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モンゴル帝国時代の仏教寺院「釈迦院」の総合的研究

基礎研究部門
特定公募研究(共同)
A Comprehensive Study of the Buddhist temple “Shakain(釈迦院)“ in the Mongol Empire Era
2023年度~2024年度

研究代表者

村岡   倫(文学部教授)

共同研究員

藤原 崇人(文学部准教授)
中田 裕子(農学部准教授)
浜中 沙椰(早稲田大学助教)
旗手   瞳(龍谷大学日本学術振興会特別研究員PD)

研究種別

共同研究

概要

 「釈迦院」とは、モンゴル帝国時代の1250年代に、チンギス・カン家と密接な婚姻関係を結んだ部族であったオイラト部族が建立した仏教寺院であった。釈迦院が造営された地はモンゴル高原の北方に位置し、シベリア、ロシア方面へ通じる交通の要衝である。モンゴルがまだ仏教を信仰していないその時期に、なぜこの地に仏教寺院が建立されたのか。それは、仏教を信仰する民族のために建立されたと考えてよいだろう。交通の要衝であったこの地は民族融合の場でもあったと言える。本研究では、そのような観点から、釈迦院建立の意義を、発掘調査による出土物などの分析、関連文献資料との対照など、総合的に研究を進めるものである。仏教寺院である釈迦院を通じて、この地を往来する多様な人々がどのような文化交流を行ったのか、その諸相を解明する。