳Sūtrālaṃkāravṛttibhāṣyaにおける翻訳の特徴について

 

吉田哲(龍谷大学経済学部 准教授)

蔵訳『カラーパ·スートラ』及び『カラーパ·スートラ·ヴリッティ』についての問題点の整理

 

頓珠次仁(ドゥンドゥプ・ツェリン)(中国蔵学研究中心宗教研究所 助理研究員(※講師相当))

古典チベット語の文法展開について――蔵訳『法華経』コータン写本第十三品を例として

 

〈第2部〉

録目草(ルモツォ)(中国蔵学研究中心 助理研究員)

四讃(Catuḥstava)の蔵文経典における釈義

 

三谷真澄(龍谷大学国際学部 教授)

漢字·非漢字資料のデジタルアーカイブの現状

~龍谷大学古典籍·文化財デジタルアーカイブ研究センターの挑戦

 

高 穎(中国蔵学研究中心 副研究員(※准教授相当))

チベット仏教大中観思想概説

 

※※※ 午後の部〈歴史文化研究〉 ※※※

〈第1部〉

岩尾一史(龍谷大学文学部 准教授)

四川から青海を経て敦煌へ:9-10世紀のチベット文化圏と交通

 

達哇次仁(ダワ・ツェリン)(中国蔵学研究中心 研究員)

葉巴噶挙(イェパ・カギュ)と達那(タルナ)寺について

 

拉先加(ラシャムジャ)(中国蔵学研究中心宗教研究所副所長、副研究員)

究明青海チベット仏教寺院名称中の歴史的関連情報

 

陳立健(中国蔵学研究中心 研究員)

雲南麗江ナシ族地域におけるチベット仏教の伝播と現状について

 

孟秋麗(阿音娜アインナ)(中国蔵学研究中心 副研究員)

モンゴル高僧察罕達爾漢・綽爾濟について

 

〈第2部〉

索南多傑(ソナム・ドジ)(中国蔵学研究中心図書館 館員(※学芸員近似))

吐蕃期における大日如来仏石刻造像およびその信仰の研究

 

岩田朋子(龍谷ミュージアム 准教授)

釈迦牟尼世尊絵伝に表される鬼子母神教化物語

 

能仁正顕(龍谷大学文学部 教授)

日本におけるチベット学研究の歩みと多田等観

 

李曼寧(龍谷大学 非常勤講師、世界仏教文化研究センター 客員研究員)

概説今枝由郎訳著『ダライ・ラマ六世彷徨恋愛詩集』

 

通訳担当

李学竹(中国蔵学研究中心 研究員)

李曼寧(龍谷大学 非常勤講師、世界仏教文化研究センター 客員研究員)

嘉木揚・凱朝(ジャムヤン・カイチョウ)(中国社会科学院世界宗教研究所 研究員)

 

 

 

 

 

 

主催
中国蔵学研究中心
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
2019年10月26日(土)北京・第四回日中蔵学研究セミナー並びに龍谷大学創立380周年記念事業「日中蔵学研究の現状」

【開催報告】2019年10月11日(金)研究セミナー「仏教交流の実相への視座―タイと日本の関係より―」を開催しました

開催日時
2019年10月11日(金)15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

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2019年10月11日、村上忠良氏(大阪大学教授)による研究セミナー「仏教交流の実相への視座―タイと日本の関係より」が開催された。村上氏は仏教交流の実相へ迫るための手がかりとして、「小さな交流」と「交流の出発点」という二つの観点から講演された。

 

「小さな交流」とは、教団史レベルから語られる「仏教交流史」に回収されない個人的な仏教交流を指す。「小さな交流」は多くの場合、偶発的状況のなかで行われ、歴史的事象として記録されることはほとんどない。だが、実際には「小さな交流」経験の蓄積によって、次の交流が生み出される。村上氏は、タイ北部のシャンの在家朗誦師・チャレーの遊行宗教活動に関する自身のフィールドワークを通して、このような印象を持ったという。

 

その後、タイと日本の「小さな交流」の具体例として、タイで出家した日本人僧侶に着目された。当初、出家した日本人の動機の多くは研究目的であった。すなわち、タイを調査する手がかりを求めたフィールドワーク的な一時出家だったのである。その一例として、1942年に出家した佐々木教悟や、1958年に得度した石井米雄などが挙げられた。同様に欧米出身の研究者が出家した事例もあったが、その数は少ない。こうした背景には、日本人がそもそも仏教と馴染み深く、出家に対して抵抗が薄かったことがある。日本人出家僧の中には、プラ・ミツオ・カウェーサコーやプラ・ユキ・ナラテボー、藤川チンナワンソ清弘などのように、長期に渡って出家生活を送った者もいた。

 

このように、日本人が出家を通してタイ仏教に接近しようとする試みは、現地の仏教徒にも好意的に受け入れられている。さらに、日本語の仏教書や自伝の出版、瞑想会や講演会の日本開催などを通して日本社会にも受容されている。村上氏によれば、タイの日本人出家僧の数は実際には非常に多いと推測されるという。タイと日本の仏教交流は、こうした個々人の体験が重要な役割を果たしていると考えられる。

 

また村上氏は、「交流の出発点」について、日本とタイの仏教が「同じ仏教である」という認識が、むしろ足枷になっている可能性を指摘した。現在、日本の伝統仏教教団のタイにおける存在感は無いに等しい。「同じ」仏教という視点から出発する交流により、逆に両者の「違い」が際だち、結果的に日本仏教の認知度が低い状況を作り出していると分析された。

 

ただし、創価学会や世界救世教、天理教など、日本の新宗教のタイ伝道は一定の成果をあげているという。伝道では、いかに異なる実践を他者に受け入れてもらえるかが重要となる。新宗教はすでに日本国内で「異質」として扱われた経験を有しており、それが異なる宗教伝統に対する伝道面で有利に働いている。そのため、実践の経験値が少ない日本の伝統仏教と比較すると、新宗教は現地の宗教伝統との交渉に長けているのであると述べられた。

 

討論会では、シャンの在家朗誦師・チャレーに対する質問が相次いだ。チャレーは節をつけて仏教書を朗誦し、移動しながら様々な宗教サービスを行う半俗の宗教者で、シャンの宗教文化を支えている。村上氏は彼らの活動の具体的内容やそれを支える生活基盤などについて詳しく解説された。他にも、大乗国出身の日本人出家僧の印象等について活発な質疑応答が交わされ、セミナーは滞りなく終了した。

 

講師の村上忠良氏

 

司会の林行夫氏

 

会場の様子

 

 

 

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研究セミナー   

 

仏教交流の実相への視座―タイと日本の関係より―

村 上 忠 良 (大阪大学 言語文化研究科 教授)

 

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

開催日時     2019年10月11日(金)15:00~18:00

〈講演の部〉15:00~16:30

〈討論の部〉16:50~18:00

 

開催場所     龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室

 

※一般来聴歓迎。お気軽にお越しください。

 

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
研究セミナー「仏教交流の実相への視座―タイと日本の関係より―」

【ご案内】2019年10月19日(土)特別セミナー「多田等観と釈尊絵伝をめぐる研究の現在」(第67回日本チベット学会大会共催事業)

開催日時
2019年10月19日(土)15:30~17:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 清和館3階ホール
講演者

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特別セミナー

多田等観と釈尊絵伝をめぐる研究の現在

(第67回日本チベット学会大会共催事業)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

報告1 「東洋文庫所蔵の多田等観関連資料について」

岩田   朋子(龍谷大学 龍谷ミュージアム 准教授)

 

報告2 「多田等観が法隆寺に送った維摩経」

能仁   正顕(龍谷大学 文学部 教授)

 

報告3 「釈尊絵伝における「降兜率」について」

岡本   健資(龍谷大学 政策学部 准教授)

 

コメンテーター

宮治    昭(龍谷大学 名誉教授)

 

 

開 催 日 時  2019年10月19日(土)15:30~17:00

開 催 場 所  龍谷大学 大宮学舎 清和館3階ホール

 

 

※申し込み不要、お気軽にお越しください。

 

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)
共催
龍谷学会、日本チベット学会
ポスター
特別セミナー「多田等観と釈尊絵伝をめぐる研究の現在」(第67回日本チベット学会大会共催事業)

【関連行事案内】龍谷大学創立380周年記念事業「世界宗教フォーラム」を開催

開催日時
2019年11月16日(土)10時30分~15時40分
開催場所
龍谷大学深草キャンパス和顔館地下1階201教室(京都市伏見区深草塚本町67)
講演者

創立380周年記念事業「世界宗教フォーラム」を開催

 

龍谷大学は創立380周年記念事業の一環として、「自省利他」をテーマとする世界宗教フォーラム「自省利他の社会を求めて」を開催します。

フォーラムでは「自省利他」が、世界の諸宗教ばかりではなく実業界や科学技術界においてもいかに重要な働きをしているか、いかに世界の未来を左右するキー・コンセプトであるかを、諸方面の方々に語っていただきます。

先ず基調講演をしてくださるのは、低利融資によって貧困層の自立を支援し、ノーベル平和賞を受賞されたユヌス氏。氏の事業は社会課題の解決を目的とするソーシャルビジネスの最も典型的な成功例とされ、まさに「自省利他」の事業化と言えます。

特別講演では、森本公誠氏(東大寺長老)、ハンス ユーゲン・マルクス氏(藤女子大学学長・カトリック司祭)、吉川弘之氏(日本学士院会員・東京大学第25代総長)、熊野英介氏(アミタホールディングス代表取締役)がそれぞれ仏教、イスラム教、キリスト教、工学、企業における自省利他についてお話しいただきます。

最後に、特別講演の講師がパネルディスカッションを行い、「自省利他」の未来を描きます。

 


 

 

【テーマ】自省利他の社会を求めて

In Search of Introspective Altruistic Society Not Yet Coming

 

【基調講演】ムハマド・ユヌス(2006年ノーベル平和賞受賞者)

【特別講演】森本 公誠(東大寺長老)

ハンス ユーゲン・マルクス(藤女子大学学長、カトリック司祭)

吉川 弘之(東京大学第25代総長、日本学士院会員)

熊野 英介(アミタホールディングス株式会社代表取締役)

【参加費】無料

【備 考】参加希望の方は、事前にお申込みください。(※多数お申込みいただきましてありがとうございました。定員に達しましたので申し込み受付を終了しました。

 

参加申し込みサイト https://www.ryukoku.ac.jp/form_wrf/

 

ポスター
【チラシ】龍谷大学創立380周年記念事業「世界宗教フォーラム」

【2019年7月18日(木)】共催事業のご案内 2019年度第2回RINDASセミナー「ベンガルの大地に生きる仏教徒たち―ムスリムとヒンドゥーのはざまで―」

開催日時
2019年7月18日(木)13:15~14:45
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

共催事業

 

 2019年7月18日(木) 2019年度第2回RINDASセミナー (2018年度特別研究員研究成果報告会)

日時:2019年7月18日(木) 13:15~14:45

場所:龍谷大学大宮キャンパス 西黌(せいこう)2階・大会議室

[大宮キャンパス・アクセス]
京都市下京区七条大宮(京都駅から徒歩約15分)
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_omiya.html
[大宮キャンパス・施設地図]
http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html
(会場は、上記リンク地図内⑥番の建物になります。
地図は、右方向が北になっておりますので、ご注意ください。)

 

講演者:若原雄昭(龍谷大学)

題目:ベンガルの大地に生きる仏教徒たち

       ―ムスリムとヒンドゥーのはざまで―

 

使用言語:日本語

どなたでもご自由にご参加いただけます。

共催:龍谷大学アジア仏教文化研究センター (BARC)

龍谷大学世界仏教文化研究センター (RCWBC)

 

問い合わせ先:

井田克征(IDA Katsuyuki)
E-mail: ida@ad.ryukoku.ac.jp

(資料等準備の関係上、ご参加される方は事前にご一報いただければ幸いです。)

 

 

 

主催
龍谷大学南アジア研究センター(RINDAS)
共催
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)

【開催報告】第6回『歎異抄』ワークショップ 

開催日時
2019年6月21日(金)~23日(日)
開催場所
大谷大学 (京都市北区小山上総町)
講演者

2019年6月21日(金)から23日(日)にかけて、大谷大学を会場に第6回『歎異抄』ワークショップが開催された。

本ワークショップは、学術交流協定を結ぶ大谷大学真宗総合研究所と米国カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所、龍谷大学世界仏教文化研究センターの三研究機関が主催するもので、今回で6回目となる。この度も円智『歎異抄私記』(1662年)・寿国『歎異抄可笑記』(1740年)・香月院深励『歎異抄講義』(1801-8年)・妙音院了祥『歎異抄聞記』(1841年)という四つのテキストごとに班にわかれ、各註釈書の精読と英訳作業が行われた。また期間中には、親鸞仏教センターの東真行氏が“Kaneko Daiei’s Understanding of the Tannishō”と題して、大谷大学の鶴留正智氏が”Ryōshō’s Methodology”と題して英語で講演した。アメリカ・カナダ・韓国・中国・日本・ミャンマーなど、世界各国から研究者が参集し、活発な議論が交わされた。なお次回のワークショップは2020年3月、アメリカBerkleyの浄土真宗センターを会場に行われる予定である。

 

オープニングセッションの様子

 

翻訳作業の様子

 

プレゼンテーションの様子

 

懇親会の様子

 

【開催報告】研究セミナー「戦前・戦後における日本とミャンマーの仏教交流史」が開催されました。

開催日時
2019年6月28日(金)15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 清風館3階 共同研究室1・2
講演者

2019年6月28日(金)、小島敬裕氏(津田塾大学准教授)による研究セミナー「戦前・戦後における日本とミャンマーの仏教交流史」が開催された。小島氏は、大学卒業後に日本語教師としてミャンマーに渡り、その後、現地で出家するなど、豊富な知識と経験を持つ。

講演では、1940年代にミャンマーに渡った仏教研究者・上田天瑞の上座部仏教観の変遷や、上田とともに日本人戦没者の遺骨収集に参加し、世界平和パゴダ建立に尽力した市原瑞麿を紹介しつつ、戦後日本とミャンマー各地に建立された戦没者パゴダ供養塔をめぐる問題などについて議論された。

 

上田天瑞は南方仏教研究のためタイへ渡航するも、直後に太平洋戦争が勃発。日本陸軍のミャンマーでの作戦に合流することになった。当時の上田の手記には、不殺生戒を理由に直接的な戦争協力を避けるミャンマー僧侶らの姿勢を批判する記述が目立つ。だが、戦後には一転、戒律厳守を積極的に評価するようになった。こうした態度の変化について、小島氏は、上田の遺骨収集活動への参加が影響していたと指摘する。上田は戦後、ミャンマーでの日本人戦没者の遺骨収集を通して戦争の悲惨な現実を目の当たりにした。そして帰国後、自身が住職を務める寺に戦没者供養塔を建設し、パゴダ納骨堂の建立も検討した。こうした経験が戒律厳守に対する上田の態度を改めた。

また、上田とともに遺骨収集に参加した市原瑞麿は、ミャンマー連邦仏教会と交渉し、世界平和パゴダの建設を進めた。この際、戦没者の遺骨を釈尊像と一緒にパゴダに祀る構想をめぐり、ミャンマー側と諍いがあったものの、1958年にミャンマー政府と日本人の寄進によって、戦没者出兵の地である福岡県門司市に世界平和パゴダが完成した。以降、日本人が同様のパゴダ型の戦没者供養塔を国内外に建立した。

講演後半では、パゴダ型供養塔に対するミャンマー人仏教徒の認識や、供養塔の存在意義の変遷、世話人たちの高齢化にともなう供養塔の維持困難な現状などが報告された。

講演会には南伝仏教や東南アジアの仏教史の専門家の他、龍谷大学学長や多数の学生らが参加した。質疑応答では、ミャンマー仏教と他の上座部仏教との違いや、日本人側に現地人を慰霊する発想が見られない理由、また維持困難なパゴダ型供養塔の将来などについて熱心に質疑応答が交わされた。入澤学長からも、パゴダを「墓」と同等に捉える日本人の理解と、実際のパゴダの伝統との齟齬などについて指摘がなされた。これに対して、日本とミャンマー間でパゴダをめぐる認識の齟齬が見られつつも、一方でパゴダ建立が互いの交流促進に貢献しているのではとの見方が示されるなど、活発な討議を経て講演会は終了した。

 

 

講演者の小島敬裕氏

 

会場の様子

 

会場の様子

 

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

研究セミナー   

 

戦前・戦後における日本とミャンマーの仏教交流史

小 島 敬 裕 (津田塾大学 准教授)

 

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

開催日時     2019年06月28日(金)15:00~18:00

〈講演の部〉15:00~16:30

〈討論の部〉16:50~18:00

 

開催場所     龍谷大学 大宮学舎 清風館3階 共同研究室1・2

 

※一般来聴歓迎。お気軽にお越しください。

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
研究セミナー「戦前・戦後における日本とミャンマーの仏教交流史」ポスター

第6回『歎異抄』ワークショップ 参加者募集のご案内

開催日時
2019年6月21日(金)~2019年6月23日(日)
開催場所
大谷大学 (京都市北区小山上総町)
講演者

龍谷大学世界仏教文化研究センター、大谷大学真宗総合研究所と米国カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所(以下、IEAS Berkeley)の三研究機関は、学術交流協定を締結しております。龍谷大学世界仏教文化研究センター・大谷大学真宗総合研究所・IEAS Berkeleyは、あらゆるレベルでの研究者間の真宗学研究の学術交流を促進することの重要性を認め、日本における仏教理解に大きな影響をもたらした『歎異抄』に関する前近代及び近代の研究の翻訳と解釈に重点を置いた5年間の研究プロジェクトに協力することを決定しました。その中でも最重要事業として年に2回のワークショップを行なっています。

ワークショップは基本的に英語で行われ、日本語の使用は最小限になります。対象となるテキストは古文と近代日本語が中心であり、いくつか漢文と英語の資料も使用します。参加者には、事前に割り当てられた資料を読んでくることと、場合によってはその内容に関する英語のプレゼンテーションをすることが求められます。

本ワークショップを共催する3大学に所属している必要はなく、どなたでも御応募いただけますが、特に意欲ある大学院生を歓迎します。古文や近代日本語を読むことができ、仏教思想や文化に慣れ親しんでいる方、仏教に学問的関心を持ち、英語で議論に参加できる方であれば、国内外の大学院生を幅広く募集しています。

 

詳細は、以下のサイトを御覧ください。

第6回『歎異抄』ワークショップ

 

共催
大谷大学真宗総合研究所
The Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley
龍谷大学世界仏教文化研究センター

第5回『歎異抄』ワークショップ

開催日時
2019年3月1日〜3月3日
開催場所
Jodo Shinshu Center (バークレー)
講演者

【開催報告】

アメリカBerkleyの浄土真宗センターにて2019年3月1日(金)〜3月3日(日)、第5回『歎異抄』ワークショップが開催された。本ワークショップは、カリフォルニア大学バークレー校、大谷大学、龍谷大学の共同研究プロジェクトとして、近世における『歎異抄』の解釈書の精読と英訳作業を行なっている。

本年度のワークショップでは、約25名の研究者および大学院生・現地僧侶が参加し、4班に分かれてテキストの英訳化および議論を行なった。期間中には、モンタナ大学の阿満道尋氏、大谷大学の本多正弥氏および大谷裕氏、Institute of Buddhist Studies (IBS)のAmy Lynn Umezu氏による講演も行なわれ、活発な議論が交わされた。なお、次回のワークショップは6月に大谷大学にて開催予定である。

 

翻訳作業の様子1

 

 

翻訳作業の様子2

 

 

プレゼンテーションの様子

 

 

 

【2019年2月19日~22日】 国際会議 『意志と表象としての世界』を読み直す―全体構想、各巻主題、そして<ショーペンハウアーと「東洋」>―(龍谷大学世界仏教文化研究センター協賛)

開催日時
2019年2月19日(火)~22日(金)
開催場所
龍谷大学大宮キャンパス東黌301教室・北黌204教室
講演者

 

国際会議「『意志と表象としての世界』を読み直す」

 

<プログラム>
【2月19日】 東黌301教室
10:00

開会挨拶

 

10:30

Maria Lúcia Mello Oliveira CACCIOLA (University of São Paulo)
“The Presentation of A. Schopenhauer Philosophical Thought”
カシオーラ、マリア・ルシア・メッロ・オリベイラ(サンパウロ大学)
「A・ショーペンハウアーの哲学的思索の表出」

 

13:30

Yasuo KAMATA (Kwansei Gakuin University)
“The Duplicity of the Philosophical Consciousness– Arthur Schopenhauer’s Understanding of Philosophy”
鎌田康男(関西学院大学)
「哲学的意識の二重性 ―アルトゥーア・ショーペンハウアーの哲学理解」

 

15:00

Christopher JANAWAY (Southampton University)
“Different Kinds of Willing in Schopenhauer”
ジャナウェイ、クリストファー(サウサンプトン大学)
「ショーペンハウアーにおける異なる種類の意志」

 

16:30

Tadahiro OOTA (Kyoto University)
“On Limitation of Subjectivity and Role of Thing in itself in Schopenhauer’s Philosophy”
太田匡洋(京都大学)
「ショーペンハウアーにおける主観性の限界と物自体の役割」

 

19:00

懇親会

 

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【2月20日】 東黌301教室
9:00

Josef HLADE (Graz University)
“Die physiologische Kant-Interpretation in der zweiten Auflage von „Die Welt als Wille und Vorstellung“ und die Empirisierung des Transzendentalen im Neukantianismus”
フラーデ、ジョセフ(グラーツ大学)
「『意志と表象としての世界』第二版における生理学的カント解釈と新カント派における超越論的なものの経験化」

 

10:30

Alexander SATTAR (University of Mainz)
“Schopenhauers doppelter Metaphysikbegriff im Hinblick auf seine frühe Konzeption des ‚wahren Kritizismus‘ und ihre Quellen in Schellings und Fichtes Philosophie”
ザッター、アレクサンダー(マインツ大学)
「ショーペンハウアーの二重の形而上学概念およびその源泉としてのシェリングとフィヒテの哲学―初期の「真の批判主義」構想に関連して」

 

13:30

Akira NISHI (Kwansei Gakuin University)
“Die Offenbarung des Schönen im Schweigen des Willens: Schopenhauer contra Nietzsche?”
西章(関西学院大学)
「意志の沈黙における美の顕現―ショーペンハウアー contra ニーチェ?」

 

15:00

Philipp HÖFELE (University of Freiburg)
“Und „das Rad des Ixion steht still“: Zu einer Parallele im Willensdenken Schopenhauers und Schellings”
ヘフェーレ、フィリップ(フライブルク大学)
「そして「イクシオンの車輪は止まる」―ショーペンハウアーとシェリングの意志に関する思索における並行性について」

 

16:30

Oliver HALLICH (University of Düsseldorf)
“David Benatar – ein moderner Schopenhauerianer”
ハーリッヒ、オリヴァー(デュッセルドルフ大学)
「デイヴィッド・ベネター ―現代のショーペンハウアー主義者」

 

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【2月21日】 東黌301教室
9:00

Nate CARNEY
“Toward an Elucidation of the Connection between Aesthetics and Morality with Special Reference to Schopenhauer”
カーニー、ネイト
「美学と道徳の接続の解明に向けて ―ショーペンハウアーに注目して」

 

10:30

Yukiko HAYASHI (University of Mainz)
“Die Ethiklehre Schopenhauers in der Welt als Wille und Vorstellung– im Hinblick auf Realität und Wirklichkeit”
林由貴子(マインツ大学)
「『意志と表象としての世界』におけるショーペンハウアー倫理学―実在性と現実性の観点から」

 

13:30

Kosuke SHIMIZU (Ryukoku University)
“The Tragedy of the Kyoto School and its Relation to Nothingness”
清水耕介(龍谷大学)
「京都学派の悲劇とその「無」との関係」

 

15:00

Michihiro YOKOTA (Kyushu University)
“Daisetz Teitaro Suzuki’s Outlines of Mahayana Buddhism and its Relation with Schopenhauer”
横田理博(九州大学)
「鈴木大拙『大乗仏教概論』とそのショーペンハウアーとの関係」

 

16:30

Oswaldo GIACÓIA Júnior (University of Campinas)
“Anguish of Consciousness, Evil and Redemption: Aesthetics and Ethics in Arthur Schopenhauer´s Philosophy”
ジャコイア、オスワルド Jr.(カンピーナス大学)
「意識の苦悶、悪、そして救済―アルトゥーア・ショーペンハウアーの哲学における美学と倫理」

 

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【2月22日】 北黌204教室

9:00

Raphael GEBRECHT (University of Duisburg-Essen)
“Schopenhauers intellektuelle Anschauung als Grundlage der Willensmetaphysik”
ゲブレヒト、ラファエル(デュースブルク大学)
「ショーペンハウアーにおける意志形而上学の基礎としての知的直観」

 

10:30

Takao ITO (Soka University)
“Der Staat als Wille und Vorstellung”
伊藤貴雄(創価大学)
「意志と表象としての国家」

 

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Homepage: http://schopenhauer.org/wwv200/
Email: wwv200office@schopenhauer.org

 

【主催】

科研プロジェクト「ショーペンハウアー研究の新世紀へ―主著刊行200周年を機縁とした国際共同研究」(17H02281)

【協賛】
龍谷大学世界仏教文化研究センター

 

詳細: http://schopenhauer.org/wwv200/index.html

問合先:075-343-3458

ポスター
国際会議「『意志と表象としての世界』を読み直す」

第5回『歎異抄』ワークショップ参加者募集

開催日時
2019年3月1日(金)~3日(日)
開催場所
カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)
講演者

このワークショップは、浄土真宗において中核的な聖典であり、近代日本において最もよく読まれた宗教書である『歎異抄』について、その近世・近代の解釈書を精読し考察するものです。マーク・ブラム(カリフォルニア大学バークレー校教授)、マイケル・コンウェイ(大谷大学講師)、嵩満也(龍谷大学教授)がワークショップの指導に当たります。

 

このワークショップは、2021年まで年2回(2017年3月末にバークレー〔第1回〕、8月初旬に京都〔第2回〕、2018年3月初旬にバークレー〔第3回〕、6月下旬に京都〔第4回〕。なお京都での開催は、龍谷大学と大谷大学とが交互に開催する予定)、各3~4日の期間で開催することが予定されています。そしてこの度、第5回のワークショップが、2019年3月1日(金)、2日(土)、3日(日)に、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)で開催されます。

ワークショップ全体は、『歎異抄』に関して近世・近代の日本において作られた解釈書(講録・講話)の読解を中心に構成され、その解釈の歴史が読み取れる詳細な注釈を加えた『歎異抄』の英文翻訳研究書を作成することを目的としています。そして、日本の宗教界と学界で種々に語られてきた『歎異抄』に関する広範な論説を検討し分析することによって、日本思想史におけるこの書の位置付けを明確にする英文論集の作成をも視野に入れてワークショップを進めます。

 

3月に開催される今回のワークショップでは江戸時代の解説書を中心に精読する予定です。対象は以下になります。

 

円智:『歎異抄私記』(1662年)

寿国:『歎異抄可笑記』(1740年)

香月院深励:『歎異抄講義』(1801-8年)

妙音院了祥:『歎異抄聞記』(1841年)

 

また、近代の『歎異抄』の注釈者たちの著作(暁烏敏『歎異鈔講話』(1911年)、近角常観『歎異鈔講義』(1930年)、曽我量深『歎異抄聴記』(1947年))や『歎異抄』の内容をテーマにした、前回のワークショップ参加者による研究発表も予定しています。

 

◆ 費用:参加費なし

◆ 参加条件:どなたでもご参加いただけますが、特に意欲のある大学院生を歓迎します。

◆ 応募方法(以下のご案内pdfを御覧下さい)

参加者募集のご案内

◆ 応募期限:2019年1月10日(木)

旅費補助について(龍谷大学世界仏教文化研究センター)

遠方から参加する有望な大学院生を支援するため、限られた人数になりますが交通費・宿泊費の一部を補助します。補助の必要性、本プロジェクトへの貢献の見込み等を基準に選考が行われますので、補助を希望される方は応募メールにその旨を説明した書類と、The Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeleyに送った、ご自身の資格、応募動機、参加目的を説明した簡単な文章と履歴書を1月10日までに下記のアドレスにお送りください。

龍谷大学世界仏教文化研究センター, rcwbc.office@gmail.com

 

その他詳細は、以下のサイトを御参照ください。

http://events.berkeley.edu/index.php/calendar/sn/sseas.html?event_ID=122162&date=2019-03-03&filter=Event%20Type&filtersel

 

お問い合わせ

龍谷大学世界仏教文化研究センター
075-343-3812
rcwbc.office@gmail.com

共催
The Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley
龍谷大学世界仏教文化研究センター
大谷大学真宗総合研究所
ポスター
第5回『歎異抄』ワークショップ

【2019年01月25日】研究セミナー「上座部はなぜそう呼ばれるのか?―近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の誕生―」

開催日時
2019年01月25日(金)15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

馬場紀寿氏

当日の会場の様子

2019年1月25日(金)、馬場紀寿氏(東京大学准教授)によって「上座部はなぜそう呼ばれるのか?―近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の誕生―」と題する発表が行われた。

「大乗仏教」と「上座部仏教」という概念は、近代以降Buddhismという英語の概念に基づいて成立したものである。19世紀までBuddhismという概念はなく、また「北方仏教」と「南方仏教」という概念も、近代仏教学の誕生とともに広まっていったものである。

スリランカの大寺(Mahāvihāra)で編纂された文献が、その後の仏教学に与えた影響は非常に大きい。大寺が5世紀に編纂した膨大なパーリ文献は、それまで仏教の聖地であったインドとその周辺に位置していたスリランカの関係を逆転するほどの影響力を持ったという。我々は「パーリ語で仏典を伝承すべきである」(パーリ語こそが「仏語」である)という主張の背景をここに見ることができる。1870年中頃には、R. C. ChildersやT. W. Rhys Davidsらによって、このパーリ語を本来の仏典とする考えがすっかり定着した。

釈宗演は、セイロンで「南方仏教」を学び「南方仏教」を「小乗仏教」と、「北方仏教」を「大乗仏教」と同置した。そして弟子の鈴木大拙はそれを英語で発信した。その後「小乗仏教」は「上座部仏教」として定着していく。

[以下、当日の配布レジュメより]

Theravādaは「上座部」という漢語の概念を前提に「再発見」されたものである。前田恵学は、「上座部」から「部」をとった「上座仏教」という概念を新たに唱えた。馬場氏は、これには大きな問題を孕んでいるとする。そして馬場氏は、前田による提言の問題点は、まず今日のスリランカと東南アジア大陸部の主要なパーリ語仏典が「上座部」(Theriya)と称するスリランカの大寺による伝承を無視していること、そして、近代におけるTheravāda Buddhismという概念が、スリランカの仏教は「上座部」だという『大唐西域記』の記述に基づいて生まれたという事実を見落としていることにあるとする。

馬場氏は、前田の提言に学術的根拠がないことを述べ、Theravādaを近代に「再発見」した歴史的経緯などを踏まえると、「上座部仏教」とすることが最善であると考えているという。

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研究セミナー   

 

上座部はなぜそう呼ばれるのか?

-近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の誕生-

 

馬 場 紀 寿 (東京大学 准教授)

 

 

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

開催日時     2019年01月25日(金)15:00~18:00

※〈講演の部〉15:00~16:30

〈討論の部〉16:50~18:00

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)グループ1ユニットB「近代日本仏教と国際社会」
ポスター
研究セミナー「上座部はなぜそう呼ばれるのか?―近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の誕生―」

【11月16日(金)】研究セミナー「ビルマと日本の仏教交流」

開催日時
2018年11月16日(金)15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

2018年11月16日(金)、研究セミナー「ビルマと日本の仏教交流」が開催されました。

 

講師 伊東利勝氏(愛知大学 教授)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 伊東利勝氏は、第一次、二次世界大戦中および戦後期において、日本とビルマの間で活動していた3人の出家者――①1907年から1929年にかけて日本を数回訪ねたビルマ僧オウタマ、②1930年代ビルマを含む東南アジアに布教に行った永井行慈、③1950年代にビルマを訪問した藤吉慈海――の経歴と著作を通して、それぞれの国家・仏教観を紹介し、国家と宗教のあり方について考えを述べた。

Ⅰナショナリズムと宗教

 まず、ビルマ僧オウタマの東アジア遊歴と著書『日本国伝記』(1914)、『中国と日本』(1938)の出版を紹介した。特に、『日本国伝記』(1914)では、オウタマは日露戦争の結果に驚かされ、日本が近代化によって強国になったことに強く感銘を受け、日本に学ぶべきだと主張している。また、『中国と日本』(1938)は、当時の日本側の宣伝をそのまま受け入れ、「日本の中国侵略を正当化する」著書であった。オウタマは「国家や民族の独立と繁栄,つまりは西洋並みの近代化があってこその仏教の興隆」を目指し、イギリス占領下のビルマの独立に奔走した。彼は、最初は仏教の勉強のために来日していたが、「日本の仏教には関心なし」であった。

Ⅱ 侵略(帝国主義)と布教

 1930年代に、ビルマを含む東南アジアに布教に行った日本の日蓮僧永井行慈は、ビルマにおいて一度投獄されたことがあり、その時に『ビルマ獄中記』を著した。永井は、「小乗戒は個人を生きることであり,大乗戒は国家を生かすことである。それ故にビルマの仏教は個人主義には生きたが,あべこべに国家を滅ぼしてしまった」と考え、日本軍の東アジア・東南アジア進出は解放のための「菩薩行」であると主張した。永井の場合、「国家あっての仏教という考え方ではオウタマと同じ」である一方、「ビルマの仏教は完全に否定,ここがオウタマと異なる」のである。

Ⅲ 文明・文化と宗教

 1950年代に、仏教交流の目的でビルマを訪れた日本の浄土宗僧藤吉慈海は『ビルマ游記』を著し、ビルマの「粗野」「野蛮」だった諸民族は、仏教の恵みによって、文明に接し、精神や文化などの様々な面において進化できたとし、「苦からの解放や仏教の発展は,国家主導により,民族の文明化によってはたされる」と主張した。

Ⅳ 国家と宗教

 伊東氏は、上記三者について、「三者とも仏教の繁栄や実践を,国家や民族の枠内で考えている」という共通性と、「オウタマは国家・民俗が栄えて,御仏の教えも輝くとする」「永井も,個人より,まずは国家が大事であるという」「藤吉の場合,民族や国民の形成に不可欠な文化,文明をもたらした仏教」という各々の傾向性をまとめたほか、「ただ,根本的には同じ仏の教えを共有するもの同士,という感覚は少ない」「そして,ややもすれば相手の仏教を批判し,これを変えようとする」などの問題点を指摘した。

 

 最後に、伊東氏は、我々は「心の平安を追求できる社会とは,どのようなものか」を考えるべきであり、また、「その前に,仏教の実践や交流は,国家や民族意識の制約を受けていることを自覚すべき」と、国家と宗教のあり方に対する反省を喚起した。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

研究セミナー   

 

ビルマと日本の仏教交流

 

伊 東 利 勝 (愛知大学 教授)

 

 

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

開催日時     2018年11月16日(金)15:00~18:00

※〈講演の部〉15:00~16:30

〈討論の部〉16:50~18:00

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)グループ1ユニットB「近代日本仏教と国際社会」
共催
龍谷学会
ポスター
研究セミナー「ビルマと日本の仏教交流」チラシ

【2018年11月28日(水)】 親鸞浄土教総合研究班真宗学研究プロジェクト研究ワークショップ

開催日時
2018年11月28日(水)17:00~18:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎 西黌2階大会議室
講演者

 

【開催記録】

会場の様子

 

三浦真証氏

 

本学非常勤講師の三浦真証氏が、「研究資料としての写字臺文庫」と題して、写字臺文庫の基礎情報から、その特徴、そして現在どのような研究がなされているかについて講演を行った。

西本願寺歴代宗主の蔵書である写字臺文庫は、1904年に龍谷大学に移管された。それらは、室町時代のものが最も多く、近世初期の刊写本がそれに次いで多い。写字臺文庫からは、各宗主の特徴を知ることができ、例えば、第10世の証如上人(1516~1554年)や第11世の顕如上人(1543~1592年)等は、儒者の清原宣賢と、第12世の准如上人(1577~1630年)は山科言経と、第17世の法如上人(1707~1789年)は松下烏石と交流していたことなどが分かる。また法如上人は、『真宗法要』(親鸞聖人から蓮如上人までの和語の聖教を集めたもの)を刊行したことでも知られている。

次に『真宗法要』の編纂過程について説明が行われた。この過程研究において重要な書物の一つが、多屋頼俊氏による『歎異抄新註』(法藏館1946年)である。三浦氏によって、この書物を参照に、『真宗法要』のみに見られる「訂正」などがあることなどが紹介された。

そして、『教行信証』の流伝の研究状況について解説が行われ、『本願寺伝授本』の特徴などが紹介された。その特徴としては、例えば、8冊本として表尾題を完備しており、6行/17字で固定されていることなどが挙げられる。江戸時代に出版された『教行信証』は、寛永版(1637年刊)、正保版(1648年刊)、明暦版(1657年刊)、寛文版(1673年刊)がある。これら諸本との校合本もいくつか存在している。

 

岩田真美氏

 

本学准教授の岩田真美氏が「幕末の護法論-交錯する宗教世界-」と題して、超然(1792~1863年)と七里恒順(1835~1900年)の著作をめぐって、幕末期に、仏教がどのように「自己」と「他者」を認識していたかについて、講演を行った。

幕末期、西洋の学問やキリスト教の流入によって、仏教の世界観、とくに「須弥山説」が否定されたことに、超然は大きな脅威を感じていた。そして彼は、西洋の侵略から日本を守るためには、神道・儒教・仏教の三教が協力することが重要だと考えた。超然による『護法小品』には、儒学者からの批評も掲載されており、例えば、儒者・斎藤拙堂は、超然がキリスト教を「邪教」とすることに理解を示しながらも、西洋天文学も排斥するのは間違いであると述べている。同様に、吉田松陰も、西洋天文学の脅威を強調するのは間違いであると述べている。斎藤拙堂や吉田松陰の言説からは、近代的な意味での「宗教」と「科学」の峻別が見られる。

七里恒順による『梅霖閑談』には、七里と福沢諭吉との対論の概要が掲載されている。そこで福沢は、自身がセイロンに行った時、印度の僧侶が「南無阿弥陀仏」を知らなかったことに衝撃を受け、「もしこの教えが印度にないとすれば、それは「本源ナキノ流水」ではないか」と、七里に疑問をぶつけている。それに対して、七里は「日本に伝わっている経典は梵文を漢訳したものであり、梵文を読めなければ、印度人僧侶には正確に通じない。また日本に伝来する間に梵音が轉訛した」と言うことを述べている。

近代の仏教は、やがて西洋の天文学が正しいと認めざるを得なくなり、やがて「科学」と「宗教」を峻別するようになっていく。そして仏教は自然科学の領域からは撤退し、西洋の「宗教」の概念の流入とともに、次第に心の問題を重視するようになっていったと、岩田氏は講演をまとめた。

 

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親鸞浄土教総合研究班真宗学研究プロジェクト研究ワークショップ

 

開会挨拶

那須英勝(龍谷大学親鸞浄土教総合研究班真宗学研究プロジェクト代表)

 

講演1「研究資料としての写字臺文庫」

三浦真証(龍谷大学非常勤講師)

 

講演2「幕末の護法論-交錯する宗教世界-」

岩田真美先生(龍谷大学准教授)

質疑応答

司会:打本弘祐(龍谷大学講師)

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主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター 親鸞浄土教総合研究班 真宗学研究プロジェクト
ポスター
【2018年11月28日(水)】 親鸞浄土教総合研究班真宗学研究プロジェクト研究ワークショップ

【2018年10月14日(日)】 ドキュメンタリー映画『TRÊS JOIAS―多文化社会で輝く仏教―』

開催日時
2018年10月14日(日) 12:30~17:00 (開場12:00)
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館
講演者

 

ブラジル移民110年記念上映会 ドキュメンタリー映画『TRÊS JOIAS―多文化社会で輝く仏教―』

【監督】菅尾健太郎

【製作総指揮】パウロ・パストレロ

<上映会+アフタートーク>

釈徹宗(相愛大学教授、浄土真宗本願寺派僧侶)×菅尾健太郎(『トレス・ジョイアス』監督、浄土真宗本願寺派南米開教区開教使)

司会:那須英勝(龍谷大学教授)

 

日時:2018年10月14日(日) 12:30~17:00 (開場12:00)

場所:龍谷大学 響都ホール校友会館 (京都府京都市南区東九条西山王町31アバンティ9階〔JR京都駅から徒歩1分〕)

 

12:30~ 司会挨拶:那須英勝

12:40~14:25 第1章、第2章上映

14:25~14:50 休憩

14:50~15:50 第3章上映

15:50~16:30 アフタートーク:釈徹宗×菅尾健太郎

 

会場では、上映作品のパンフレットと、Blu-rayを、特別価格で販売いたします

 

お申し込みは、FAX:075-371-0458まで (担当:下野、お電話、おハガキ、メール等でも受け付けております。)

◆ 電話:075-343-0458

◆ E-mail:info@hozokan.co.jp

◆ 法藏館:〒600-8153 京都市下京区正面烏丸東入

◆ ホームページ:http://www.hozokan.co.jp

 

※入場券は、法藏館書店店頭でのみ販売しております。

※または、当日入定時に、現金でお支払い下さい。

 

【制作会社】EBISUフィルムス

【制作協力】国際仏教文化協会〔IABC〕、仏教伝道教会〔BDK〕

【後援】真宗大谷派南米本願寺、曹洞宗南アメリカ国際布教総監部、ブラジリア本願寺、CEBB、VIA ZEN、CENTRO DE DHARMA、INSTITUTO CAMINHO DO MEIO

 

※龍谷大学世界仏教文化研究センターでは、2017年6月22日(木)に菅尾健太郎監督をお招きし、『トレス・ジョイアス』の特別上映会を開催いたしました。

 

ポスター
『トレス・ジョイアス』ポスター

【2018年10月12日(金)】研究セミナー「仏教のアジア布教・伝播の多面性~タイのタンマガーイ(Thammakai)を中心に」

開催日時
2018年10月12日(金) 15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

10月12日(金)、駒澤大学の矢野秀武氏による講演「仏教アジア布教・伝播の多面性―タイのタンマガーイ(Thammakai)を中心に―」が行われた。

「交流」とは一般的に、全体的で意識的なものとイメージされるが、矢野氏は、それだけではなく、現代においては、部分的で無意識的、そして高速かつ多方向の変化の内でも「交流」は行われるものだという。

タイの僧侶ソット師は、タンマガーイ瞑想の創始者である。タンガマーイ瞑想の特徴は、①身体内部の水晶・光球の移動、②9段階(18身体)の内なる身体イメージにあり、最終的に涅槃処(アーヤタナ・ニッパーン)、即ち最高度の身体があるという領域へと移行していくという。なお他にも、③護符瞑想と他界探訪、④無辺微細瞑想、⑤闘魔の術智などの応用的・高度な瞑想もある。

ソット師の死後、タンマガーイ瞑想及び寺院はいくつかに分派した。またその後、海外展開も積極的に行われていくことになる。例えば、アメリカでは、カリフォルニア大学バークレー校の教員と経典のデータベース作成を行う契約を結んだり、タンマガーイ放送大学が設立されたりした。

タンマガーイ寺院の布教の経営戦略は、資源戦略としては、多数の高学歴の若い人材を登用し、競争戦略としては、日本の新宗教から運営手法を学ぶことなどが行われた。これらはタイにおいては非常に斬新な方法であった。一方、日本における布教はどうだったのか。矢野氏は、これは「不成功」だったと述べる。その理由は複合的であるが、例えば日本における布教の競争相手が、タイの伝統寺院ではなく日本の宗教団体、しかも新宗教団体であったことなどが挙げられる。加えて、矢野氏は、タンガマーイ寺院の日本における布教の失敗の背景には、1989~1995年にかけて日本で起こったオウム真理教事件もあるのではないかと推測している。

日本人の多くは、上座仏教を、仏陀の時代の仏教、パーリ三蔵聖典・注釈、エスニック上座仏教というように、各層で分断的にイメージしており、これは、タイ人の上座仏教のイメージ、つまり各層は一体であると考えるものとは大きく異なる。このような、いわばドメイン戦略のずれも、日本における布教の失敗だったのではないかと、矢野氏は指摘する。これは端的に、タンガマーイ寺院が、日本人の上座仏教のイメージを掴み損ねた結果ということでもある。

 

矢野秀武氏

 

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研究セミナー   日本とタイの仏教交流の諸局面⑶

 

仏教のアジア布教・伝播の多面性

~タイのタンマガーイ(Thammakai)を中心に

 

矢 野 秀 武 (駒澤大学 教授)

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

開催日時     2018年10月12日(金)15:00~18:00

※〈講演の部〉15:00~16:30

〈討論の部〉16:50~18:00

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
研究セミナー「仏教のアジア布教・伝播の多面性~タイのタンマガーイ(Thammakai)を中心に」PDF

【2018年9月21日(金)】研究セミナー「僧院とはなにか―ミャンマー都市部を事例として―」

開催日時
2018年9月21日(金)15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

【開催報告】

2018年9月21日(金)、藏本龍介氏(東京大学東洋文化研究所准教授)による講演「僧院とは何か―現代ミャンマーを事例として―」が開催された。藏本氏は「僧院」を言説・ヒト・モノの絡み合いの中で形成・変容していく一つの制度として捉える制度論的アプローチから研究を行っている。また、地域・仏教の種類・学問分野を超えた共同研究はいかにして可能かについて探っている。

藏本氏は、仏教という歴史的文脈の中で形成されてきた「僧院」が各地・各時代において、どのように変容してきたかを明らかにすることは、仏教史、延いては仏教世界を深く理解するための重要な手がかりとなると述べる。しかし「僧院」の定義は、実は曖昧で、教義(律)が規定しているのは「サンガ」であり「僧院」ではないという。「サンガ」は、例えば「界によって区切られ、律に則って運営される自治的集団(最低4人以上)」(『上座仏教辞典』2016年)などと定義されている。藏本氏によると、このような「サンガ」は遅くとも紀元前1世紀には、定期収入を得、財産を管理・運用するための組織へと変わっていったという。

「僧院」の定義は曖昧だが、ミャンマーでは国家法により、すべての出家者は中央あるいは地方のどこかの「僧院」に属するということになっており、それは、「僧院」を出家者集団として実体化している。また、村の「僧院」、町の「僧院」、森の「僧院」など、立地によってその事業内容(例えば、町の「僧院」は教学のため、森の「僧院」は瞑想のためなど)も様々である。「僧院」の構成員の入れ替わりは激しい。仏教試験制度は、かつては師弟関係を重視していたが、今では試験対策テクストの暗記が重視されており、藏本氏は、これも出家者の流動化の要因の一つかもしれないと指摘する。つまり、師匠から律の解釈・実践方法を「受け継ぐ」という形態が少なくなってきたということは、出家者は、法統を超えて自由に移動するということである。これは、ゆくゆくは宗派の解体を促すことにもつながるものである。

植民地期以降、ミャンマーでは、「僧院」の在家組織化が進んだという。藏本氏は、1986年に設立されたT寺院を事例に、在家仏教徒組織が主導して「僧院」経営を管理する在り方について説明を行った。現在「僧院」における掃除や調理、農作業などにおいても在家者は非常に大きなウェイトを占めており、その存在を欠くことはできない。

藏本氏は、「僧院」とパゴダは、空間的にも機能的にも分離していることを指摘する。端的に言えば「僧院」は出家者の修行空間であり、パゴダは在家者の信仰空間ということである。そして、藏本氏は、両者を構成要素に分解した上で、それらを連続的に捉え直すことが今後重要であることを示唆した。

 

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研究セミナー   

 

僧院とはなにか

―ミャンマー都市部を事例として

 

藏 本   龍 介 (東京大学 東洋文化研究所 准教授)

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

開催日時     2018年9月21日(金)15:00~18:00

※〈講演の部〉15:00~16:30

〈討論の部〉16:50~18:00

 

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
研究セミナー「僧院とはなにか―ミャンマー都市部を事例として―」

【2018年7月27日】研究セミナー「経典をめぐる交流の史実と現実」

開催日時
2018年7月27日(金) 15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌3階 302教室
講演者

会場の様子

開催報告

2018年7月27日(金)、清水洋平氏(大谷大学非常勤講師)による講演「経典をめぐる交流の史実と現実」が開催された。本講演では、大谷大学が所蔵するタイ請来の貝葉写本=「大谷貝葉」について、19世紀末に活発化した日本人留学僧の動向を交えて、その来歴等の検討が行われた。

日本では、1900年4月、仏教の各宗派協議会が開かれ、釈尊御遺形奉迎使節団(奉迎正使:大谷光演)が結成され、タイ(シャム)へ派遣された。「「大谷貝葉」はこの際に、シャム王室から大谷光演に贈られた」という従来の説に関して、清水氏は、いくつかの矛盾点を示し、最新の研究調査から新たな説を打ち出している。それは「「大谷貝葉」は、仏舎利奉迎の時より、10年程遡る時期(1890年)、シャムに留学していた真宗大谷派の学僧である生田(織田)得能が、帰国する際に、ラーマ5世の命(許可)を受けたタイの名門貴族プラヤー・パーサコーラウォンから東本願寺第22第法主・大谷光瑩への受け渡しを託されたもの」というものである。

清水氏によると「大谷貝葉」のみならず、国内にある写本経典の多くは、長らく等閑視されてきたため、ほとんど研究されていないというのが現状であるという。また清水氏は「大谷貝葉」の全貌は、それと関わりがあると考えられる貝葉写本(龍谷大学や大正大学が所蔵のもの等)との比較検証を経てはじめて明らかになると述べた。

現在、国内に所蔵されているタイ請来のパーリ語仏典写本の所在については、情報がほとんどなく、どのくらい国内に存在するかなどの全体像は不明である。清水氏は、このような状況が少しでも改善されれば、タイと日本との交流の歴史や交易史についても新たな知見が得られるのではないか述べ講演を締めくくった。

 

清水洋平氏

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研究セミナー   日本とタイの仏教交流の諸局面  ⑵

 

経典をめぐる交流の史実と現実

清 水  洋 平 (大谷大学 非常勤講師)

 

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
日タイ研究セミナー⑵「経典をめぐる交流の史実と現実」

【2018年7月20日】研究セミナー「スリランカ=タイの上座仏教と日本仏教」

開催日時
2018年7月20日(金) 15:00~18:00
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

開催報告

会場の様子

 

2018年7月20日(金)、藤本晃氏(浄土真宗誓教寺住職)による講演「スリランカ=タイの上座仏教と日本仏教」が行われた。

まず藤本氏は、「交流」とは「何かと何かが接触して新しい何か(認識)が生じること」であり、また「刹那生滅して止まれない諸現象が触れるたびに滅して、新たな現象が生じること」だと定義した。そして「分裂」とは、このような「交流」を閉じるものであると述べた。その上で、藤本氏は、スリランカにおける部派分裂(大寺派、アバヤギリ派、ジェータヴァナ派)の歴史について解説した。

次に、スリランカとミャンマー、タイがどのように「交流」を行ってきたかが述べられた。19世紀には、スリランカの比丘サンガで出家できない若者がミャンマーのアマラプラで出家して帰国した。彼らはアマプラ派と呼ばれている。またミャンマーの森林比丘の流派で出家して帰国する者もおり、彼らはラーマンニャ派と呼ばれている。藤本氏は、これは部派分裂ではなく、同じ上座部(大寺派)の比丘サンガであり、国やグループによって文化的な相違こそあれ、破和合僧ではないと述べた。

日本仏教は、上座仏教と「交流」を行っているだろうか。――藤本氏は、日本の仏教学界は「禅定」「悟り」など実証を要する学や「縁起」「無常」などの理解は行われていないのではないかと疑問を呈した。また特に学界では、仏法僧の混同が行われており、これらの区別をしっかりしなければならないとも主張した。

 

藤本晃氏

 

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研究セミナー   日本とタイの仏教交流の諸局面  ⑴

 

スリランカ=タイの上座仏教と日本仏教

藤   本     晃 (浄土真宗 誓教寺住職)

 

開会挨拶・司会  林   行 夫

(龍谷大学 教授、世界仏教文化研究センター 仏教史・真宗史総合研究班長)

 

総合討論     参加者全員

 

※申し込み不要、一般聴衆歓迎。お気軽にお越しください。

 

主催
龍谷大学 世界仏教文化研究センター(RCWBC)仏教史・真宗史総合研究班、龍谷大学 アジア仏教文化研究センター(BARC)「戦時下日本仏教」班
共催
龍谷学会
ポスター
日タイ研究セミナー⑴「スリランカ=タイの上座仏教と日本仏教」

【6月9日】 2018年度RINDAS第1回国際会議

開催日時
2018年6月9日(土) 13:00~17:30
開催場所
西黌3階303教室 大宮学舎
講演者

“Embraced in the bosom of Bongo Maata (Mother Bengal): Voices from her children towards an inclusive nation”

 

Opening Remarks

  • Prof. Mitsuya DAKE (Ryukoku University)

 

Speakers and Titles

  • Dr. M. Wahiduzzaman (Noakhali Univ. of Science and Technology, Bangladesh) “Rohingya Crisis and Threat for National Security: Way of Keeping Peace and Religious Harmony in Bangladesh”
  • Dr. Dilip Kumar Barua (Prof., Dhaka Univ., Bangladesh) “A Provisional Report on Bhikkhuni Sangha in Bangladesh”
  • Dr. Mayna Talukdar (Assoc. Prof., Dhaka Univ., Bangladesh) “Durga Puja: A Popular Religious Festival of Hindu Community in Bengal Region”

Respondents

  • Makiko KIMURA (Tsuda University)
  • Yuko YOKOCHI (Kyoto University)

 

Moderator

  • Yusho WAKAHARA (Ryukoku University)

* Jointly hosted by the Research Center for Buddhist Cultures in Asia (BARC), Ryukoku University, and the Research Center for World Buddhist Cultures, Ryukoku University.

* This Conference is funded by a grant from the Numata Fellowship (沼田奨学金), Ryukoku University.

使用言語:英語

一般参加歓迎

【問い合わせ先】

龍谷大学南アジア研究センター・舟橋

e-mail: funahashi@ad.ryukoku.ac.jp

主催
龍谷大学南アジア研究センター(RINDAS)
協力
龍谷大学世界仏教文化研究センター
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
2018年度RINDAS第1回国際会議

【2018年6月7日】 「親鸞と大陸哲学」ワークショップ

開催日時
2018年6月7日(木)13:15~16:00
開催場所
龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室
講演者

 

「道徳の複数の源泉について:ジャンケレビッチとレヴィナスを通して親鸞を読む」“On the Sources of Morality: Reading Shinran with Jankelevitch and Levinas”

チャールズ・ハリシー (ハーバード大学・神学大学院 沼田恵範仏教文献学講座教授)

 

 


「囲み括弧から抜け出すために:世界と共に仏教的に生きるためにマリオンを読む」“Stepping out of the Bracket: Reading Marion for a Buddhist Way of Living with the World”

ジャネット・ギャツオ (ハーバード大学・神学大学院副院長、ハーシェイ仏教学講座教授)

 

◆レスポンデント (真宗学の視点からのレスポンス)

嵩満也 (龍谷大学国際学部教授)

那須英勝 (龍谷大学文学部教授)

 

 

◆司会

廣田デニス(龍谷大学名誉教授、アジア仏教文化研究センター研究フェロー)

 

  • 本ワークショップは一般公開・事前登録不要です。
  • 本ワークショップは発表・レスポンス共に英語で行います。
主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター国際研究部門、龍谷大学アジア仏教文化研究センターグループ2ユニットB
ポスター
「親鸞と大陸哲学」ワークショップ

第4回『歎異抄』ワークショップ参加者募集(終了しました)

開催日時
2018年6月22日(金)~24日(日)
開催場所
龍谷大学大宮学舎
講演者

【開催報告】

2018年6月22日(金)~24日(日)、龍谷大学大宮学舎で第4回『歎異抄』ワークショップが開催された。本ワークショップでは、四つの班にわかれ、『歎異抄』についての江戸時代の解釈書の精読と英訳作業が行われた。アメリカ、イスラエル、台湾など世界各国から研究者が参集し議論が交わされた。ワークショップ期間内に、大澤絢子氏とウェイン横山氏による特別講義、また西田眞因師による講演「江戸期における『歎異抄』研究の状況:江戸の歎異抄―その研究状況と問題点―」も開催された。

 

会場の様子(西黌2階大会議室)

ウェルカムパーティ

西田眞因師

翻訳作業の様子


 

6月22日(金)

集合場所: 龍谷大学西黌2階大会議室

集合時間:10:00am

詳しい地図は、下記URLを御覧下さい。

 

https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/omiya.html

https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_omiya.html

Program (New)

 

2018年6月22日(金)~24日(日)に、龍谷大学世界仏教文化研究センター、the Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley、及び大谷大学真宗総合研究所が共催する、第4回『歎異抄』ワークショップに関してご案内いたします。

このワークショップは、浄土真宗の聖典で、近代日本において最もよく読まれた宗教書である『歎異抄』についての近世(江戸時代)の解釈書(講義録・講話)を精読し、その英訳作業を日・米・欧の研究者・大学院生が共同作業で行うものです。そして、『歎異抄』に関する近世の理解・解釈の歴史が読み取れる詳細な注釈を加えた『歎異抄』の英語翻訳を作成することを最終的な目的としています。また、日本思想史におけるこの書の位置付けを明確にする英文論集の作成をも視野に入れてワークショップを進めています。

 

龍谷大学で6月に開催される今回のワークショップでは、これまでの3回のワークショップから継続して、江戸時代に成立した以下の4冊の解説書を中心に英訳作業をすすめる予定です。

 

円智:『歎異抄私記』(1662年)

寿国:『歎異抄可笑記』(1740年)

香月院深励:『歎異抄講義』(1801-8年)

妙音院了祥:『歎異抄聞記』(1841年)

 

また、ワークショップの期間中に、『歎異抄』の研究者による特別講義(詳細については決定次第ホームページで公表します)も予定しています。

これまで参加されていない方々も自由に参加していただけます。ただし、ワークショップの趣旨をご理解の上、事前の登録をお願いいたします。また、人数は限られますが国内移動の旅費について助成をいたします。詳しくは、以下の「応募方法」を御覧下さい。

 

◆ 費用:参加費なし

◆ 言語:英語、日本語

◆ 参加条件:どなたでもご参加いただけますが、特に意欲のある大学院生を歓迎します。

◆ 応募方法(以下のご案内pdfを御覧下さい)

参加募集のご案内pdf

※応募フォーマットは、以下からダウンロードして下さい。

応募フォーマットword

※履歴書のフォーマットは自由です。

◆ 応募期限:参加のみの場合 2018年6月8日(金)

旅費補助を希望する場合 2018年4月26日(木)

◆ お問い合わせ

龍谷大学世界仏教文化研究センター
075-343-3812
rcwbc.office@gmail.com

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
共催
Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley
大谷大学真宗総合研究所
ポスター
第4回『歎異抄』ワークショップ

世界仏教文化研究センター協定・覚書締結先一覧をアップしました。

名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センターと学術交流に関する包括協定を締結しました

開催日時
2018年1月25日
開催場所
龍谷大学大宮学舎本館1F
講演者

1月25日に名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター(以下、「CHT」という)と学術交流に関する包括協定を締結しました。

CHTは寺院資料のアーカイヴス化を進めるとともに、コレージュ・ド・フランス(フランス極東学院)や京都大学等の国内外の研究機関との連携による仏教テクスト研究を推進しています。仏教テクスト研究とは370有余年におよぶ龍谷大学の仏教学研究の根幹をなすもので、文献の「翻訳研究」等をもととした教義思想の解明を行う研究です。

この点は、世界仏教文化研究センターの設立趣旨や研究の方向性に近似するところがあり、今回の学術交流の締結は世界仏教文化研究センターの研究進展と仏教研究の国際拠点化形成に大きく寄与するものと考えています。

本協定により、両センターの保有する資料や両センターの研究者の文献研究によって得られた多種多様な知見を共有することが可能となります。更に、今後「仏教古典籍の総合的研究」を推進する本センターの研究がより促進され、学界および一般社会に”新たな知見”を与えることが期待されます。

締結式の様子1

締結式の様子2

向かって右:阿部泰郎 名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター長

向かって左:能仁正顕 龍谷大学世界仏教文化研究センター長

RECコミュニティカレッジ 龍谷大学世界仏教文化研究センター提携講座「聖地をめぐって―宗教と旅―」

開催日時
2018年1月10日(水)~2月14日(水)
開催場所
龍谷大学深草学舎紫光館
講演者

2018年1月10日から2月14日にかけて、龍谷大学世界仏教文化研究センター提携講座「聖地をめぐって―宗教と旅―」が、龍谷大学深草学舎紫光館で開催された(受講生:33名)。

宗教において旅はどのような意義を持つものだったのか。古来、旅は何故かくも多くの人々から重視されてきたのか。本講座では、宗教(特に仏教)における旅の目的、歴史、可能性について考察した。

1回講義「人はなぜ旅をするのか―旅の哲学―」(講師:唐澤太輔)

2回講義「「我が地」を探し続ける僧たち―旅の説話文学―」(講師:李曼寧)

3回講義「本願寺参拝の民衆史―旅の宗教学―」(講師:大澤絢子)

4回講義「看病からダークツーリズムまで―旅の仏教学―」(講師:金澤豊)

5回講義「信仰と旅―旅の社会学―」(講師:亀山隆彦)

主催
REC Community College

Buddhist Nuns’ Lives and Roles in Modern Myanmar (現代ミャンマーにおける女性出家者の生活と役割)

開催日時
2018年1月26日 (金)13:15〜14:45
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階大会議室
講演者

Thisar Nandi (ティサ・ナンディ) 師

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)研究生

図1

◎ヤンゴン出身。ヤンゴン大学理学部を卒業後、21歳の時、Thuka Kari寺院にてティラーシン(戒を守る尼僧)として出家する。2009年に国際上座部仏教宣教大学(ITBMU)に入学し、修士号(仏教学)を取得する。2015年に日本に渡り、大阪YMCA日本語学校での語学研修を経て、2017年度、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)で研究生となる(受入教員:速水洋子教授)。

 

◎司会: 那須英勝 (龍谷大学文学部教授)

◎通訳: 川本佳苗 (龍谷大学大学院研究生)

主催
龍谷大学仏教文化研究所(那須研究グループ)
共催
龍谷大学世界仏教文化研究センター
協力
アジア仏教文化研究センター
ポスター
Buddhist Nuns’ Lives and Roles in Modern Myanmar

本研究談話会は、龍谷大学世界仏教文化研究センターとの共催、龍谷大学アジア仏教文化研究センターの協力で開催致します。

2017年10月7日(土) 宗教倫理学会 第18回学術大会

開催日時
2017年10月7日(土) 9:00~16:30
開催場所
龍谷大学大宮学舎清和館3階ホール
講演者
研究発表 09:00~14:15
 公開講演(入場無料・申込み不要)14:30~16:30
 釈 徹宗(相愛大学 教授)
 「宗教・社会・倫理の動的関係」
 司会:井上善幸(龍谷大学)
 レスポンス:小原克博(同志社大学)

来る10月7日(土)、龍谷大学大宮学舎清和館3階ホールにおいて、宗教倫理学会第18回学術大会(テーマ「宗教倫理とは何か」)を開催いたします。午前09:00〜午後14:15は研究発表、午後14:30からは、釈徹宗氏(相愛大学教授)を講師にお招きし「宗教・社会・倫理の動的関係」をテーマとした公開講演が行われます。詳しいプログラムなどについては、下記ポスター及びプログラムを御覧下さい。

 

主催
宗教倫理学会
協力
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
宗教倫理学会第18回学術大会

9月17日開催予定の世界仏教文化研究センター国際シンポジウムの中止について

講演者

台風18号の近畿地方への接近に伴い、表題のシンポジウムを中止いたします。
本センターとしても非常に残念ですが、何とぞご理解の程、よろしくお願い申しあげます。

なお、日程を振り替えての開催につきましては現在未定ですが、今後本センターが開催いた
します行事にも、ご注目いただきますようお願い申しあげます。

本件に関する問い合わせ先:075-343-3808(世界仏教文化研究センター事務部)

2017年6月30日(金)本センターと中国・旅順博物館が学術交流に関する友好協定を締結しました。

開催日時
2017年6月30日(金)
開催場所
龍谷大学深草学舎
講演者

2017年6月30日(金)、深草学舎にて、旅順博物館から王振芬館長、呂媛媛文物応用技術部副主任、徐媛媛器物部副主任、本学から入澤崇学長、能仁正顕世界仏教文化研究センター長、三谷真澄世界仏教文化研究センター西域総合研究班長が出席して、記者会見が行われました。

 

本学は、付置研究所である仏教文化研究所の西域文化研究会研究員を中心に1992年よりさまざまな交流を行ってきましたが、2018年3月に仏教文化研究所を世界仏教文化研究センターへ統合することに伴い、あらためて学術交流に関する友好協定を締結することとなりました。

 

旅順博物館が、日本の大学との恒久的な研究友好協定するのは、龍谷大学が初めてとなります。この協定により、大谷探検隊研究の中でもまだ未着手である旅順博物館所蔵の中央アジアから持ち帰った美術考古資料の総合的研究を本センターが推進することが可能となります。

締結式の様子

締結式の様子

入澤学長

入澤学長

王館長

王館長

 

2017年6月22日(木) 龍谷大学世界仏教文化研究センター特別上映会 ドキュメンタリー映画『ブラジル仏教:TRÊS JOIAS』

開催日時
2017年6月22日(木)17:30~20:00 (17:00開場)
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館(アバンティ9階)
講演者

ブラジル仏教ポスター(低画質)

2017年6月22日『ブラジル仏教』ポスター

入場無料・申込不要 (当日直接会場までお越し下さい)

<プログラム>

17:00~ 開場

17:30~17:35 監督挨拶:菅尾健太郎氏

17:40~18:40 映画上映『ブッダ』(約60分)

18:40~18:50 休憩

18:50~19:15 映画上映『サンガ』(約20分)+ティーザー映像(約3分)

19:15~19:55 講演+質疑応答:菅尾健太郎氏

19:55~20:00 謝辞:那須英勝氏(世界仏教文化研究センター国際研究部門長)

 

  • 司会:那須英勝氏
  • コーディネーター:唐澤太輔(世界仏教文化研究センター博士研究員)
主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター(国際研究部門)
共催
龍谷大学仏教文化研究所(仏典翻訳研究会)
後援
製作:EBISUフィルムス
監督:菅尾健太郎
製作総指揮:パウロ・パストレロ
製作協力:国際仏教文化協会〔IABC〕、仏教伝道協会〔BDK〕、真宗大谷派南米本願寺、曹洞宗南アメリカ国際布教総監部、ブラジリア本派本願寺、CEBB、VIA ZEN、CENTRO DE DHARMA、INSTITUTO CAMINHO DO MEIO 他
協力
龍谷大学アジア仏教文化研究センター(BARC)
ポスター
「ブラジル仏教:TRÊS JOIAS」

「ブラジル仏教」概要

webサイト:tresjoias.com.br

facebook:https://www.facebook.com/tresjoias

響都ホールへのアクセス:https://www.ryukoku.ac.jp/ryudaihall/access/

★お問い合わせ:075-343-3812 (龍谷大学世界仏教文化研究センター) 平日10:00~17:00、土日祝は閉室。

 

菅尾健太郎監督

菅尾健太郎監督

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菅尾健太郎監督

 

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当日の会場の様子

本映画は、クラウドファンディングによる製作を行っております。ご関心のある方は以下のサイトを御覧ください。

https://motion-gallery.net/projects/tresjoias

世界仏教文化研究センター提携講座「聖地をめぐって―聖なる場所とその記憶―」

開催日時
2017年5月10日(水)~6月7日(水)
開催場所
深草学舎紫光館4階401教室
講演者

仏教にまつわる聖地は日本に多く存在します。例えば、高野山や比叡山、熊野三山などです。このような聖地は、一体どのようなプロセスで創出されたのでしょうか。聖地の形成において、夢告や幻視といった「ヴィジョン」を欠くことはできません。特に祖師たちが聖地において、そうした体験を得る話は非常に多くあります。またそれが宗教的回心(原体験)になることも少なくありません。つまり、聖地と聖者(祖師)は、このような「ヴィジョン」を通じて密接に関連しているのです。「ヴィジョン」を通じて神(仏)と出会っていたとされる祖師たちは、時に伝説として語られ、時に逸話として記憶されてきました。古来、人々は聖地で何を見たのでしょうか。そもそも、なぜ人は聖地に惹かれるのでしょうか。なぜ命を賭してまで向かうのでしょうか。また、聖地は必ずしも常に聖地だったわけではありません。聖地も諸行無常であり、忘れ去られることもあります。本講座では、聖地をめぐる人々の営為を通じて、人間存在の根本的在り方を探求していきます。

第1回 5月10日(水)「聖地における夢告」担当:唐澤太輔

第2回 5月17日(水)「聖地にまつわる祖師像」担当:大澤絢子

第3回 5月24日(水)「帰途のない聖地へ―補陀落へ向かう人々―」担当:李曼寧

第4回 5月31日(水)「悼みの場としての聖地」担当:金澤豊

第5回 6月7日(水)「絵解きと参詣曼荼羅」担当:亀山隆彦

主催
龍谷エクステンションセンター(REC)
講座の様子

講座の様子

大澤絢子氏

大澤絢子氏

2016年12月6日、13日【グリーフケア公開講座「悲しみを生き抜く力」】

開催日時
2016年12月6日(火)、12月13日(火) 午後6時25分 ~ 午後8時 (95分)
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館 アバンティ9階
講演者

12月6日 後期7回目 「佛教に聞く 悲しみと喜び」
大谷 光真

(浄土真宗本願寺派 第24代門主(前門主))

 

12月13日 後期8回目「悲しみに寄りそう」
柏木 哲夫

(淀川キリスト教病院理事長、大阪大学名誉教授、

公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団理事長)

 

【開催趣旨】
大切なものを喪失する悲しみ・グリーフは、誰もが経験します。病気、別離、死別、いじめ、失恋、離婚、失業、故郷の喪失などによって引き起こされます。しかも愛する者との別れの後で、相手から受けた愛情に気づきます。深い悲しみから他者や自然への慈しみも生まれてきます。本講座では、そうした悲しみを見つめるご講師をお招きして、生きることの意味を共に考えたいと思います。

 

【受講申込】
当日申込 2300円(1回分)    詳細は以下のポスターを御覧ください。

 

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター、上智大学 グリーフケア研究所
ポスター
グリーフケア公開講座12月

2016年後期 RECコミュニティカレッジ 龍谷大学世界仏教文化研究センター提携講座「仏教人間学―無明を照らす道―」

開催日時
2016年10月5日(水)~11月2日(水)
開催場所
龍谷大学深草学舎 紫光館
講演者

【講座概要】

人間と自然、人間と動物、人間と科学技術など、現代社会には、さまざまな対立が見られます。例えば、現代の人間は何とか自然を支配しコントロールしようとし、また動物を下位と見なして乱獲しつづけています。さらに人間は自分たちが生み出した科学技術を制御できないほど進歩させています。これらの事柄によって生じている全世界的・地球規模の問題は周知の通りです。その根底には、自己中心的なものの見方、あるいは人間優位の考え方、仏教の言葉を借りるならば「無明」があります。
本講義では、この現代のいびつな対立構造を超克する鍵を、仏教の思想に見出すことを目的とします。「社会」「災害」「自然」「動物」「科学」を各回のキーワードとし、仏教における人間観を考察し、我々の無明を照らす道を受講者とともに探っていきます。
※本講座は、龍谷大学世界仏教文化研究センター所属研究員によるオムニバス形式の講義です。


 

(1) 10月5日(水)
人間と社会—仏教における無明と暴力—
人間が社会生活を営む上で必ずついてまわるのが、暴力です。本講義では、その源を見さだめ、克服する道を仏教の観点から考えてみたいと思います。

講師画像

担当:亀山隆彦(本センターリサーチ・アシスタント)

(2) 10月12日(水)
人間と災害—仏教者による社会貢献活動—
多発する自然災害に対して仏教者は何ができるのでしょうか。歴史を振り返りつつ、現代における仏教者の社会貢献のあり方について考えます。

講師画像

担当:金澤豊(本センター博士研究員)

(3) 10月19日(水)
人間と自然—語られた親鸞像—
親鸞は門弟へ宛てた手紙のなかで「自然(じねん)」という言葉を用いています。今回はその姿勢を中心に、他力を拠りどころとして生きた親鸞の歩みをたずねます。

講師画像

担当:大澤絢子(本センターリサーチ・アシスタント)

(4) 10月26日(水)
人間と動物—仏教観から見る矛盾と調和—
罪を犯した人間が畜生道に堕ちると説く一方「一切衆生悉有仏性」とも主張する仏教。一見矛盾しているようですが、本当にそうでしょうか。仏教の動物観を一緒に考えてみましょう。

講師画像

担当:李曼寧(本センターリサーチ・アシスタント)

(5) 11月2日(水)
人間と科学—こころのゆくえ—
現代における科学技術の決定的な問題とは何か、そして人間の「こころ」はこれからどこへ向かうのか、仏教思想を絡めて考えていきます。

講師画像

担当:唐澤太輔(本センター博士研究員)

詳細はこちらまで↓

https://rec.ryukoku.ac.jp//search/start/details/6935

主催
龍谷エクステンションセンター(REC)
協力
龍谷大学世界仏教文化研究センター
ポスター
仏教人間学―無明を照らす道―

2016年秋 グリーフケア公開講座「悲しみを生き抜く力」

開催日時
2016年9月27日(火)~ 12月13日(火) 火曜日 (全8回) 午後6時25分 ~ 午後8時 (95分)
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館 アバンティ9階
講演者

9月27日 後期1回目「悲嘆力-悲嘆を乗り越える力-」

高木 慶子(上智大学グリーフケア研究所特任所長、生と死を考える会全国協議会会長、カトリック援助修道会シスター)

 

10月4日 後期2回目「心を病む子どもたち」

水谷 修(夜回り先生、水谷青少年問題研究所所長、花園大学客員教授)

 

10月11日 後期3回目    「高山右近の苦悩と殉教への歩み」

大塚 喜直(カトリック京都司教)

 

10月25日 後期4回目「妻として・女優として~夫・大島渚と過ごした日々~」

小山 明子(女優、エッセイスト)

 

11月15日 後期5回目「夢みる心に宿るもの」

永田 萠(イラストレーター、絵本作家、京都市こどもみらい館館長)

 

11月22日 後期6回目「臨床で考える悲嘆」

徳永 進(医師、ノンフィクション作家、野の花診療所院長)

 

12月6日 後期7回目 「佛教に聞く 悲しみと喜び」

大谷 光真(浄土真宗本願寺派 第24代門主(前門主))

 

12月13日 後期8回目「悲しみに寄りそう」

柏木 哲夫 (淀川キリスト教病院理事長、大阪大学名誉教授、公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団理事長)


 

【開催趣旨】

大切なものを喪失する悲しみ・グリーフは、誰もが経験します。病気、別離、死別、いじめ、失恋、離婚、失業、故郷の喪失などによって引き起こされます。しかも愛する者との別れの後で、相手から受けた愛情に気づきます。深い悲しみから他者や自然への慈しみも生まれてきます。本講座では、そうした悲しみを見つめるご講師をお招きして、生きることの意味を共に考えたいと思います。


 

【受講申込】

FAX、郵送、E-mail、いずれでも可能です。詳細は以下のポスターを御覧ください。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター 人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター    上智大学 グリーフケア研究所
協力
京都大学こころの未来研究センター
ポスター
グリーフケア公開講座「悲しみを生き抜く力」

受 講 料    事前申込  15,000円 (全8回分)   当日申込   2,300円  (1回分)

※ 当日申込は、座席に余裕がある場合に限り、先着順で受け付けます。

※ 事前申込の場合、龍谷大学、上智大学、京都大学の在学生、卒業生、教職員、在学生のご家族には

受講料の割引制度があります。詳細についてはお問い合わせください。

 

【事前申込期間】 2016年9月20日(火)まで

【募集定員】    300名

【申込・問合せ】

上智大学 大阪サテライト・キャンパス

〒531-0072 大阪市北区豊崎3-12-8 サクラファミリア2階

℡ 06-6450-8741(平日 10:00~18:00) FAX 06-6450-8742

Email  osaka_sc@cl.sophia.ac.jp

 

ポスターPDF グリーフケア後期 表

ポスターPDF   グリーフケア後期 裏

2016年7月8日(金) 英語でブッダ:仏教のグローバル化とその可能性

開催日時
2016年7月8日(金)10:45〜12:15
開催場所
龍谷大学 大宮学舎 西黌2階 大会議室
講演者

・大來 尚順 氏(仏教伝道協会職員、翻訳家、通訳、浄土真宗本願派僧侶)

 

コメンテーター:桑原昭信氏(龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員)、川本佳苗氏(龍谷大学大学院 日本学術振興会[JSPS]特別研究員)

司会: 那須英勝氏(龍谷大学文学部教授)

共催
龍谷大学仏教文化研究所
世界仏教文化研究センター
協力
アジア仏教文化研究センター(BARC) 

大來尚順氏は、浄土真宗本願寺派、大見山超勝寺僧侶。寺子屋ブッダ講師。1982年、山口県生まれ。龍谷大学卒業後に、米カリフォルニア州バークレーのGraduate Theological Union/Institute of Buddhist Studies(米国仏教大学院)に進学し修士課程を修了し、現在、仏教伝道協会職員として仏教の国際化を目指す各種の事業を推進されるとともに、仏教に関連する学術会議や講演会などの英語の通訳、仏教関係の書物の翻訳なども手掛けておられます。

その間、ハーバード大学神学部研究員を経験され、また最近では、お坊さんバラエティ番組「ぶっちゃけ寺」(テレビ朝日系列)に準レギュラーで出演されるなど「活動の場を幅広く持つ新世代の僧侶」として活躍されています。

また初級英語で仏教用語をやさしく解説する『英語でブッダ』(扶桑社)は、Amazonで「仏教学」「仏教入門」両カテゴリーでベストセラー1位にランクインしたこともあります。

大來尚順氏大來尚順氏

 

大來尚順氏
当日の会場の様子

E-journal『世界仏教文化研究』創刊準備号について。

講演者

龍谷大学世界仏教文化研究センターでは、E-journal『世界仏教文化研究』(創刊準備号)を発刊いたします。

主に、以下の研究に関連する原著論文、翻訳研究を公募いたします。また、世界の仏教研究の動向、書籍や国際シンポジウム、研究者などの紹介記事も受け付けます。

❖大蔵経をはじめとした仏教の古典籍や歴史・美術考古資料を中心に検討した研究

❖異文化交流や宗教間対話など学際的なコンテクストの仏教研究

❖社会における仏教の役割や現代的意義の検討およびその実践にかかわる研究

❖翻訳研究:仏典テキストの校訂や現代語訳を試みる訳註研究

※ 本E-Journalは、英文論文の投稿を積極的に受け付けます。

【原稿締切日】2016731()

【投稿先】龍谷大学世界仏教文化研究センターE-journal編集委員会

rcwbc-ejournal@ad.ryukoku.ac.jp

 

※ 詳細は、貼付チラシ及び「研究成果」のページの「E-journal」の項目を御覧ください。

 

ポスター
E-journal告知

「『観無量寿仏経』の成立-『大阿弥陀経』との関連を中心に-」(本学仏教文化研究所研究談話会)

開催日時
2016年6月30日(木)午後3時~午後5時30分
開催場所
大宮学舎 清和館3階ホール
講演者

肖 越 氏(佛教大学総合研究所研究員、本学仏教文化研究所客員研究員、沼田研究奨学金受給者)

共催
龍谷大学仏教文化研究所(特別指定研究 入澤研究プロジェクト)
龍谷大学世界仏教文化研究センター
肖越 氏
当日の会場の様子

International Workshop on Bhāviveka and Satyadvaya(国際ワークショップ「清弁と二諦」)

開催日時
May 28 (Sat.) 10:00-18:00, May 29 (Sun.) 10:00-18:30, 2016 (2016年5月28〔土〕10時~18時、29日〔日〕、10時~18時30分)
開催場所
Ryukoku University, Omiya Campus, West Building, 2nd Floor, Conference Room (龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室)
講演者

May 28 (Sat.)

1000-1010 Katsura, Shoryu(桂紹隆) (Opening Remarks)

1010-1110 1. Deguchi, Yasuo(出口康夫), “Bhāviveka on Negation from a Contemporary Viewpoint”.

1110-1200 2. Eckel, M. David, “The Two Truths and the Structure of the Bodhisattva Path in “The Introduction to the Nectar of Reality” (Madhyamahṛdayakārikā chapters 1-3)”.

1200-1300 Lunch

1300-1340 3. Siderits, Mark, “Two Truths, the Inexpressible and Analysis”.

1340-1420 4. Ye, Shaoyong(葉少勇), “To Establish the Middle Way on One Truth or Two Truths?: A Survey Based on the Mūlamadhyamakakārikā and its Commentaries”.

1420-1430 Break

1430-1510 5. He, Huanhuan(何歓歓), “Bhāviveka’s *Hastaratna on the Vaiśeṣika Argument of Sound being Impermanent”.

1510-1550 6. Tamura, Masaki(田村昌己), “Bhāviveka on saṃvṛti.

1550-1630 7. Ikeda, Michihiro(池田道浩), “Tathyasaṃvṛti and Pṛṣṭhalabdhajñāna”.

1630-1640 Break

1640-1720 8. Hayashima, Satoshi(早島慧), “A Study of the Transition of Interpretations: Satyadvaya in the Mādhyamika and the Yogācāra”.

1720-1800 9. Ichigo, Masamichi(一郷正道), “Śāntarakṣita on Satyadvaya”.

1830-2000 Reception


May 29 (Sun.)

1000-1040 10. Yoshida, Akira(吉田哲), “The Theory of Two Truths in the Abhidharma Texts”.

1040-1120 11. Kimura, Yukari(木村紫), “Satyadvaya in the Abhidharmakośabhāṣya: āryasatya and

the Knowledge of the Others”.

1120-1200 12. Nishiyama, Ryo(西山亮), “A Comparison of the Three Versions of the Madhyamakahṛdaya-kārikā Chapter 4”.

1200-1300 Lunch

1300-1340 13. Niisaku, Yoshiaki(新作慶明), “Candrakīrti’s Criticism of Bhāviveka in the Prasannapadā Chapter 18”.

1340-1420 14. Li, Shenghai(李勝海), “Dimensions of Candrakīrti’s Conventional Reality and What is Taught in the Abhidharma”.

1420-1430 Break

1430-1510 15. Akahane, Ritsu(赤羽律), “A Study of the Impact of the Pramāaviniścaya on the Two Truths Theory of Jñānagarbha”.

1510-1550 16. Sato, Akira(佐藤晃), “Kamalaśīla’s Interpretation of Satyadvaya and the Proofs on Absence of Intrinsic Nature”.

1550-1600 Break

1600-1640 17. Kumagai, Seiji(熊谷誠慈), “Tibetan Interpretations of Satyadvaya”.

1640-1720 18. Saito, Akira(斎藤明), “Bhāviveka’s Concept of Prajñā in the Context of Two Truths”.

1720-1730 Break

1730-1820 Discussions

1820-1830 Katsura, Shoryu (Closing Remarks)

共催
JSPS Grant-in-Aid for Scientific Research (B) No. 15H03159 (日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(B)課題番号15H03159「ラトナーカラシャーンティの『般若波羅蜜多論』新出梵語テキストの研究」〔代表:桂紹隆・龍谷大学〕)
Ryukoku University Research Center for World Buddhist Cultures (龍谷大学世界仏教文化研究センター)
Research Institute for Buddhist Culture (龍谷大学仏教文化研究所)
ポスター
International Workshop on Bhāviveka and Satyadvaya
桂紹隆氏
当日の会場の様子

2016年春グリーフケア公開講座「悲しみを生き抜く力」

開催日時
2016年5月10日(火)~ 7月19日(火) 毎週火曜日(全8回) 午後6時25分 ~ 午後8時(95分)
開催場所
龍谷大学 響都ホール校友会館
講演者

5月10日 「喪失体験による悲嘆を考える」高木慶子(上智大学グリーフケア研究所特任所長、生と死を考える会全国協議会会長、カトリック援助修道会シスター)

5月17日 「親鸞と世阿弥の哀しみ」山折哲雄(国立歴史民俗博物館・国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学名誉教授)

5月24日 広島被爆者講話「ヒロシマ原爆の悲しみと平和への願い」対談:鍋島直樹(龍谷大学世界仏教文化研究センター副センター長、人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター長、龍谷大学文学部教授、実践真宗学研究科臨床宗教師研修主任)

6月7日 「悲嘆に寄り添う」村上典子(神戸赤十字病院 心療内科部長、日本心療内科学会専門医・理事、日本心身医学会専門医・指導医)

6月14日 「音楽による悲嘆の癒し」山下達也(作曲家、アメリカ・ボストンのバークリー音楽大学を経て、東京音楽大学作曲指揮科を卒業、日本初のwebサービス「マスタード」を運営)

6月21日 「行方不明の夫にあてたラブレター 気仙沼ご遺族」菅原文子(東日本大震災ご遺族)、対談:鍋島直樹

6月28日 「大重潤一郎監督『久高オデッセイ第三部 風章』上映と解説「島の祈り」」鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授、4月より上智大学グリーフケア研究所特任教授、NPO法人東京自由大学理事長、神道ソングライター)

7月19日 「悲しみから生まれる力~東日本大震災後を生きる」島薗進(上智大学グリーフケア研究所長、東京大学名誉教授)


 

【開催趣旨】

大切な人やものを喪失する悲しみ(グリーフ)は、すべての人がそれぞれのライフステージで経験します。家族や自分自身の病気、生き別れ、死別、学校や職場におけるいじめ、友達との別れ、失恋、卒業、離婚、孤立、ペットの死、挫折、失業などによって引き起こされます。悲しみには後悔が伴います。しかも人は死別の悲しみを経験することを通して、亡き人から受けた愛情に気づきます。深い悲しみから、他者や自然への慈しみも生まれてきます。喪失の悲しみは、人に本当に大切なものを考えさせてくれます。

京都は日本の悲嘆文化が練り上げられた土地です。それぞれの時代に、宗教・思想・芸能が誕生した背景には、創唱者・開拓者自身の深い悲しみや迫害がありました。そしてその深い悲しみからこそ、生き抜く智慧や慈しみ、創造力が生み出されていきました。本講座では、悲しみを理解し、悲しみを見つめることを通して生きることの意味、死の意味を共に考えたいと思います。


 

【受講申込】

FAX、郵送、E-mail、いずれでも可能です。詳細は以下のポスターを御覧ください。

 

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター 人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター(CHSR)、上智大学グリーフケア研究所
協力
京都大学こころの未来研究センター
ポスター
グリーフケア公開講座「悲しみを生き抜く力」

事前申込 15,000円 (全8回分)

当日申込2,500円( 1回分)

※当日申込は、座席に余裕がある場合に限り、先着順で受け付けます。

※事前申込の場合、龍谷大学、上智大学ならびに京都大学の学生、卒業生、教職員、学生のご家族には、受講料の割引制度があります。

詳細についてはお問い合わせください。

申込:2016年4月28日(木)まで

定員:300名

申込・問合せ

上智大学 大阪サテライトキャンパス
電話番号: (06)6450-8742

FAX番号: (06)6450-8742
受付時間:10時30分~18時

RECコミュニティカレッジ 龍谷大学世界仏教文化研究センター提供講座『聖地をめぐって―説話・密教・夢―』

開催日時
2016年5月11日(水)、18日(水)、25日(水)、6月1日(水)、6月8日(水)、13:15~14:45
開催場所
龍谷大学深草学舎 紫光館
講演者

・亀山隆彦(龍谷大学世界仏教文化研究センター リサーチ・アシスタント)

・李曼寧(龍谷大学世界仏教文化研究センター リサーチ・アシスタント)

・唐澤太輔(龍谷大学世界仏教文化研究センター 博士研究員)

 

日本には多くの「聖地」があります。例えば、世界遺産にも登録されている熊野古道のある那智山は古来、生と死が混じり合う聖地とされてきました。またよく知られているように、空海が修行の場として開いた高野山は、密教における大変重要な聖地となっています。さらに仏教説話においても、他にも様々な聖地が描かれてきました。
時に何人も寄せ付けないような妖しく危険な場所ともされてきた聖地。それにもかかわらず、現代にいたるまで人々は聖地へ足を運び続けてきました。
聖地はなぜ私たちをこれほどまでに惹きつけるのでしょうか。聖地に宿る力とは一体何なのでしょうか。
本講座では、特に仏教にまつわる聖地について、歴史学・文学・心理学・哲学などの側面からアプローチしていきます。龍谷大学世界仏教文化研究センター(2015年4月設立)の若手研究員たちが、オムニバス形式でわかりやすく解説していきます。

 

(1) 5月11日(水)13:15~14:45
聖地の概念 担当:亀山隆彦
「聖地」という概念をめぐって、これまで様々な定義・解説が積み重ねられてきました。まずはそれらを総括し、本講座の導入としたいと思います。

 

(2) 5月18日(水)13:15~14:45
日本の三大聖地をめぐる 担当:亀山隆彦
日本には様々な聖地が存在しますが、なかでも熊野と伊勢、そして白山は「三大聖地」と呼ぶにふさわしい場所です。それぞれの特徴と共通点を探ってみたいと思います。

 

(3) 5月25日(水)13:15~14:45
仏教説話に見る異色な聖地―二度と訪ねられぬ場所― 担当:李曼寧
仏教説話のなかには、熊野や高野山、比叡山や四天王寺など典型的で有名な聖地の他、無名で異色なものもあります。今回は特に「二度と訪ねられない」という点に注目します。

 

(4) 6月1日(水)13:15~14:45
聖地の哲学①―夢と聖地― 担当:唐澤太輔
聖地は夢のような場所とされ、またそこで人は実際に不思議な夢をよく見るようです。聖地と夢の関係を探ります。

 

(5) 6月8日(水)13:15~14:45
聖地の哲学②―彼らはなぜそこを去ったのか― 担当:唐澤太輔
人は聖地に永遠に留まることはできません。聖地からなぜ人は去るのでしょうか。「無」と「不安」から考えます。

 

詳細は、下記を参照して下さい。

http://rec.ryukoku.ac.jp/search/start/details/6641

主催
龍谷エクステンションセンター(REC)

2016年3月12日に副センター長・鍋島直樹教授が「亡き人と共に生きる―東日本大震災と臨床宗教師」と題した特別講演を行います。(於:大阪府立中央図書館)

開催日時
2016年3月12日(土) 15:00~16:30
開催場所
大阪府立中央図書館2階大会議室
講演者

<特別講演会>

【開催日時】平成28年3月12日(土曜日)15時から16時30分

【場所】大阪府立中央図書館2階大会議室

【講師】鍋島直樹氏(龍谷大学文学部教授、龍谷大学世界仏教文化研究センター副センター長)

【講演題名】「亡き人と共に生きる―東日本大震災と臨床宗教師」

【講演内容】宮城県南三陸町で臨床宗教師が実践した被災者に対する心の支援活動

【定員】70名

【参加方法】申込不要(先着順)・無料

3月8日から20日まで<震災展>も開催しております。あわせてぜひ御覧ください。

<震災展>

【開催日時】平成28年3月8日(火曜日)から3月20日(日曜日)

【場所】大阪府立中央図書館1階展示コーナー

【主な展示】南海トラフ地震予測被害ハザードマップ、地震被害写真(阪神淡路大震災、東日本大震災)など

【観覧料】無料

 

※「臨床宗教師」とは、布教を目的とせず、宗教・宗派を超えて、人々の悲しみに寄り添う宗教者のことです。東日本大震災の後、被災者の心のケアに携わる専門職を育成するため、2012年に東北大学では、実践宗教学寄附講座「臨床宗教師研修」が創設されました。病院や社会福祉施設などで精神的サポートを担うことが期待され、この試みに賛同する大学が増えています。講演会では、宮城県南三陸町の被災者に対する臨床宗教師の実践を講演して頂きます。
詳細は以下のページから↓

http://www.library.pref.osaka.jp/site/central/sinsai2016.html
【問い合わせ先】大阪府立中央図書館総務企画課

〒577-0011東大阪市荒本北1-2-1

電話番号 06-6745-0170(代表)

ファクシミリ 06-6745-0262

主催
大阪府立中央図書館

「沼田智秀仏教書籍最優秀賞」に協力することが決定しました。

この度(2015年7月)、2009年9月23日に公益財団法人 仏教伝道教会とカリフォルニア大学バークレー校の間で交わされた「沼田智秀仏教書籍最優秀賞」に関する契約書が改正されました。今後、受賞者には、授賞賞金1万ドルとバークレーでの記念シンポジウム開催に加え、龍谷大学(世界仏教文化研究センター)での特別講演の権利が与えられます。また龍谷大学(世界仏教文化研究センター)は、受賞者来日特別講演に関わる費用を負担します。

世界仏教文化研究センター設立記念 Hiroshima Peace Memorial ヒロシマ被爆70年追悼 特別上映 知られざるヒロシマの真実と原爆の実態

開催日時
2015年11月30日(月) 10:45~12:30
開催場所
龍谷大学深草学舎顕真館
講演者

田邉 雅章 氏 (Masaaki Tanabe)

〔プロフィール〕映画監督。ヒロシマ70プロジェクト代表。1937年、原爆ドームの東隣りに生まれる。8歳の時原爆に会い(二日後に入市被爆)両親と弟が犠牲に。15歳で記録映画監督を志し一筋に生きる。日大芸術学部映画科卒。還暦を機に史上初の爆心地復元事業に取り組み、17年をかけて6作品を完成、国連上映などで反響。広島市民賞、広島文化賞、政府非核特使、著書『原爆が消した廣島』など。2015年4月、ニューヨークの国連本部で、英語版を上映し、世界中からの反響があった。

主催
龍谷大学世界仏教文化研究センター 応用研究部門 人間・科学・宗教オープンリサーチセンター
後援
公益財団法人 広島平和文化センター
ポスター
Hiroshima Peace Memorialポスター

・挨拶:赤松徹眞(龍谷大学学長)
・映画上映(62分)
・舞台講話:田邉雅章 氏(映画監督)
・聞き手:鍋島直樹(龍谷大学文学部教授)
・謝辞:龍谷大学学生代表